事例 > 災害発生時の道路啓開における情報集約と状況把握

活用法

災害発生時の道路啓開における情報集約と状況把握

 

道路啓開とは

道路啓開は、大規模災害発生時に被災地で緊急車両等が通行可能となるように道路上の瓦礫(がれき)等の除去処理を行い、救援ルートを確保する作業のことです。将来の大規模災害に備え、政府や自治体等では、防災計画の一部として道路啓開計画を定める取組みが進められています。近年では、東日本大震災や平成 28 年熊本地震の発災直後に道路啓開が実施されました。

【参考】
国土交通省 道路啓開計画
東北地方整備局 「くしの葉」作戦

ArcGIS プラットフォームを活用した道路啓開計画の立案

道路啓開計画では、道路啓開の候補ルートが設定され、各ルートにおいて発災後のタイムライン別に何を行うかの行動計画が策定されています。道路啓開の実施者は国・都道府県・高速道路事業者といった多機関が存在し、緊急時には各機関による道路啓開の実施状況を相互に共有することが重要です。道路啓開計画の諸情報と各地の被害想定情報などを計画段階で Web マップ上に立案しておくことにより、平時から道路啓開計画をダイナミックなマップとして関係者間で共有できるとともに、防災訓練等での活用も期待されます。活用の一例として、道路啓開計画に規定される被災ケース別の Web マップを整備し、平時には被災ケース別の訓練シナリオの設定、発災時には実被害に近いケースの Web マップを用いて初動対応にあたるといった活用が考えられます。


Web マップへの道路啓開計画の立案

緊急時においては、平時に立案した Web マップを用いて、モバイルアプリケーションによる速やかな道路啓開緊急調査の実施や、Web マップに集約・統合された道路啓開状況をダッシュボードでリアルタイムに把握することが可能となります。ArcGIS プラットフォームは、このような防災計画を迅速に立案する環境を提供します。

緊急時の情報集約と状況把握

計画時に整備された道路データや道路啓開の実施に関わる現地調査用・災害対策本部用のアプリを ArcGIS Online に配置することで、Web マップをベースとした道路啓開計画を立案することができます。ArcGIS Solutions で提供される道路啓開緊急調査テンプレートでは、道路啓開の初動対応である「道路啓開緊急調査」の調査項目が設定された調査アプリ(Collector for ArcGIS)とダッシュボード(Operations Dashboard for ArcGIS)を ArcGIS Online に配置するソリューション テンプレートを提供しています。

ほかにも 災害時にすぐに対応できるテンプレートが ArcGIS Solutions からダウンロードできます。


災害対応に関連するソリューション テンプレート

緊急調査の作業員は、モバイル端末用の調査アプリを使用して、道路啓開の進捗状況、がれき・路上車両・段差等による道路通行可否状況を入力します。入力された情報は随時 ArcGIS Online に反映され、災害対策本部ではダッシュボード アプリケーション上でリアルタイムに状況を把握することができ、関係者間での状況認識の統一や次のアクションの判断材料としての活用が期待されます。


現地調査アプリによる道路通行可否状況の調査(道路啓開緊急調査)

 


ダッシュボードによる最新の状況把握

 

ArcGIS プラットフォームを活用することにより、上述のようなダイナミックなマップでの防災計画の立案、標準アプリケーションによる現地調査、ダッシュボードによるリアルタイム状況把握といった災害対応体制を迅速に構築することが可能となります。

関連リンク

関連業種

関連製品

掲載種別

  • 活用法

掲載日

  • 2018年3月27日

Copyright© 2002-2019 Esri Japan Corporation. All rights reserved.
トップへ戻る