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GIS 基礎解説

オープンデータ

 

オープンデータとは

データを入手する際に、どのようなところから入手するでしょうか。GIS で扱うことができるデータには、企業が有償で提供しているデータや、国が無償で提供しているデータなど、さまざまな提供形態のデータがあります。無償で提供されているデータであっても、規約によって商用利用や二次配布が禁止されているものも少なくありません。そういった場面で便利に活用することができるのがオープンデータです。オープンデータとは、「営利目的も含めた二次利用が可能な利用ルールで公開」された、「機械判読に適した形式のデータ」(※)つまり、誰もが入手・二次利用ができ、編集や加工をする上で機械(コンピューター)での処理が容易なデータのことをいいます。日本においては、2012 年 7 月に「電子行政オープンデータ戦略」が決定したのを契機として、国、地方自治体、独立行政法人、公共企業体等のオープンデータへの取り組みが活発になっています。オープンデータを公開することで、アプリケーション開発などさまざまな形で利活用が促進され、経済の活性化や行政の透明性の向上等が期待されています。

オープンデータのライセンス

「オープンなデータ」だからといっても、必ずしも著作権フリーというわけではありません。そこで、データの二次利用に関する規約(ライセンス)を設定し、著作者の意思表示を行います。その代表的なライセンスとして、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(以下 CCライセンス)があります。CCライセンスには、表示、非営利、改変禁止、継承の 4 種類の条件があり、これらの条件を組み合わせた 6 種類の CC ライセンスが存在します。


CCライセンスの種類
(出典:クリエイティブ・コモンズ・ジャパン, CC BY)

オープンデータと GIS

公開されたオープンデータは、より多くの人に活用されることでその潜在的な価値を引き出すことができます。多くの人に活用されるためには、ユーザー(市民 / 企業など)に対しての「データのわかりやすさ」が重要なポイントとなります。データをわかりやすく伝えるために、GIS もその一つの手段であるといえるでしょう。データを公開しても、文字だけのリストのようなデータだと情報を読み取りにくく、利活用を促進することが難しくなります。そこで GIS を使ってマップ上にデータを表現することで、直感的にわかりやすく、他の空間的なデータとの関係性を分析することが可能となります。


例:地域包括支援センターの担当窓口の可視化(出典:流山市、 CC BY 2.1 JP)

オープンデータの公開・活用

それでは実際にオープンデータの公開・活用例を見てみましょう。最近では、単に緯度経度を含む CSV ファイルやシェープファイルを公開するのではなく、GIS と連携してデータを公開する取り組みも見られるようになりました。室蘭市や流山市では、利用可能なオープンデータがどのようなデータなのかをすぐに地図上で確認できるデータカタログサイトを公開しており、利用者はカタログサイト上でデータを地図に追加し、属性の確認や属性による色分けなどを行うことができます。


(出典:室蘭市、 CC BY 2.1 JP), CC BY)


(出典:流山市、 CC BY 2.1 JP), CC BY)

また、自治体がオープンデータを公開するのとともに「ハッカソン」や「アイデアソン」といわれるアイデア出しや開発を短期間で行うイベントを開催し、参加した開発者やデザイナーがオープンデータを活用するアプリケーションを開発する取り組みも行われています。そのほかにも、市民参画でオープンデータを作成するフィールドワーク型のワークショップなどが開催されており、公開者と活用者が協力して、地域の社会資源の発掘とオープンデータの活用についての対話を行う取り組みも見られます。これらの例のように、公開と活用を分けるのではなく、公開者と活用者が一体となって新たな価値の創出や不足しているデータの補填を行うことで、オープンデータがより利用され、拡大していくと考えられます。

ArcGIS Open Data

室蘭市や流山市のような GIS 機能と組み合わせたデータカタログサイトは、利用者のデータへの理解を直感的でわかりやすくし、データの利活用を促進することができます。そこで ESRIジャパンでは、データカタログサイト構築キットとして「ArcGIS Open Data」を提供しています。本キットは、ArcGIS Online の標準付属ツールとして提供しており、公開者は簡単な設定のみでサイトを構築することが可能です。また、利用者は地図を見ながらデータセットの検索・プレビュー・ダウンロードが可能なことに加え、ArcGIS Online 上でデータが公開されるので、自治体の枠を越えてデータの検索・ダウンロードが行えます(データ検索ページ)。オープンデータの公開・活用にぜひご活用ください。


(出典:静岡県、CC BY 2.1 JP)

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