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GIS 基礎解説

フィーチャとフィーチャクラス

 

フィーチャとは

ArcGIS では、現実世界にある消火栓や道路、建物などをベクター データ化した個々の地物をフィーチャと呼びます。

フィーチャは図形情報と属性情報で構成されます。たとえば、建物のフィーチャの場合、ある建物の図形情報(建物の形状)とその建物の特徴(鉄筋コンクリート、7 階建てなど)を表す属性が対となって 1 つのフィーチャとして表現されます。

フィーチャのタイプ

フィーチャには、基本的な図形の形状として、ポイント、ライン、ポリゴンの 3 種類があります。また、地名などの注記を表現する場合に使用されるアノテーションや、3D GIS データで使用されるマルチパッチなどもフィーチャの一種です。

フィーチャを構成する図形の数

通常は、1 つのフィーチャを構成する図形の数は 1 つですが、現実世界の地物では、複数の図形で 1 つの地物とみなされるものもあります。たとえば、以下の図で示すように群馬県ポリゴンは 1 つの図形から構成されますが、新潟県ポリゴンは複数の図形から構成されます。ArcGIS では、前者をシングルパート フィーチャと呼び、後者をマルチパート フィーチャと呼びます。

フィーチャクラスとは

共通の主題を持つフィーチャが集合したものを ArcGIS ではフィーチャクラスと呼びます。フィーチャクラスは、ジオデータベースまたはシェープファイルで管理され、フィーチャのタイプ、属性フィールド、座標系などが定義されています。ジオデータベースは、フィーチャクラスの図形情報と属性情報は 1つのテーブルに格納されるのに対し、シェープファイルは、図形情報を格納するファイルと属性情報を格納するファイルから構成されます。

フィーチャクラスを ArcGIS のアプリケーションに追加すると 1 つのレイヤーとして扱うことができます。