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リニアリファレンスは、下図のように線分の起点からの距離を用いて、ある地点で発生している事象や交通渋滞、工事区間といった距離区間を地図上に表示し、管理するための方法です。
ArcGIS のリニアリファレンスでは、「ルート フィーチャクラス」と「イベント テーブル」を使用します。それぞれのデータについて、簡単に説明します。
GIS データの位置情報として、緯度経度などの XY 情報が主に利用されますが、その位置情報に加え M 値(メジャー値)を含んだ GIS データをルート フィーチャクラスと呼びます。
ライン フィーチャの頂点に起点からの距離すなわち M 値を格納することにより、ライン フィーチャ上の頂点以外の地点でも距離を取得することが可能になります。
ルート フィーチャクラスだけでも、通常のフィーチャクラスではできないような距離を用いたデータ管理が可能ですが、「イベント テーブル」を利用することでデータの管理や表現方法の幅が一気に広がります。
イベント テーブルには、ルートの始点を起点として何メートルから何メートル地点まで道路が渋滞しているといった範囲を情報として登録することもできますし、何メートル地点で事故が発生したといった 1 点を登録することもできます。そのような情報を登録し、ルート フィーチャクラスと関連付けることで、単一のフィーチャクラスに対し、距離に関するもとづいた複数の情報を付与することができます。
イベント テーブルの値を変更するだけで、それらの情報が動的にマップへ反映されるため、図形の編集など GIS データを変更せずに簡単に修正することができます。
通常、ライン フィーチャを作成する場合、道路名が変更となる地点など、属性が変化する地点ごとにフィーチャを分割して作成することが多いと思います。
しかし、交通事故による影響区間や速度制限など、分割したフィーチャにまたがって管理したい情報などもあります。リニアリファレンスを利用することで、下図のように 1 つのルート フィーチャクラスに複数の属性セットを関連付けることができます。
リニアリファレンスは、ライン フィーチャを使用するほとんどの分野で活用できます。
本トピックでも例として挙げていますが、ライン フィーチャ上の渋滞区間や整備区間、制限速度区間などを管理、表現するのに利用できます。また、それ以外にも舗装状態の評価や道路標識、信号機、ガードレール、料金所などの資産の管理および評価などにも利用できます。
鉄道分野でも線路の整備状況や、駅、踏切などの資産管理を行うことができます。
ある河川に生息する生物の生態域を解析するために利用することもできます。
上記において河川での生態域解析の例を挙げましたが、他の例として一級河川、二級河川といった河川分類や流量などの管理にも利用できます。また、上下水道や電線、ガス管などのライフラインを管理するのにもリニアリファレンスは有効です。
リニアリファレンスは、ArcGIS Desktop の Basic エディションかつシェープファイルでも利用が可能です。ぜひ、この機会にリニアリファレンスをご活用ください。