ArcGIS Enterprise 11 の新機能
ArcGIS Enterprise 11 がリリースされました。
下記に記載するものはいくつかの抜粋です。 このリリースに含まれるすべての機能については、ヘルプページの What’s New セクション を参照してください。
管理機能
log4j 脆弱性の対応
セキュリティ脆弱性 CVE-2021-44228 (log4shel) を含む Log4j バージョン ライブラリの完全な修復が含まれています。ArcGIS Enterprise 11.0 では、すべての Log4j ライブラリが更新されています。
ArcMap-based runtime removal
ArcGIS Server コンポーネントには、ArcGIS Pro ベースのランタイムのみが含まれ、Python 2.x を含む ArcMap ベースのランタイムは含まれません。 ArcMap から公開されたサービスをすべて移行する必要があります。 アップグレードする場合に、既存の ArcMap から公開された互換性のあるサービスは自動的に移行され、互換性のないサービスは起動しなくなりますので、事前にアップグレードすることが推奨されます。
Operation Health script
新しい Python スクリプト(operationalHealth.py)を使用して、運用上の健全性に問題がないかどうかをスキャンすることができます。このスクリプトは、安定/最適/高機能なエンタープライズ展開を提供するためのベストプラクティスのいくつかに基づいて問題をチェックします。
ArcGIS Enterprise ポータル
Map Viewer の更新
本バージョンで、Web マップを操作するデフォルトのアプリケーションは次世代 Map Viewer に変更されています。
Map Viewer Classic は引き続き利用可能です。
なお、Map Viewer では、Web マップでのレイヤーの複製、チャートの追加機能など多くの更新が追加されています。
追加されている機能については、下記ブログも参照してください。
- ArcGIS Online (2022 年 3 月アップデート) の新機能
- ArcGIS Online (2021 年 9 月アップデート) の新機能
- ArcGIS Online (2021 年 12 月アップデート) の新機能
ArcGIS Online で利用可能な各種機能およびサポート終了の機能
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メンバーの階層カテゴリ
組織のメンバー管理で、階層を持ったカテゴリを設定することが可能になりました。
メンバー管理 -
ベクタータイルのベースマップギャラリーがデフォルトに変更
ラスター形式のベースマップが開発終了フェーズに移行したことに伴い、新規セットアップのケースでは、ベクタータイルの背景地図ギャラリーがデフォルトで設定されます。
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サポート終了アプリ
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ArcGIS Dashboard Classic
ArcGIS Dashboards Classic で作成したほとんどのダッシュボードは、ArcGIS Dashboards で引き続き使用できます。このとき、新しい ArcGIS Dashboards のダッシュボードとしてアップグレードされます。
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Esri Classic Story Maps テンプレート
Esri Story Maps Classic テンプレートは本リリースで使用できなくなりました。 ArcGIS Enterprise 11.0 にアップグレードする前に、Classic の既存のストーリーを、ArcGIS StoryMaps に移行してください。
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Map Viewer Classic のプレゼンテーション機能
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構成可能なアプリテンプレート
- Basic Viewer
- Compare
- Crowdsource Manager
- Crowdsource Polling
- Crowdsource Reporter
- GeoForm
- Image Mask
- Image Visit
これらのテンプレートで作成したアプリは利用できなくなりますので、アップグレードする前に新しいテンプレートで作成しておくことが必要です。
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コンテンツ管理
GeoPackage フォーマットのデータでの公開やダウンロード機能
GeoPackage をフィーチャレイヤーの公開時のソースとして利用でき、フィーチャレイヤーのデータを GeoPackage フォーマットのデータとしてダウンロードすることができるようになりました。

タイルレイヤーやシーンレイヤーの公開インターフェースやエクスペリエンスの更新
タイルレイヤーの公開では、以下のケースの公開に対応できるように更新されました。
- vtpk や tpkx のアップロード
- sd ファイルのアップロード
- データストアのタイルコンテンツを利用
- フィーチャレイヤーを利用
シーンレイヤーの公開では、次の新しいオプションから公開プロセスを開始するようになりました。
- パッケージ (.vtpk または .tpkx) のアップロード
- ArcGIS Data Store のタイル コンテンツの使用
タイルレイヤーのリサンプリング
ArcGIS Server Manager や Admin Directory で設定可能なリサンプリング設定 が、ポータルのアイテム設定でも指定できるようになりました。
地図データや画像データを使ってタイルレイヤーを生成する場合、ディスクスペースとキャッシュ生成にかかる時間を節約するために、利用が想定されないエリアや詳細な縮尺についてはキャッシュを生成しないように選択することができます。 リサンプリングが設定されていない場合、ユーザーがキャッシュが生成されていない部分を表示すると、コンテンツはレンダリングされませんが、リサンプリングを有効にすれば、キャッシュが生成されている既存のキャッシュを使用してコンテンツをレンダリングすることができるようになります。
レスポンス キャッシュ
バックエンド サーバーのキャッシュメカニズムで、ホスト フィーチャ サービスにおいて、リレーショナルデータ ストアのサーバーのパフォーマンスやスケーラビリティを大幅に向上させることができるようになりました。これは変更頻度が低い、もしくは読み取り専用のサービスに対して有効です。
クラウドデータ ウェアハウス関連の更新
ArcGIS Enterprise 11.0 では、新たに 4 種類のデータ チャートのサポートが導入されています。
- バー チャート
- ライン チャート
- 散布図
- ヒストグラム
また、Google BigQuery では、読み取り専用のフィーチャ サービスを公開する機能が追加され、フィーチャービニングでは、geohex とgeosquare という2つの新しい bin タイプが利用可能です。
Amazon Redshift については、フィーチャービニングで、geohash ビンタイプを利用できるようになりました。
ベータ機能の搭載
今後実装が予定されているいくつかの機能をいち早くお試しいただくことが可能です。
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webhook
フィーチャサービスの Webhook が、CRUD(create/read/update/delete) オペレーションでも利用可能になりました。 ジオプロセシング サービスの Wehbook が、非同期処理のサービスの job ステータスの確認でも利用可能になりました。
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data feed
ArcGIS Enterprise コンポーネントに新しく追加されました。 カスタムデータプロバイダを利用して、読み取り専用のフィーチャサービスを公開することができるようになりました。
ArcGIS GeoEvent Server
ArcGIS GeoEvent Server 11.0 では、ArcGIS Server、ArcGIS Enterprise、および ArcGIS Online のデータ ストアから、フィーチャを検出および選択する際のパフォーマンスが大幅に改善されました。
ArcGIS GeoEvent Server の以前のバージョンから 11.0 にアップグレードする場合、このインストールの一部として構成が自動的にアップグレードされません。事前に構成を手動でエクスポートし、GeoEvent Server 11.0 のインストールが正常に完了した後にそれをインポートする必要があります。
詳細は What’s new in ArcGIS GeoEvent Server をご確認ください。
ArcGIS Image Server
新しいラスタ タイプのサポートと多次元サポート、および強化された OGC サポートが含まれます。
詳細は What’s new in ArcGIS Image Server をご確認ください。
ArcGIS Enterprise 10.9.1 の新機能
ArcGIS Enterprise 10.9.1 がリリースされました。 このリリースでは、製品のさまざまな分野で機能強化や新機能が追加されています。
このリリースに含まれるすべての機能については、ヘルプドキュメント を参照してください。
ArcGIS Enterprise ポータル
新しいアプリの追加
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新しい Map Viewer (従来まで Map Viewer ベータとして提供されており、ArcGIS API for JavaScript 4.x で実装された次世代の Map Viewer) は 10.9 までは個別にインストーラーを提供していましたが、10.9.1 から Portal for ArcGIS のセットアップに標準で含まれるようになりました。(10.8.1 または 10.9 にベータ版をインストールしていた場合は、10.9.1 にアップグレードする前にベータ版をアンインストールする必要はありません。)
新しい Map Viewer では、新しい直感的な操作が行えるように画面レイアウトが刷新され、ポップアップの設定方法、シンボルの設定オプションなどが更新されました。
なお、Map Viewer Classic も含まれていますので、必要に応じて使い分けていただくことも可能です。
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次世代の ArcGIS Dashboards も今回のバージョンから Portal for ArcGIS でも
利用できるようになりました。 ArcGIS Dashbords は、最新の ArcGIS のシステムに適合され、相互に連動するデータ ビジュアライゼーションを用いてロケーションベースの情報から様々な特徴量を表示し、モニタリングと分析に利用することが可能です。
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Map Viewer、コンテンツ ページ、Web マップのアイテム ページから アプリの作成 メニューから ArcGIS Instant Apps にアクセスできるようになりました。 ArcGIS API for JavaScript 4.x を利用した次世代の Web アプリを少ないステップで作成することができるようになりました。
管理/コンテンツとデータ管理
Portal for ArcGIS のインストール改善
10.9.1 から Portal for ArcGIS セットアップが最適化され、パフォーマンスが向上し、パッチ適用なども含めて全体的なインストール エクスペリエンスが改善されました。
Webhook の強化
本バージョンから、新しく通知が強化され、以下の内容についてメールなどで通知を受け取ることができるようになりました。
* フェデレーションされた ArcGIS Server および ArcGIS Data Store マシンのディスク容量が少なくなった場合
* ArcGIS Data Store が停止した場合、読み取り専用モードになった場合
ArcGIS システムの中で、各種データを GIS Web サービスで共有していくことになりますが、データをホストし、サービス提供する部分を担うのが ArcGIS Data Store と ArcGIS Server であり、ArcGIS システムの中核となるこれらのコンポーネントの状態について通知を受け取れるようになるため、関連インシデントや問い合わせ対応に備えることができます。
クラウド データストアの活用
10.9.1 では、Google BigQuery、Snowflake、Amazon Web Services(AWS)Redshift のクラウド データ ウェアハウスのソースを使って、マップ サービスを公開することができるようになりました。 この機能を利用するには、ArcGIS Pro 2.9 で各種クラウド データ ウェアハウスを活用したクエリ レイヤーを作成して、ArcGIS Enterprise にサービスを公開することで実現することができます。 このとき、データ ウェアハウスとの連携を ArcGIS Enterprise にも設定する必要があるため、事前に “データ ストアの追加” 機能から、ArcGIS Enterprise ホスティング サーバー サイトに登録しておく必要があります。
公開されたサービスでは、クラウド データ ウェアハウスに都度データをリクエストして対応するパターン、事前に利用するデータのスナップショットを保持して対応するパターン、またはマテリアライズド ビューを用意して対応するパターンを選択することができます。
ArcGIS Data Store
オブジェクト ストアの提供停止
10.9 で追加された ArcGIS Data Store のデータストア タイプのオブジェクトストアですが、現時点では技術的課題等を考慮して一度提供を停止して、将来のリリースで再度検討される予定に変更されました。
オブジェクト ストアはフィーチャサービスへのクエリをキャッシュするためのストアタイプで、本バージョンの更新によりクエリのキャッシュの機能が利用できなくなりますが、フィーチャ サービスへのクエリは引き続き利用することができます。
Diskcleanup utility
本バージョンから新しく disckcleanup コマンドライン ユーティリティが追加されました。 ArcGIS Data Store のアップグレードやバックアップ後の未使用のファイルやフォルダを削除することができます。
ArcGIS Server および各種サーバーロール
ArcGIS Knowledge
実世界の事柄は、多くの事象が結びつき、多様な関連性を示すと言われており、こういった関連性のあるデータを効率的に管理、処理するための新しいデータモデルとそれを可能にするグラフ DB が世界的にも活用されています。 ArcGIS Pro 2.9 と ArcGIS Enterprise 10.9.1 から、実世界の各種問題に対処するための機能として、非空間モデルのナレッジ グラフを作成することができるようになりました。
その中で ArcGIS Enterprise では、ナレッジ グラフを共有管理するために、ArcGIS Server の新しいサーバーロールとして ArcGIS Knowledge Server が追加され、ArcGIS Data Store には新しいタイプとしてグラフ ストアが追加されました。
ArcMap Runtime のオプショナル サポート
10.9 のバージョンでお知らせした ArcMap ランタイムの提供停止と ArcGIS Pro ランタイム サービスへの移行推奨のプランの一貫で、10.9.1 からは ArcMap Runtime 関連のリソースは、ArcGIS Server のアップグレードおよびインストール時のオプション、またはインストール後にオプションで追加する形式に変更されました。
ArcMap サービス ランタイムには、Python 2.x が含まれているため、ArcMap ランタイムを無効にすると Python 2.x も削除されます。 ArcMap サービス ランタイムがない場合、ArcMap サービス ランタイムを使用している既存のサービスは、ArcGIS Pro サービス ランタイムに移行する必要があります。
GeoEvent Server
バックエンドで利用しているライブラリの更新やジオフェンスのインポート処理でクエリが設定可能になり、ダイナミック ジオフェンスの改善が含まれます。詳細は GeoEvent Server の新機能をご覧ください。
Image Server
新しいラスター解析機能、ArcGIS Pro の新しいラスター関数などを新たに対応しました。詳細は、Image Server の新機能をご覧ください。
ArcGIS Enterprise 10.9
ArcGIS Enterprise 10.9 の国内提供を開始しました。 このリリースでは、製品のさまざまな分野で機能強化や新機能が追加されています。 本ブログでは、まずコンテンツおよびデータの管理、ArcGIS Enterprise ポータルの主要な機能をご紹介します。
このリリースに含まれるすべての機能については、ヘルプドキュメント を参照してください。
コンテンツとデータ管理
分散コラボレーションによる双方向編集の対応
これまで分散コラボレーションによって、レイヤー、マップ、アプリを他の ArcGIS Enterprise 環境や ArcGIS Online 環境と共有し、データやコンテンツへのアクセスを容易にし、新しい共同作業方法を提供してきました。
以前は、レイヤーを所有していた組織のみが編集を同期できましたが、 最新の機能では組織間でデータ更新を双方向で編集および同期することを可能になりました。 本新機能は、データ管理ワークフローを合理化し、チームがより密接に連携して作業できるようにするために、要求されていた機能です。
ArcGIS Enterprise と ArcGIS Online それぞれでフィールド データを収集したり、各種データソースの更新への貢献したりなど、さまざまな目的で使用することが可能です。この機能の詳細については、コラボレーションに関するヘルプドキュメントをご参照ください。
グループのエクスポート/インポート更新
ArcGIS Enterprise 10.8.1 では、/export と /import という 2 つの新しい REST API が導入され、開発環境、ステージング環境、本番環境間でコンテンツを簡単に移動できるようになりました。
これにより、グループ内のコンテンツ(レイヤ、マップ、アプリ)をパッケージにエクスポートして、別の ArcGIS Enterpriseの環境にインポートすることができます。このプロセスは、REST を介して行うことも、ArcGIS API for Python を使用してスクリプト化することもできます。 最新の機能拡張では、コンテンツを “特定のフォルダ” にインポートすることを選択できるようになり、インポート操作の後にフォルダ移動といった操作が不要となります。環境間での統一性を維持するのに役立ちます。
フィールド レベルの編集設定
フィールド レベルの編集設定では、編集可能なホストされたフィーチャ レイヤーの特定のフィールドの編集を無効にすることができます。 例えば、市内の商業施設にある緑化してある屋根 (植生のある屋根) を含むレイヤーがある場合、レイヤーの編集を有効にして、屋根に関する属性を更新できるようにしたいが、建物の住所などの重要なフィールドは編集できないようにしたいとするようなケースに対して、本機能が有効に作用します。
データのアペンド 機能
新しいデータが追加された場合、既存のホストされたレイヤーにそのデータを追加する必要が出てくることは往々にしてあります。 今回のアップデートでは、データソースの更新に応じて、既存のレイヤーにフィーチャを追加したり、既存のフィーチャを更新したりすることができる「データの追加」機能が実装されました。「データの追加」に対応できるデータ フォーマットは、シェイプファイル、CSV、Excelシート、GeoJSONファイルです。
フィーチャの結合でのビュー レイヤーの対応
データ管理のテーマに沿って、多くのユーザーから、入力レイヤーの更新に合わせて動的に更新される結合レイヤーを作成したいという要望が寄せられていました。 これを実現するために、フィーチャの結合ツールを実行し、出力をホストされたフィーチャ レイヤー ビューに設定することができるようになりました。 ホストされたフィーチャ レイヤー ビューは読み取り専用で、入力レイヤーが変更されると最新のデータを反映して更新されます。
たとえば、商業施設の屋上緑化に関するレイヤーを使用して、フィーチャの結合を実行し、エネルギー使用量のベンチマークを行った年や建設日など、その施設に関するその他の情報を含む別のレイヤーの属性を結合することができます。これにより、物件の特徴をより包括的に理解できるレイヤーを得ることができます。
ベクター タイル レイヤーと、関連するフィーチャ レイヤーの同時公開、管理
ArcGIS Pro 2.8 では、ベクター タイル レイヤーと関連するフィーチャ レイヤーを同時に公開できるようになりました。 ArcGIS Pro から Web レイヤーを共有する際に、このオプションが表示されるようになりました。
ArcGIS Pro からベクター タイル レイヤーとフィーチャ レイヤーを共有するためのオプションです。 この新しいオプションを使用すると、編集者はフィーチャ レイヤーを新しいフィーチャで更新し、それが完了したら ArcGIS Enterprise ポータルを通じてベクター タイル キャッシュを再構築することができます。これにより、編集内容がベクター タイル キャッシュ レイヤーに反映され、このベクター タイル キャッシュ レイヤーが存在するすべてのマップが最新の状態になります。
ArcGIS Enterprise ポータル
管理レポート
管理レポートは、管理者が環境をよりよく理解し、その情報に基づいて運用できるようにする上で必要となる情報が記載されたレポートです。
Enterprise ポータルの [組織] > [ステータス] > [レポート] では、メンバーとアイテムの 2 種類のレポートが生成できます。
メンバーレポートには、ユーザーユーザー名、氏名、電子メール、プロファイルの可視性、ユーザータイプ、最終ログイン、グループやアイテムの所有権など、組織内のメンバーに関するさまざまな属性がリストアップされます。メンバーレポートでは、次のような質問に答えることができます。
- どのユーザーが今月ログインしたか?
- どのユーザーが最も多くのアイテムを所有しているか?
- 今年は何人の新規ユーザーが追加されたか?
- Creatorのユーザータイプはいくつあるのか?
アイテムレポートには、組織内のすべてのアイテムと、アイテムタイプ、作成日、最終更新日、閲覧数、所有者、共有設定、タグやカテゴリカテゴリなどの情報が一覧表示されます。アイテムレポートにより、管理者は以下のことを知ることができます。
- どのようなタグが使われているのか。
- このアイテムは何回閲覧されたのか?(さらに、このレポートをスケジュールに沿ってエクスポートすることで、時系列で閲覧数を追跡することができます)。
- コンテンツ カテゴリを使用しているアイテムは?
- どのアイテムが共有されていて、共有されていないのか?
- 過去1年間に変更されていないアイテムは?
- 同じようなアイテム(タイトルの類似などによる)が存在しているか?
これらは、メンバーレポートやアイテムレポートを使って答えられる多くの質問のほんの一例です。
レポートは、デフォルトの管理者ロールを持つメンバーがエクスポートしてCSVにダウンロードし、さらなる分析や他のビジネスシステムとの統合を行うことができます。 管理者レポートの詳細については、ヘルプドキュメント をご覧ください。
OpenID Connect のサポート
管理者は OpenID Connect のログインを設定して、メンバーが組織の OpenID Connect ベースのログイン システムと同じユーザー名とパスワードを使用して ArcGIS Enterprise にサインインできるようになりました。
多要素認証のサポート
ArcGIS Enterprise のビルド イン アカウントの多要素認証を有効にする機能が実装されました。 このオプションでは、ユーザー名とパスワードに加えて、認証コードを要求することで、サインイン時に追加の認証レベルを提供します。

電子メールの設定方法の変更
前回のリリースでは、ArcGIS Enterprise は組織の SMTP サーバーを連携させ、電子メールを構成することができるようになりました。 これにより、組織のメンバーがパスワードを忘れてしまい、一時的なパスワード リセット リンクを送信する必要がある場合や、ポータル ライセンスの有効期限が切れる場合など、さまざまな理由で利用することができるようになりました。
これまで、電子メールの設定はポータルの Admin Directory で構成していましたが、今回のリリースから、ArcGIS Enterprise ポータル内の GUI で直接メールを構成できるようになりました。 また、ポータル マシンのディスク容量が少なくなったときの通知、アイテムにコメントが付いたときの通知、プロファイル設定が更新されたときの通知など、電子メールを使用した新しいワークフローも含まれています。
その他サーバーロール
GeoEvent Server
- 複雑な GeoEvent サービスのイベント スループット、新しいプロセッサや機能拡張、GeoEvent サービスのデザイナーや GeoEvent Sampler のインターフェイスの改良、および ArcGIS GeoEvent Gateway サービスの回復性の向上が含まれます。詳細は、GeoEvent Server の新機能をご覧ください。
Image Server
- 画像データの管理に役立つ 2 つのパラメータ「コピーの許可」と「解析の許可」が追加されました。ラスター解析では、多くの既存ツールの更新に加えて、距離配分、距離蓄積、最適領域接続などの新しいツールが追加されました。詳細は Image Server の新機能をご覧ください。
お知らせ
ArcMap ベースのランタイムから ArcGIS Pro ベースのランタイムへのサービスの移行
新機能が追加されただけでなく、ArcGIS Enterprise 10.9.x が、ArcMap からのサービスの公開と利用をサポートする最後のリリースとなります。
システム トレンドとして 64bit プロセスの一般化などの背景より、ArcGIS Pro ベースへの移行が行われてきており、今後のサービス利用の継続性を維持していくための、ArcGIS Enterprise においても ArcMap ベースのランタイムを廃止するという案内が出されました。
それに伴い、ArcGIS Enterprise 10.9 のリリースには、サービスのランタイムの移行を支援するツールが含まれています。
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ArcGIS Server Manager での変更:ArcGIS Server Manager で、互換性のあるサービスのランタイムを 1 つずつ移行することができます。
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UpdateArcMapServices ユーティリティー: このユーティリティは、ArcGIS Server にインストールされているコマンド ライン ユーティリティで、互換性のあるサービス ランタイムを分析し、一度に移行することができます。
サービスを手動で移行する際の詳細については、テクニカル ペーパーをご覧ください。
ArcGIS Enterprise 10.8.1
ポータル サイトのユーザーインターフェースの更新
ポータル サイトの組織ページが ArcGIS Online (2020年 夏現在) の組織ページの UI に統一されました。
また、ユーザー プロファイルと設定のエクスペリエンスが再設計され、アカウント設定とプロファイル情報を表示および更新できるようになりました。詳細はこちらをご参照ください。
組織管理機能の向上
新規追加メンバーの初期設定機能が拡張
前回のバージョンでは、新規追加メンバーの ユーザー タイプ、ロールをあらかじめ構成する ( デフォルト設定 ) 機能が追加されました。今回のバージョンではアドオン ライセンスとグループの設定が追加されました。この機能により、メンバーを新規追加する際に手間を大きく省略することができます。

ヘルプ ページをローカルからブラウザページに変更可能
使用したい機能の調査や、新しい情報を得るためにヘルプ ページは有用です。今回のアップデートでヘルプ オプションが導入され、インターネット上のヘルプ ページを参照するか、ローカルにインストールされているヘルプ ページを参照するかを選択できるようになりました。またインストールされているローカルのヘルプ ページはインターネットに接続されていない環境でも閲覧することができます。ご利用されている環境に合わせてご活用ください。

メールでの通知に対応
ArcGIS Enterprise Portal と組織の SMTP サーバーと統合することができ、電子メール通知を自動で送信する機能が追加されています。
この機能を使用すると、パスワード ポリシーの変更通知や組織のメンバーがパスワードを忘れた場合でもパスワード リセット リンクをメンバーに送信することができます。また、ライセンスの有効期限も組織の管理者担当に送信することができます。有効期限の90日前、60日前…と自動で通知され、有効期限を把握することができます。
コラボレーションでの認証情報が保存可能
コラボレーションとは自組織のマップ、アプリ、レイヤーなどを他の組織と共有することです。コラボレーションでの共有オプションの [参照] (他組織のアイテムのサービス URL を参照) を選択した場合、自組織のユーザーは、他の組織のセキュリティ保護されているサービスにアクセスするたびに認証情報を入力する必要がありました。
今回のバージョン アップでは、認証情報を保存する機能が追加されました。コラボレーションで共有されている他組織のセキュアなサービスにアクセスする際、保存されている認証情報を使用してアクセスします。これにより、従来ではアクセスのたびに必要だった認証情報の入力作業が省略されます。
コンテンツの移行作業の簡略化
ArcGIS REST API を使用して管理者はグループコンテンツのエクスポートおよび インポートすることができます。この機能を利用することで、開発で使用していた環境から本番環境への移行の時などに役立ちます。
ArcGIS Server
ライセンス更新メッセージの表示
今回のアップデートで、 ArcGIS Server Manager は、1つ以上の ArcGIS Server ロールまたはエクステンション ライセンスの有効期限が近づくと、情報メッセージを提供するようになりました。ライセンスのステータスは、ソフトウェア認証ページで確認できます。
リサンプリング設定の追加
今回のアップデートで、 ArcGIS Server Manager のサービス エディターを利用して、キャッシュされたマップおよびイメージ サービスでリサンプリングを有効にできるようになりました。デフォルトでは無効になっていますが、キャッシュされたサービスでリサンプリングを有効にすると、サービスがリサンプリングを実行できる最小および最大スケールのレベルを指定することができます。
3D GIS
3D GIS も今回のアップデートでさらに進歩しています。
その中の一つの機能にシーン レイヤー パッケージ から公開したシーン レイヤーを、他のシーンレイヤーを使用してコンテンツを置き換えることが可能になりました。
コンテンツの置き換えをおこなっても、既存のレイヤーのアイテム ID や URL は変更されないため、使用している Web シーンやアプリを変更する必要がありません。
Scene Viewer の拡張
- ビルディング エクスプローラーの改善
ビルディング シーン レイヤーにおいて、階層の表示が改善され、選択されたフロアよりも下のフロアが半透明に表示されるようになりました。これにより、特定のフロアに焦点を合わせても、建物全体の形状を視覚に見やすくなりました。また建設フェーズ属性によるフィルターを利用できるようになりました。
- 3D メッシュ シーン レイヤーの地表対応
シーン ビューアーに追加した 3D メッシュ シーン レイヤーの Z 値が地表の高さとして認識されるようになりました。
- 3D オブジェクト シーン レイヤーのラベル対応
Scene Viewer で 3D オブジェクト シーン レイヤーにラベルを付けることができるようになりました。3D オブジェクト シーン レイヤー の レイヤー スタイル の下に、ラベル付けの属性を選択できる「ラベル」オプションと、サイズと色のオプションがあります。
Webアプリ
ArcGIS Experience Builder
以前は ArcGIS Online でのみ利用可能でしたが、今回のアップデートで ArcGIS Enterprise でも使用可能になりました。ArcGIS Experience Builder を使用すると、柔軟なテンプレートから選択できる Web アプリケーションを作成でき、ページレイアウトの完全な制御、統合された 2D および 3D マップ、ArcGIS Survey123 などの他のアプリを統合できたり、さまざまなデバイスに合わせてアプリを調整することもできます。詳細については、ArcGIS Experience Builder のヘルプを参照してください。
Map Viewer ベータ
ArcGIS Enterprise 10.8.1 では、ベータ 版として Map Viewer をお試しいただけます。
まだ開発段階ですが、最新の Map Viewer に触れてみてください。次世代の Map Viewer は、次のような多くの新機能を提供されています。
- ユーザーインターフェースの刷新
- パフォーマンスの向上(シンボルの変更やデータの絞り込みなど)
- ポップアップの柔軟性とカスタマイズ性の向上
- ドット密度などの新しいスマート マッピング スタイル
- カラー ランプ オプションを含む、データの表示とシンボル表示の新しいオプションの追加
ご使用になるには別途 Map Viewer ベータ 版のインストールが必要となります。
インストール方法や詳細はこちらの ArcGISブログ からご参照ください。
ここでご紹介した他にも Enterprise Sites, ArcGIS Excalibur などアプリケーションやさまざまな機能が追加拡張されています。詳細は新機能ページをご参照ください。
ArcGIS Enterprise 10.8
ArcGIS Enterprise の可用性の向上
ArcGIS Enterprise 全体を読み取り専用モードにすることができるようになりました。
これにより、システム管理者は、ArcGIS のパッチの適用、更新、ハードウェア更新などのメンテナンスにおける、システムのダウンタイムやデータ損失などを最小限にすることができます。
読み取り専用モードでは、アイテム作成や更新などのシステムに変更を加えるような操作を一貫して制限する一方で、コンテンツの表示など変更を加えないような操作はユーザーに提供を続けることができます。
詳細については ArcGIS Enterprise の読み取り専用モードをご参照ください。
また、バックアップ機能も向上し、ファイル共有や、Amazon S3 バケット、または Microsoft Azure Blob ストレージコンテナーと様々な場所に追加のバックアップ場所を登録することができます。詳細はデータストアのバックアップ管理をご参照ください。
情報バナーとアクセス通知の追加
組織サイトを運用、提供していく上で、重要なお知らせや、アクセス時の同意を得るようなケースがあります。そのようなケースに対応できるように新たに [情報バナー] や [アクセス通知] が追加されました。
情報バナーは、サイトのすべてのページで表示され、これから予定されるメンテナンス情報や大事な情報を表示させ、ユーザーに意識を向かせることに役立てられます。


ベクター タイルとホスト サービスの拡張
ベクター タイルはラスター タイルと比べ、ファイル サイズが小さく、より速くマップに変換されます。さらに表示デバイスの解像度に適合することができ、様々な用途に向けてスタイルを自由に変更できるためタイル レイヤーのデファクト スタンダードになっています。そんなベクター タイルですが、ポータルでもっと利用しやすくなりました。
ArcGIS Vector Tile Style Editor を活用したレイヤーの見映えのスタイル調整や、デフォルトのスタイルの置換がポータル上で簡単に行うことが出来ます。
また、ArcGIS Pro 2.5 以降と組み合わせて使用することで、ホスト フィーチャ レイヤーと同一のデータを参照するマップ イメージ レイヤーを公開できるようになりました。これにより、ArcGIS Pro で設定可能なチャートなどの高度なシンボルを活用できるようになります。
※マップ イメージ レイヤーは、ArcGIS Server 側でマップの画像を生成して、配信する GIS Web サービス(マップ サービス)で、クライアント側の描画負荷軽減が期待できます。
3D GIS
3D表示は現実に近い表示ができることから需要の高まりがさらに期待されています。それに伴い、扱うデータ量も増加してきており、描画速度の向上は必須となってきています。
今回のアップデートでI3S 仕様バージョン 1.7 に対応したシーン パッケージでシーン サービスを公開できるようになりました。これにより、Scene Viewer 上で 3D メッシュ、 3D オブジェクト、建物の描画が最大 4 倍速く読み込むことができるようになりました。また描画速度だけではなく、現実に近い表現ができる機能が追加されています。
- 水アニメーションを使用することで水面が反射したり、波がうねりを表現できます。
- Floor picker を使用することで建物内を各階に区分して表示できます。
Web アプリ
設定だけでアプリを構築できる Web アプリ テンプレートに新しく「添付ファイル ビューアー」と「近傍」と「ゾーン ルックアップ」が追加されました。
・添付ファイル ビューアー
添付ファイル ビューアー テンプレートを使用すると、ポイント、ラインやポリゴン レイヤーに写真、ビデオ、PDF を簡単に表示できるようになります。
・近傍
近傍テンプレートを使用すると、アプリ ユーザー が指定した場所から定義した範囲内で該当したレイヤーを表示させることができます。
・ゾーン ルック アップ
アプリ ユーザーが指定したエリア(ゾーン)内に一致するフィーチャを検索し、それらのフィーチャ情報を返すことができます。

ここでご紹介した他にも Enterprise Sites, Web AppBuilderfor ArcGISなどアプリケーションや機能が追加拡張されています。詳細は新機能ページをご参照ください
ArcGIS Enterprise 10.7.1
データストア アイテムの追加
最新の 10.7.1 では、データストア(フォルダー、クラウドストア、エンタープライズ ジオデータベースといった ArcGIS Server に登録できるデータストア)がポータルのアイテムとして登録できるようになりました。
データベース データストア アイテム内のフィーチャクラスをデータ ソースとして、フィーチャ レイヤーおよびマップ イメージ レイヤーを一括公開することができます。

動的集約 (フィーチャ ビニング) 機能の追加
大量のポイント フィーチャをビンと呼ばれる動的なポリゴンに集約する機能で、ArcGIS Pro 2.4 以降から ArcGIS Enterprise 10.7.1 に公開されるマップ サービスでサポートされるようになりました。
フィーチャ ビニングは大きなデータセットをオンザフライで動的に集約する機能で、数千または数百万のポイント フィーチャを含む大規模なデータ セットの描画パフォーマンスを最適化し、データを理解するために効果的な方法です。

そのほか、ユーザーのサイン イン/サイン アウトの情報を取得できるようにWebhook の対応が強化されたり、場所によるコンテンツのフィルタリングが可能になったりといった機能拡張・機能改善が含まれます。
詳細はこちらからご参照ください。
ArcGIS Enterprise 10.7
ポータル サイトの刷新
ポータル サイトの組織ページが ArcGIS Online の組織ページの UI に統一されました。これまでに比べて、組織の管理や情報の検索が容易になるなど、操作性が向上しています。
また、ホスト フィーチャ レイヤーのアイテム詳細ページ上に新たにフィールド ビューが実装され、コード値ドメインの機能が使用できるようになりました。この機能を使用することで、フィールドに入力する値を定義することができ、誤った入力やつづりの間違いを防ぐことができます。
さらに、シーン ビューアーでは、スライス ツールが加わり、対話的な操作で建物(ビルディング シーン レイヤー)の内部構造をスライスして表示できるようになりました。
マッピング機能の追加
レイヤーのスタイル設定のオプションとして、2 つの数値属性を使用した [関連性] が追加されました。このスタイルを使用することで、2 つの属性値間の関連性を色の変化で視覚化することができます。
ユーザー ライセンスの変更
指定ユーザーのライセンス体系がこれまでのユーザー レベルから、ユーザー タイプという新しいライセンス体系に変更され、使用できる機能やアプリに応じた 5 種類のユーザー タイプから、業務に適したタイプをお選びいただけるようになりました。
既存の指定ユーザー レベル 1 は Viewer に、レベル 2 は Creator と名称が変更されます。既存ユーザーが使える機能などには変更がありません。
Webhook
ユーザー情報やアイテムの更新などを行った際、そのイベントが発生したことをユーザーに通知する機能である Webhook が追加されました。
Microsoft Flow、Zapier、IFTTT などのサードパーティー サービスとこの機能を活用することで、ArcGIS Enterprise 内でのアクティビティを監視し、変更を通知することができます。
コラボレーション
複数の組織間でアイテムを共有する機能であるコラボレーションにおいて、新たにホスト フィーチャ レイヤー ビューや、Insights ワークブック、ページ、モデルを共有できるようになりました。
また、ポータル管理者はコラボレーション ワークスペースの同期の一時停止や再開を設定することが可能になりました。
インスタンスの共有
従来の ArcGIS Server では、各サービスごとにサービスを実行するインスタンス(ArcSOC)が割り当てられていましたが、ArcGIS Enterprise 10.7 では、インスタンスを複数のサービスで共有することができるようになりました。
たとえば、頻繁に使用されることのない複数のサービス間ではインスタンスを共有することで、マシン上で稼働しているインスタンスの数が削減され、メモリの使用量を節約することが出来ます。また、頻繁に使用されるサービスに対しては、従来のようにインスタンスを専有することもできます。このように、使用するサービスに応じてインスタンスを共有するか、あるいは専有するかを選択することが出来ます。
ジョブ ページの追加
ArcGIS Server Manager に [ジョブ] ページが追加されました。このページでは、ジオプロセシング サービスがいつ実行され、実行されたタスクがどういった状態にあるのかを表示することが出来ます。
また、長時間に渡って処理を行っているジョブの実行をキャンセルすることもできます。
また、ArcGIS Enterprise 10.7 では、2018 年 12 月のアップデートで実装された ArcGIS Online の機能が含まれます。詳細は下記ブログの内容をご参照ください。
ArcGIS Online (2018 年 12 月アップデート) の新機能情報
その他の新機能の詳細はヘルプをご参照ください。
ArcGIS Enterprise 10.7 の新機能
ArcGIS Enterprise 10.6.1
ArcGIS Enterprise 10.6.1 では、主に地図描画のパフォーマンス向上と空間解析ツールが拡充されました。
地図描画パフォーマンス向上
バージョン 10.6.1 では、フィーチャ数に応じたフィーチャ タイル グリッドを使用することでより高速・効率的に地図描画を行うことができるようになりました。ArcGIS Pro 2.2 以降および ArcGIS API for JavaScript 4.5 以降のバージョンを使用した Web アプリケーションではマップ サービスとフィーチャ サービスの大量のフィーチャを高速にクライアント アプリケーション上で描画できるようになります。その他にも、スマートマッピングの新しいシンボルがサポートされ、より洗練された地図を公開することができます。
ArcGIS Enterprise 10.6
ArcGIS Enterprise 10.6 では、マッピング、分析、データ管理など製品の重要となる各機能が拡張され、より充実した Web GIS のユーザー体験を提供します。 バージョン 10.6 では主に以下の新機能や機能拡張が行われました。
マッピング
多数のポイントを含むレイヤーがマップにある場合、一定の距離内にあるポイント フィーチャを 1 つのシンボルにグループ化するポイント クラスタリングの機能が追加されました。データを集約して表示することで、地理的傾向を視覚化するのに役立ちます。
データ管理
ArcGIS Enterprise のポータル間のコンテンツの同期では、新たにフィーチャサービスのデータコピーが実行できるようになりました。 また、2018年6月より、ArcGIS Online と ArcGIS Enterprise との同期も可能になりました。
ArcGIS Enterprise 10.5.1
Insights for ArcGIS
ArcGIS Enterprise ポータル 10.5.1 では、 Insights for ArcGIS という新しい Web アプリケーションが利用できます。なお、ArcGIS Online でも利用可能です。このアプリにより、業務データ/空間データを探索的に可視化・分析することができます。
Insights for ArcGIS は、ドラッグ & ドロップといった直感的な操作性を採用し、スピーディーにデータの属性的、空間的特徴を把握することに役立ちます。
* Insights for ArcGIS は別途ライセンスの購入が必要なプレミアム アプリです。Insights for ArcGIS の特長や動作環境等についての詳細は、こちらをご参照ください。
そのほか、機能や使い方の詳細は Insights for ArcGIS Web ヘルプをご参照ください。

ビッグデータ分析 (ArcGIS GeoAnalytics Server)※2
組織内で保有している大容量の位置情報を分散処理するための製品が登場し、大容量データに対する空間分析処理時間を大幅に短縮することができます。
※2: 国内リリース時期未定
大規模ラスター データ分析 (ArcGIS Image Server)
これまでのラスター データ配信機能に加えて、大規模なラスター データセットの分析を行うための機能 (Raster Analytics※3) が加わります。
※3: Raster Analtyics の国内サポート時期未定
ArcGIS Enterprise 10.5
ポータル サイトでより柔軟に情報共有

新たに、Portal for ArcGIS の参照専用の指定ユーザー ライセンスが 30 ユーザー分、製品に付属します※1。 これにより、組織内でより多くの指定ユーザーに情報共有することが可能となります。また、Portal for ArcGIS で構築した複数のポータル サイト間で Web マップを共有することができるようになり、組織間での情報共有を促進できます。
※1: Enterprise レベルに付属します。

ビッグデータ分析 (ArcGIS GeoAnalytics Server)※2
組織内で保有している大容量の位置情報を分散処理するための製品が登場し、大容量データに対する空間分析処理時間を大幅に短縮することができます。
※2: 国内リリース時期未定
大規模ラスター データ分析 (ArcGIS Image Server)
これまでのラスター データ配信機能に加えて、大規模なラスター データセットの分析を行うための機能 (Raster Analytics※3) が加わります。
※3: Raster Analtyics の国内サポート時期未定