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GIS 基礎解説

標準地域メッシュ

 

メッシュとは

メッシュとは、英語で「網目」という意味を持つ言葉ですが、地図においてメッシュとはどのような役割を持っているのでしょうか。
たとえば、観光ガイドブックに載っている地図に格子状の線が描かれているのを目にしたことがあるでしょうか。見知らぬ土地の地図で、初見で行きたい場所を見つけるのはなかなか容易ではありません。地図上の各格子に記号や番号が割り振ってあると、見つけたい場所の発見がより簡単になります。このように、まずメッシュには位置特定を補助する役割があります。

観光ガイドブックのマップイメージ

では、GIS におけるメッシュとはどのようなものでしょうか。
この場合も、対象とする地域を同一サイズの四角形で区切るための格子状のデータとして用います。地理データの検索や場所の特定、統計情報の算出、図郭の管理などに使用し、通常はポリゴン データで作成します。

GISでも地図を同一サイズの四角形で区切ります
 

標準地域メッシュとは

国が地域の統計に用いるため緯度経度に基づき設定したメッシュを指します。一定の範囲でほぼ同一の大きさや形状の区画を単位として区分されています。そのため、同一地域のデータを同一の基準で分析・比較することや、他メッシュ間とのデータの比較が容易といった利点があります。

標準地域メッシュ
 

標準地域メッシュの種類

標準地域メッシュは区分の方法により、大きさの異なるいくつかの区画が定められています。また、以下に挙げている正式名称以外に、使用する場面によっては別称を使用する場合があります。

第 1 次地域区画(1 次メッシュ)

第 1 次地域区画(1 次メッシュ)

全国の地域を偶数緯度及びその間隔(120 分)を 3 等分した緯度における緯線並びに 1 度ごとの経線によって分割してできる区域であり、1 辺は約 80km(緯度の間隔:40 分/経度の間隔:1 度)です。国土地理院発行の 20 万分の 1 地勢図の 1 図葉の区画などに使用されています。

第 2 次地域区画(2 次メッシュ、統合地域メッシュ)

第 2 次地域区画(2 次メッシュ、統合地域メッシュ)

第 1 次地域区画を緯線方向及び経線方向に 8 等分してできる区域であり、1 辺は約 10km(緯度の間隔:5 分/経度の間隔:7 分 30 秒)です。こちらは、国土地理院発行の 2 万 5000 分の 1 地形図の 1 図葉の区画などに使用されています。

第 3 次地域区画(3 次メッシュ、基準地域メッシュ)

第 3 次地域区画(3 次メッシュ、基準地域メッシュ)

第 2 次地域区画を緯線方向及び経線方向に 10 等分してできる区域であり、1 辺は約 1km(緯度の間隔:30 秒/経度の間隔:45 秒)です。国勢調査の地域メッシュ統計などに使用されています。

分割地域メッシュ

これらは基準地域メッシュを分割した地域メッシュです(括弧内は別称)。

2 分の 1 地域メッシュ(4 次メッシュ)
基準地域メッシュ(3 次メッシュ)を緯線方向、経線方向に2等分してできる区域
4 分の 1 地域メッシュ(5 次メッシュ)
2 分の1地域メッシュを緯線方向、経線方向に 2 等分してできる区域
8 分の 1 地域メッシュ(6 次メッシュ)
4 分の1地域メッシュを緯線方向、経線方向に 2 等分してできる区域

統合地域メッシュ

以下のような、基準地域メッシュを統合した地域メッシュもあります。

2 倍地域メッシュ
第 2 次地域区画を経線方向および緯線方向に 5 等分
5 倍地域メッシュ
第 2 次地域区画を経線方向および緯線方向に 2 等分
10 倍地域メッシュ
第 2 次地域区画と同義

その他

以下のメッシュが用いられる場合もあります。

3 次メッシュの 10 分の 1 細分区画(100m メッシュ)
3 次メッシュの 20 分の 1 細分区画(50m メッシュ)
 

標準地域メッシュの活用

メッシュ データに属性情報を格納することによって、さまざまな分野で活用することができます。
総務省統計局が提供している各メッシュ区域の統計データ(地域メッシュ統計)は、都市総合計画や防災計画、出店計画の策定等に活用されています。
ArcGIS データコレクションには標準地域メッシュを使用したデータが収められています。たとえば、各メッシュ区画の範囲によって正規化した、同一地域の昼間人口と夜間人口の比較をすることができます。行政界ごとのデータとは異なり、同じ面積の範囲で統計情報を比較することが可能です。

標準地域メッシュの活用
 
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