ArcGIS Enterprise の基本ライセンスは、利用する機能 (エディション) に応じて 2 つのライセンスを提供しています。エディションの違いについては、タブで詳細を参照してください。
- ArcGIS Enterprise Standard
- ArcGIS Enterprise Advanced
基本ライセンスで利用可能なコンポーネント
ArcGIS Enterprise の基本ライセンスでは、以下のコンポーネントをご利用いただけます。
これらのコンポーネントを 1 台以上のサーバーにセットアップし、構成することで、Web GIS のプラットフォームをオンプレミスの環境に構築することができます。
- ArcGIS Web Adaptor – Portal for ArcGIS と ArcGIS Server の Web サービスを利用するためのアクセス ポイントを Web サーバーに作成するための軽量アプリケーションです。
- Portal for ArcGIS – GIS コンテンツの共有、検索、利用を可能とするポータル サイト構築アプリケーションです。
- ArcGIS Server – GIS コンテンツを Web サービスとして公開するための Web GIS エンジンです。
- ArcGIS Data Store – Portal for ArcGIS で公開する Web サービスの GIS コンテンツを格納するデータ ストアです。
- マルチユーザー ジオデータベース – GIS コンテンツを格納し、一元管理するデータベースです。
AcGIS Enterprise 基本ライセンスで提供されるライセンス
ArcGIS Enterprise の基本ライセンスでは、コンポーネント用にライセンスが提供されます。
ライセンス | 適用されるコンポーネント |
---|---|
ユーザー タイプ* | Portal for ArcGIS |
ArcGIS Server ライセンス ロール(サーバー コア ライセンス) | ArcGIS Server |
このほか、ArcGIS Enterprise 基本ライセンスに加えて、ArcGIS Server のライセンス ロールを追加して、ArcGIS Enterprise の機能を拡張することができます。ライセンスの詳細はライセンス ロールタブを参照してください。
また、Portal for ArcGIS の [密度の計算] ツールを実行するには、ArcGIS Enterprise Advanced に含まれる Spatial Analyst エクステンションが必要です。
その他、ネットワーク解析を必要とするツールには、Network エクステンションもしくは Advanced ライセンスが必要な場合があります。詳細はこちらをご参照ください。
* ArcGIS Enterprise 基本ライセンスでは、ユーザー タイプ(10.6.1 以前では指定ユーザー ライセンス)が付属します。詳細はユーザー タイプタブを参照してください。
ArcGIS Enterprise の基本ライセンスには、Portal for ArcGIS のユーザー タイプまたは指定ユーザーが付属します。Portal for ArcGIS にインポートして利用します。
ArcGIS Enterprise 10.7 – 10.9.1
Viewer | Creator | |
---|---|---|
ArcGIS Enterprise Advanced |
My Esri から取得。 | 50 |
ArcGIS Enterprise Standard |
My Esri から取得。 | 5 |
- Viewer のライセンスは無償で追加することが可能です。ライセンスの取得方法についてはこちらをご覧ください。
- Creator のライセンスやほかのユーザー タイプ(Editor、Field Worker、GIS Professional 等)のアドオン ライセンスは別途購入して追加することが可能です。
ArcGIS Enterprise 10.6.1
指定ユーザー レベル 1 | 指定ユーザー レベル 2 | |
---|---|---|
ArcGIS Enterprise Advanced |
My Esri から取得。 | 50 |
ArcGIS Enterprise Standard |
My Esri から取得。 | 5 |
- 指定ユーザー レベル 1 のライセンスは無償で追加することが可能です。ライセンスの取得方法についてはこちらをご覧ください。
- 指定ユーザー レベル 2 のライセンスは別途購入して追加することが可能です。
ArcGIS Enterprise 基本ライセンスに、各種サーバー ロールを追加購入し、別途サーバーを構成することで、組織の Web GIS プラットフォームをより強力な空間分析プラットフォームに拡張することができます。
サーバー ロールには以下の種類があります。
ライセンス ロールの 製品名 |
ライセンス ロールの 名前 |
コンポーネント |
---|---|---|
ArcGIS GIS Server | ArcGIS GIS Server1,3 | ArcGIS Web Adaptor ArcGIS Server |
ArcGIS Image Server | ArcGIS Image Server2,3 | ArcGIS Web Adaptor ArcGIS Server |
ArcGIS GeoEvent Server | ArcGIS GeoEvent Server3 | ArcGIS Web Adaptor ArcGIS Server ArcGIS GeoEvent Server |
1: ArcGIS GIS Server は、ArcGIS Enterprise ライセンスを保有していない場合でも、購入可能で、ArcGIS Enterprise ライセンスと同様にレベル、エディションがあります。
2: ArcGIS Image Server は、ArcGIS Server コンポーネントにライセンスを適用することで機能が有効化されます。
3: ご購入いただくには、ArcGIS Enterprise の Standard もしくは Advanced エディションが必要になりますが、 ArcGIS Enterprise がインストールされたサーバーとは異なるサーバー マシンにインストール可能です。
ArcGIS Enterprise のコンポーネントである ArcGIS Server は、分析機能をさらに拡張するための製品として、エクステンションを用意しています。 エクステンションの導入によって更なる高度な Web サービスの提供を可能にします。
Standard | Advanced | |
---|---|---|
ArcGIS Network Analyst for ArcGIS GIS Server 高度なネットワーク モデリングと分析機能 |
○ | ○ * |
ArcGIS Spatial Analyst for ArcGIS GIS Server 高度なラスタ データ モデリングと分析機能 |
- | ○ * |
ArcGIS 3D Analyst for ArcGIS GIS Server 高度な 3D モデリングと分析機能 |
- | ○ * |
* ArcGIS Enterprise Advanced および ArcGIS GIS Server Advanced エディションに無償バンドルされます
ArcGIS Enterprise には 2 つのエディションがあります。Standard、Advanced の順に機能が向上します。
- Standard – Standard エディションでは、データベースを使用したデータの利用 / 管理、マップ、画像、3D などの GIS コンテンツの GIS Web サービス公開、Portal for ArcGIS を使用したポータル サイトの構築を行うことができます。また、フィーチャ サービスを使用することで Web ベースの編集をサポートします。空間的な分析機能を実現するジオプロセシング サービスは、ArcGIS Desktop Standard 相当のツールを使用することが可能で、さらに高度な分析を行う場合はエクステンションを使用し機能を拡張することが可能です。
- Advanced – Advanced エディションでは、Standard エディションのすべての機能に加えて、ArcGIS Desktop Advanced 相当のツールからジオプロセシング サービスを公開する機能を利用できます。このエディションにはいくつかのエクステンションがバンドルされます。
機能 | Standard エディション |
Advanced エディション |
---|---|---|
空間タイプをサポートするデータベースの使用1 | ○ | ○ |
ジオデータベース管理 | ○ | ○ |
Web 編集 | ○ | ○ |
イメージ処理と解析 | ○2 | ○2 |
ジオプロセシング | ○ | ○ |
高度なジオプロセシング | ○3 | ○ |
ポータル サイトの構築 | ○ | ○ |
リアルタイム データ処理と監視 | ○4 | ○4 |
1: データベース固有の空間データ型をサポートします。
2: モザイク データセットを使用する場合は、ArcGIS Image Server が必要です。
3: 高度なジオプロセシング機能を利用するにはエクステンションが必要です。
4: ArcGIS GeoEvent Server が必要です。