ご来場、誠にありがとうございました。 2019 年 5 月 23 日(木)~ 24 日(金)、東京ミッドタウン 六本木(東京都港区)にて「第 15 回 GISコミュニティフォーラム」を開催致しました。お陰様で、開催期間中 2,500 名を超える皆様にご来場いただきました。ご来場いただいた皆様、ご出展やご発表等で開催にご協力いただいた皆様に心よりお礼申し上げます。
基調講演
5 月 23 日(木)13:30 ~ 16:00 東京ミッドタウン・ホールA(地下 1 階) |
13:30~13:50 |
ご挨拶
ESRIジャパン株式会社 代表取締役社長 正木 千陽
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13:50~14:10 |
ESRIジャパンユーザ会会長よりご挨拶
中部大学 教授 中部高等学術研究所 所長 国際GISセンター長 福井 弘道
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14:10~15:00 |
Esri社のリモートセンシング トランスフォーメーション
Esri社
グローバルリモートセンシング & イメージ担当ディレクター Richard Cooke(リチャード クック)
位置情報は、ますます私たちの日常生活の重要な要素となり、GIS、地図作成、そしてロケーションインテリジェンスの革新を推進しています。多次元の位置情報がリアルタイムで利用可能になり、世界がより一層繋がってきています。リモートセンシングデータは、ビジネスや行政において、この変革(トランスフォーメーション)の中核を成すものです。膨大なデータを管理し、有益な情報を抽出するための新しいアプローチと、抽出された情報を共有するための新しい手法が必要です。ユーザーがリモートセンシングデータを効果的に活用するためのプラットフォームとツールを提供すること、それが Esri の使命です。本講演では、この情報とプラットフォームの活用が業務上の課題をいかに解決するかを説明します。
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15:00~16:00 |
SDGs の可能性:「測る」ことで社会を変える
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授 蟹江 憲史 氏
2015年に国連総会で、193カ国の合意のもとに生み出されたSDGs。その後目標へ向けたアクション実施の段階に入り、早くも4年目に入っている。その間日本でも、政府や地方自治体、企業、NGOなどが目標へ向けた行動を始めており、本格的アクション創出へ向けた基盤が出来上がってきている。2019年の今年は、国連総会の元でサミットが行われ、SDGs実施へ向けた取り組みがレビューされるとともに、さらなるアクション創出へむけた動きも活性化されることになる。
SDGsの重要性は、それがこれまでにないグローバル・ガバナンスを生み出そうとしている点にある。これまでルールを積み上げて国際合意を作るやり方がほとんどであったのとは対照的、SDGsに代表される「目標ベースのガバナンス」では、ルールは作らずに目標を包括的かつ可能な限り具体的に共有している。唯一のメカニズムが、「測る」ことである。測ることは、統計指標を用いて数値で測ることばかりではない。ビッグデータや地図情報を用いた測り方も考えられるものであり、実はこれこそが、新たなイノベーションを生み出しうる計測方法であり、目標達成という観点から大いに期待したいものである。
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5 月 24 日(金)13:30 ~ 15:10 東京ミッドタウン・ホールA(地下 1 階) |
13:30~14:20 |
日本の宇宙産業の動向と政策の方向性
経済産業省 製造産業局
宇宙産業室長 浅井 洋介 氏
人工衛星から得られるリモートセンシングデータは、地上の多様な情報を広範囲に取得できる特性から、災害対策、資源探査、環境監視など、これまで様々な分野で活用されている。また、小型衛星によって、より低コストかつ高頻度に地球を観測することが可能になりつつある。こうしたリモートセンシングを中心とした国内・海外の宇宙産業動向と、今後の政府の取組について解説する。
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14:20~15:10 |
人工知能がもたらす人間と社会の未来
国立情報学研究所 社会共有知研究センター センター長・教授 一般社団法人教育のための科学研究所 代表理事・所長 新井 紀子 氏
AI 技術の浸透につれ、AI を巧く活用することでコストを圧縮し、規模を拡大することができる企業がある一方で、淘汰される企業も増えてくることでしょう。AI 技術を活かすには、その可能性と限界を見極める冷静な目が必要です。その上で、AI 導入を前提に「人と機械の協働」による生産効率の最大化を目指すことが重要です。AI と人間が共に生きる時代に必要なことは何か。人工知能研究の最前線から解き明かします。
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GISコミュニティフォーラムとは
GISコミュニティフォーラムは、日本国内の GIS ユーザ並びに GIS にご興味をお持ちの方々の情報交換と GIS 利用促進を目的として開催しております。GIS、リモートセンシングに携わる多くの方にご参加いただき、活用事例や最新テクノロジーの紹介を通してお互いのアイデアを共有する場としてご活用いただいております。