製品 > 動作環境一覧 > Citrix XenApp 環境における ArcGIS for Desktop の利用に関する情報

製品

Citrix XenApp 環境における ArcGIS for Desktop の利用に関する情報

Remote Desktop Services(RDS)および Citrix XenApp 環境における ArcGIS for Desktop の利用に関するサポート情報、制限事項、範例などを説明します。

よくある問題を回避するための Citrix XenApp の設定

ArcGIS for Desktop に最新のサービス パックを適用する

ArcGIS Desktop 10.0 から、Citrix XenApp 環境がサポートされました。ArcGIS 10 以降の最新のサービス パックを適用してください。
ArcGIS 10.2 for Desktop 動作環境ページ

Citrix Presentation Server 4.5 RP2 を使用しない

ArcGIS での RP2 の検証の結果、シェープファイルの属性を開く際のパフォーマンス問題や他のアプリケーションのパフォーマンス問題が発生する可能性が確認されています。

自動的なフォルダ リダイレクトを使用しない

フォルダ リダイレクトは慎重に設定し、リモート ユーザが気づかないうちに大量のデータ セットを Citrix クライアントから Citrix サーバへ読み込むことを避ける必要があります。使用できないデータ参照(c$ など)を含むマップ ドキュメントを作成してしまう問題なども防ぐことができます。

ローカル イントラネット ゾーンで ActiveX を許可する(グループ ポリシー)

これは ArcGIS for Desktop が適切に動作するために必須な要件です。複数のドッカブル ウィンドウ、フィーチャ、その他の ArcGIS for Desktop のUI コンポーネントは ActiveX を利用しているため、ActiveX が無効の場合は適切に表示されません。

ターミナル サーバ レベルでは 16 ビットのレンダリングのみを許可する

Citrix 環境内では 16 ビットより上のレベルのレンダリングは不正確と判明しています。そのため、Esri がサポートする設定は 16 ビット レンダリングのみです。

プリンタ ドライバを読み込むまで ArcMap を起動しないように、印刷アプリケーションを設定する

この設定は ArcMap での印刷に関する問題を軽減します(特に印刷ドキュメントが間違ったプリンタで印刷される場合)。

ArcGIS for Desktop 用に専用の Citrix XenApp サーバを用意する

GIS アプリケーションはリソースを大量に消費するため、一般的なオフィスの生産性を上げるアプリケーションをサポートする共有サーバとは別の専門サーバ上に GIS アプリケーションを分離することをお勧めします。

ちらつきや不安定な画面の問題を避けるため Microsoft パッチをインストールする

Windows Presentation Foundation(WPF)を Windows Server 2003、Citrix Presentation Server 4.5/5.0、および ArcGIS Desktop 10 と使用している場合、限られたケースで画面がちらつく現象を Esri は確認しています。Microsoft のパッチをインストールすると、ちらつき表示、表示領域の欠落、黒い表示フィールドなどを含む様々な表示問題を解決できます。詳細は、ブログ記事「Windows Terminal Server and Citrix Patch」をご参照ください。

サポートする XenApp のバージョン

Esri は Citrix XenApp 6 環境での ArcGIS Desktop 10 を正式にサポートします。バージョン 10.1 および 10.2 では、Citrix XenApp 6 および 6.5 環境をサポートします。正式に認証されていませんが、他の組み合わせも動作することを確認しています。
HDX 3D プログレッシブ表示などの表示や圧縮に関して改善された機能を利用できるため、少なくともバージョン 4.5(Presentation Server)を使用することを推奨します。また、XenApp と Windows 2008 R2 の両方の最新機能を利用できる最新のサポート バージョンを使用することを推奨します。

サーバ仮想化の使用

多くの Citrix ユーザがさまざまなアプリケーションの仮想化に成功しているように、一般的に、Citrix XenApp を仮想化することは最近の傾向です。現在まで、Esri ArcGIS for Desktop で XenApp を仮想化するとパフォーマンスとスケーラビリティに関して問題があることが確認されていますが、ArcGIS Engine ベースのアプリケーションの仮想化ではいくつかの成功例があります。パフォーマンス不足の問題は、サーバ仮想化に伴うオーバーヘッドと ArcGIS for Desktop のフル アプリケーションの規模の大きさと関係があるかもしれません。そのため、特に公共企業のような高パフォーマンスを必要とする業種では、XenApp サーバの仮想化は慎重に取り掛かるべきです。
サーバで仮想化された XenApp サーバで ArcGIS for Desktop を動作させることを決定する前に、慎重に実際に実現可能か検証することを推奨します。仮想サーバ上に Citrix XenApp を用いて ArcGIS を展開することは、現時点で最良な方法と見なされていません。

アプリケーションの仮想化の使用

Citrix XenApp は、アプリケーションの配信に対して 2 つの方法(セッションの仮想化、およびアプリケーションの仮想化)を提供します。
セッションの仮想化は、リモート セッションが確立され、アプリケーションをサーバからリモートで実行する従来の方法です。この構成では、標準的なデスクトップと同様の方法で、アプリケーションはサーバ上にインストールされます。
アプリケーションの仮想化は、アプリケーションそのものを仮想化しています。アプリケーションは、クライアントへのストリーミング用に用意された特別なフォーマットに配列されます。アプリケーションは、レジストリ情報やその他のコンポーネントをサポートするとともに、基本的にはカスタマイズされたファイル構造にまとめられ、オンデマンドでファイル サーバから提供されます。リモート セッション経由またはデスクトップ クライアントから直接配信するために、アプリケーションは XenApp サーバからアクセス可能です。しかし、ArcGIS for Desktop を仮想化したアプリケーションとして展開することは、パフォーマンスに関して問題があるとされています。アプリケーションの起動(ArcGIS の開始に数分かかる可能性もあります)のようなタスクの実行時にパフォーマンス不足が見られます。直接的な原因は不明ですが、仮想化されたアプリケーション環境とホスト オペレーティング システムの間でアプリケーションが動作する際の大量なオーバーヘッドがもたらす、大量のアプリケーション フットプリントに起因するものと考えられています。そのため、現時点では ArcGIS for Desktop をアプリケーションの仮想化で使用することは、最適の方法ではありません。

画像の表示

画像は、頻繁に ArcGIS for Desktop の背景図として使用されます。シンクライアントの表示環境内では、画像とベクタ表示は異なる処理をされ、画像ベースの表示のためにネットワーク使用量が増加します。
ベクタ表示は GDI Primitives(基本的に、ローカル レンダリングのためクライアントに送られる「描画コマンド」)を使用します。例えば、赤色の背景上に青い円を描画することは、すべての青と赤色のピクセルがクライアントに送られる必要はありません。代わりに GDI コマンドが使用され、レンダリング指示がクライアントに送られて、赤い背景が描かれて次に特定の場所に青い円が配置されます。その結果、ネットワークへの影響を最小にして、「シン コンピューティング」を実現できます。
しかし画像は描画コマンドを使用して処理することができないため、レンダリングのための大量のピクセル情報がクライアントに送られます。その結果、ネットワーク トラフィックの著しい増加となります。
Citrix HDX 3D プログレッシブ表示ポリシーは、トラフィックの減少とパフォーマンスの向上に使用することができます。これにより管理者は、プログレッシブ圧縮(例:動作中に表示を圧縮)と通常の停止した状態での圧縮の制御を含めることができます。Citrix は、これら設定の最適な使用に関する情報を提供しています。画像を WAN や インターネット環境を介して展開する場合、HDX 3D プログレッシブ表示ポリシーを使用することを推奨します。

3D コンピューティング

シン コンピューティングの本来の目的の 1 つは、ネットワークへの影響を最小にすることです。XenApp を介したアプリケーションの配信の観点から、本来はグラフィックの多い 3D の表示は対象外です。そのため、効果的に 3D グラフィックスをリモートから配信することに関して、技術は限られています。XenApp の最新リリースに含まれている GPU 加速機能はありますが、サポートは DirectX や Direct3D(Esri 3D アプリケーションは OpenGL ベース)に限られています。これらの理由から、XenApp 環境でのEsri 3D アプリケーションのサポートは限られています。アプリケーションは機能しますが、満足できるパフォーマンスを提供できる標準に達していないかもしれませんし、ネットワークの使用帯域幅は一般的なマップ表示と比べて著しく高くなるかもしれません。詳細なアプリケーションのサポートに関して、ArcGIS Explorer はリモート セッション環境内で起動できますが、パフォーマンスとネットワーク消費が許容範囲かどうか評価する必要があります。ArcGlobe は現在リモート ターミナル セッション内で起動できません。

Copyright© 2002-2018 Esri Japan Corporation. All rights reserved.
トップへ戻る