交通ネットワークに基づいた空間解析
ArcGIS Network Analyst は、施設の配置計画、移動時間・距離に基づく到達圏(商圏)解析、車両の配送計画など、
交通ネットワークに基づいた空間解析のための新しいフレームワークを提供するエクステンション製品です。
現実的な交通ネットワーク状況をモデル化し、現実に即した解析を行うことができます。
ArcGIS Network Analyst の主な機能
ルート解析
指定した訪問先を通過する最適なルートを検索します。
訪問先は、画面上で対話的に作成したり、既存のポイント データを読み込んだりして配置します。ルートは、指定した順序で訪問地点をまわるように設定することも、訪問地点を最適な順序で自動的に並べ替えて解析することもできます。
配車ルート(VRP)解析
複数の車両に対してルートを一括で算出します。
また、運転手の時給や休憩時間、車両の燃費や積載量、固定費なども組み入れることができるので、配送にかかる人件費や燃費といったコストの試算にも利用できます。
最寄り施設の検出解析
ある地点から近い施設と、そこまでのルートを解析します。
検索件数と移動方向(施設に向かう/施設から向かう)を指定できます。最寄り施設が見つかると、その施設への、またはその施設からの最適なルートを表示し、各ルートの移動コストを求めることができます。また、カットオフ コストを指定して、その値を超える施設を検索しないようにすることができます。
たとえば、事故現場から 15 分以内で到着できる病院を検索するように設定すると、運転時間が 15 分を超えてしまう病院は結果に含まれません。
施設の最適配置
商品とサービスを提供する施設およびそれらを消費する需要地点に関する情報に基づいて、需要地点に商品とサービスを最も効率的に供給できるように施設を配置します。
状況ごとに最適な施設を配置するために、7 種類の解析タイプを設定できます。
OD コスト マトリックス解析
複数の起点(出発地)と終点(目的地)の間のコスト マトリックスを、ネットワーク コスト値を含む表形式で出力します。
さらに、各起点から各終点への移動に要する最小のネットワーク コストに基づいて、その起点に対する各終点を昇順にランク付けします。起点/終点の組み合わせごとに最適なネットワーク パスが検索され、出力ライン(直線)の属性テーブルにコストが格納されます。
活用事例
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