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人間の活動によって変わった地形

 

四半世紀前の地図をスワイプマップで比較

 

1世紀の4分の1は、25年。今回ご紹介するマップは、25年前の1990年にLandsatが撮影した地形と近年のWorld Imagery衛星画像を比較したものです。マップの左上部に1から12と書かれた数字をクリックし、世界各地の四半世紀前の地形と現在とを比較してみてください。「7」番では日本の諫早湾の開拓事業で変化した地形も紹介されています。

人間の活動によって変わった地形

 ※画像をクリックするとマップに飛びます

解説

中心にあるバーをスワイプすることによって25年前の衛星画像と比較して見ることができます。左側は1990年のLandsat衛星画像、右側はEsri社のWorld Imagery 衛星画像が使用されています。今回いくつかのエリアをピックアップして抄訳をご紹介します。

 

アラル海-ウズベキスタン、カザフスタン

1. アラル海-ウズベキスタン、カザフスタン
1990年に撮影されたLandsat衛星画像(左)は中央アジアの塩湖の最近の眺めとは対照的です。綿花栽培の灌漑のため河川の流量は過去50年間で4分の3まで縮小しています。カラーバリエーションは、衛星画像の検出と処理の違いによるものです。

 

キリマンジャロ-タンザニア

2. キリマンジャロ-タンザニア
熱帯地域に位置しているにも関わらず、標高5,890メートルの成層火山の頭頂部は12,000年もの間、氷河に覆われていました。しかしたった15年の間で温暖化により氷河はすべてなくなってしまうと言われています。

 

フォンセカ湾-ホンジュラス共和国

4. フォンセカ湾-ホンジュラス共和国
世界の多くの地域における湿地は養殖に利用されています。ホンジュラスの南西部にある、マングローブ林の大部分は、エビ養殖場と変化しました。養殖場は、経済的利益をもたらします。しかし、もともとあった自然の生息地、養殖場がもらたす沿岸・海洋生態系への影響を代償としていることを忘れてはいけません。

 

諫早湾-日本

7. 諫早湾-日本
干潟を干拓しようという動きは左の衛星画像が撮影された1990年よりも前からありました。これは、日本の南に位置する九州のイメージです。(灰色の斜めのラインで確認できる)堤防の内側のかなりの部分は既に農地に転換されていますが、日本の市民団体は20年以上たった今も、干潟の破壊とその他の生態系へのダメージは諫早湾干拓事業によるものだとして抗議を続けています。

 

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掲載種別

関連業種

  • 情報公開
  • 自然環境


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掲載日

  • 2015年8月25日