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背景地図は、GIS においてはベースマップとも呼ばれ、マップの表示位置や周辺環境を視覚的に提供する役割を持ち、マップ自体の見やすさや美しさに大きな影響を与えます。
たとえば次の左のマップは背景地図がない状態です。十字のシンボルで表現されているポイントは診療所の位置を示していますが、これではどの地域の診療所を表示しているのか、まったくわかりません。右のマップのように背景地図を重ね合わせることにより、永田町駅周辺の診療所を表示していることが認識でき、建物や道路などの周辺環境も同時に知ることができます。このように目的やテーマを持った地図を主題図と言いますが、背景地図は主題表現に役立つ汎用的な情報を示すものが一般的です。
背景地図のレイヤー構成に決まりはありません。一般的には、道路や建物、土地区画、境界(国、県、市の境界)、水路、等高線、および航空写真や衛星画像などによって構成されます。また、近年の Web 上で閲覧可能な GIS における背景地図のほとんどは、表示を高速化する仕組みとしてマップ タイル形式で扱われます。
背景地図を変えることにより、主題データの見せ方が変わってきます。先ほどの診療所マップの背景地図を別の地図に変更して比較してみます。
変更後のマップ(右のマップ)では建物よりも道路が強調され、どの道路沿いに診療所があるのかがわかりやすくなります。建物や敷地の色調が減り、道路の色調が増えているため、道路がより強調されていることがわかります。
今度は背景地図を衛星画像に変更してみます。
これにより、周辺環境が現実世界に近い状態で確認できます。
このように背景地図の選択の仕方によって、意図する見せ方が変わってきます。マップで何を伝えたいのか、目的に応じて背景地図を選ぶ必要があります。また、伝えたいものを強調するため、あえて他の主題や背景の色調を異なるものに変更する、などのテクニックもあります。
道路や建物などを使う背景地図は情報量がどうしても多くなります。そのため、縮尺によって表示するレイヤーを切り替える必要があります。自分で背景地図を作成するにはそれなりの労力が必要ですが、世の中には無償で利用可能な背景地図があります。
たとえば、ArcGIS Online では 10 種類の全世界をカバーする背景地図をインターネット配信しており、ArcGISユーザーは無償で利用することが可能です(本記事でこれまで例として使用したマップにも、ArcGIS Online の背景地図を使用しています)。
他にも無償で利用できる背景地図として地理院地図が有名です。詳しくは GIS 基礎解説の無償で使える GIS データ/マップをご覧ください。