製品 > ArcGIS Drone2Map > 製品詳細 > 入力画像の撮影計画

ArcGIS Drone2Map

入力画像の撮影計画

Drone2Map で良好な結果を得るためには、ドローンでの撮影時の計画も重要です。
ドローンで撮影する際の理想的な計画を作成するためのアプリケーションと撮影計画についてご紹介します。

ドローン飛行・撮影計画アプリケーション

Site Scan for ArcGIS Flight(LE)

Site Scan for ArcGIS Flight の簡易版であり、ArcGIS Online のアカウントでログインし、利用することができるドローンの飛行計画/制御を行うアプリケーションです。
ArcGIS Online 背景地図を利用したり、作成したマップやレイヤーを使用して、正確な撮影計画を行うことができます。 アプリケーションの詳細は Site Scan for ArcGIS Flight ページをご覧ください。

 

撮影計画

対象物の周りを撮影する場合

  • 対象物を周回する閉じた軌道では、各軌道の端をわずかにオーバーラップさせる。
  • 空や対象物以外を含む画像は極力少なくする。

処理できる入力データ

広がりのある領域を撮影する場合

  • 画像間の重複部分(オーバーラップ)が重要
  • 前方:70%、側方:80% 以上のオーバーラップを推奨

処理できる入力データ

ドローンの理想的な飛行コース

ドローンでの撮影時に、対象エリアのみ撮影するのではなく、対象エリアの周辺部も含めて撮影するようにすることで対象エリアのエッジ部分の重複画像枚数が増え、より高精度なデータの作成が行えます。

例)上から見た図

      

 

また一本線の飛行のみでカバーできるような細長いエリアの撮影を行う際も、一本線での撮影は避け、フライトパスが一往復するように撮影を行い側方のオーバーラップを生じさせてください。

例)細長いエリアの撮影の図

高度の調整

取得したいデータの目的や用途に合わせて高度を調整してください。

高度 低 (~100 m) 高 (100 m~)
説明 地上解像度が高く高品質なデータを取得することができます。しかし決まった範囲の撮影を行う際、高度が高い場合と比べて撮影枚数が増えるので飛行時間や処理時間が長くなります。 取得データの解像度は下がりますが、決まった範囲の撮影を行う際、高度が低い場合と比べて撮影枚数が少なくなり、飛行時間や処理時間が短くなります。

 

 撮影環境・条件の考慮

データを取得する際の撮影条件に合わせて飛行計画を調整してください。

  • 天候

天候状態が安定しているときに撮影することが推奨されます。飛行中に雲霧による影の移動や濃度の変化がある場合は、キーポイントマッチングの際に画像間のコントラストが大きくなり、出力データ(特にオルソモザイク画像)にシミができる場合があります。雲がある場合は、雲の高度が高く全体的に覆い被さっている条件下で撮影することが望ましいです。また、太陽光が強い条件下で取得した画像上に、鏡面反射による影響が出る場合があります。画像取得にあたっては曇り天候の日を選んでいただくか、または偏光フィルターをご活用いただくと鏡面反射による影響を抑えることが期待できます。

  • 土地被覆

樹木や電柱、街灯など高くて細い地物はキーポイントの認識が難しく、まばらな点群データしか収集できません。このような地物を含むエリアの画像を取得する場合は、地上解像度は下がりますが、ドローンの高度を上げることでより詳細な地物のデータの取得ができます。また森林や農地等植生が多いまたは似たような風景が広がっているエリアでは、高度を上げて、さらに前方・側方のオーバーラップ率を5~10%上げることで、より高精度なデータの取得が期待できます。

  • 地形

ゆるやかな地形では、ドローンの飛行高度を地形に合わせて調整することで地上解像度を均一にすることができます。急勾配なエリアを含む場合は、解像度を均一にさせることが難しくなります。

  • その他

撮影した画像が全体的に明るすぎると処理が上手く行えない場合があります。そのような場合は撮影時にカメラのしぼりを調整するかまたは処理前に画像のコントラストを下げる等修正を加えてください。

 撮影計画活用マップ

ドローンを飛行する場所について関東圏の飛行規制エリアを示したマップを公開しています。
ぜひご活用ください。

ドローン飛行規制エリアマップ

◆関連ブログ記事

ドローン ユーザーに嬉しいマップ! ArcGIS Online で飛行規制エリアと飛行練習場情報を一括管理