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第10回 GISコミュニティフォーラム

開催レポート

第10回GISコミュニティフォーラムは、5月29日(水)~30日(金)に、東京ミッドタウン(東京都港区・六本木)にて開催されました。前日の28日(水)には同会場でプレフォーラム・セミナーも開催されました。期間中は、1,900名を超える皆様にご来場いただきました。ご来場いただいた皆様、ご出展やご発表等で開催にご協力いただいた皆様に心よりお礼申し上げます。 第10回GISコミュニティフォーラムの各プログラムを、写真とともに振り返ります。

基調講演

基調講演は、5月29日及び30日に開催されました。 5月29日の基調講演では、冒頭で弊社社長正木及びESRIジャパンユーザ会会長の福井 弘道 教授が挨拶し、続いて、佐賀県特別顧問 川島 宏一 氏、米国Esri社 製品戦略担当 Bernie Szukalski(バーニー ズカルスキー)が講演されました。5月30日の基調講演では、株式会社Agoop 代表取締役社長 柴山 和久 氏、大阪ガス株式会社 情報通信部 ビジネスアナリシスセンター 所長 河本 薫 氏が講演されました。

『オープンデータから社会イノベーションへ』
佐賀県特別顧問
株式会社公共イノベーション 代表取締役 社会工学博士
川島 宏一 氏

川島宏一氏 冒頭ではオープンデータの定義と意義、世界の潮流を解説されました。「オープンデータは“オープンbyデフォルト”という思想を基にしており、税金で作られたデータは市民が利用可能な状態であるべきであり、要求するというコストが市民側に発生するべきではないという概念である。2014年2月にInternational Open Data Dayが世界158会場で開催され、政府、市民、企業がステークホルダーとなって一緒に問題を解決しよう、そのためにデータを公開しようとしいうムーブメントが大きくなってきている」と述べられました。

 「日本政府もオープンデータを推進している。データを公開する際の著作権法の問題をクリアし、公開による不利益に対する責任などに関し、法的な要件を整理するなどの努力が払われている。今後、自治体は国が整備している仕組みやルールを活用し、課題、受益者、手法、活用するデータ、行政と企業・NPOの役割分担にフォーカスして進められるだろう。既にいくつかの自治体がポータルサイトでデータの公開を始めている。また、空間的な要素を含む羅列データを地図データに紐づけることを考え始めている」と述べられました。

 最後に今後の方向性として、「オープンデータが循環し課題を解決する持続的なビジネスや方策が確立していないのは、オープンデータ、アイディア、ICTを課題解決ビジネスに結びつける方法論が欠けているからではないか」。オープンデータを原油(資源)に例え、「車を走らせるという成果を想像し、課題を逆算する必要があるだろう」と述べられました。「オープンデータはひっ迫する財政を大きく改善できるのではないか。そして、街にあふれる様々なデータを集約するGISはオープンデータ運動の基本インフラである」と結ばれました。

『ArcGIS – クラウドへの展開がもたらすGISの革新』(同時通訳)
米国Esri社 製品戦略担当 テクノロジー エバンジェリスト
Bernie Szukalski(バーニー ズカルスキー)

Bernie Szukalski 冒頭で米国Esri社社長Jack Dangermond(ジャック デンジャモンド)よりビデオレターによる挨拶がありました。フォーラムへの来場のお礼を述べるとともに、皆様がGISを活用し、また、パートナーとして活動されていることに謝辞を述べました。

 「Esri社は、45年程前に日本で都市計画プロジェクトをコンピュータマッピングや空間分析で行うことからスタートし、現在では非常に多くのユーザが地理空間情報を活用することで業務やビジネスの生産性を向上されている。これは、技術が向上したことのみならず、皆様が生産性の向上、意思決定プロセスの改善に関心を持たれたことにより実現された」と述べました。最後に、ESRIジャパンの社員一同、皆様と仕事をさせていただいていることに誇りを持ち、感謝していると結びました。

 続いて、Esri社の製品戦略担当・テクノロジーエバンジェリスト、バーニー ズカルスキーが登壇し、「かつてはデータをデジタル化するところから始めていたが、現在では多くの情報はデジタル化されており、発達した技術、ソフトウェア、そしてプラットフォームで何ができるのか、非常に興味深い時代になっている」と述べました。「この時代にGISは、「だと思う」から「知っている」、「理解できている」というステータスに人間の理解を押し上げる役割を果たしている」と述べました。

 「Web GISへの変革は、従来型を置き換えるのではなく現在の資産を活用し、強化していくということである。ArcGISはプラットフォームとしてクラウドに組み込まれ、データをデスクトップに取り込み、クラウド上のサービスを利用し、成果をクラウド上で広く提供できるようになっている。」Open Data for ArcGISというポータルサイト構築テンプレートを利用した、ユタ州、メリーランド州、ボストン市などのポータルサイトを例に挙げ、「市民に利用されるデータを公開することによりGISの価値が高まっている」と述べました。

 デモンストレーションでは、災害発生時に自社の事業所と社員がどの程度影響を受けるかをArcGIS Online上で解析しました。CSVファイルに格納された事業所と従業員の住所を地図上に展開し、震度予測データ、浸水予測データ、液状化想定データを重ね事業所のリスクを特定し、また、道路ネットワークデータと標高を表示するWebアプリケーションテンプレートを利用し、どの社員が帰宅困難になるかも特定しました。

 最後に、「ここまで変革が進んだArcGISで何ができるのか是非考えていただきたい。より良いワークフローとは何か、何が効率化できるのかという問いを自らに投げかけて欲しい」と結びました。

『最新のビッグデータ解析について』
株式会社Agoop 代表取締役社長 兼 ソフトバンクモバイル株式会社 兼 ソフトバンクBB株式会社
モバイル・ソリューション本部 情報企画統括部 統括部長
柴山 和久 氏

柴山和久氏 スマートフォン、かつては携帯電話から位置情報を取得しビッグデータを可視化、解析することにより得られた流動人口データを様々に活用している事例を紹介されました。「2009年頃に、端末の増加とスマートフォンのインターネット利用によるパケ詰まり解消のためにデータを取り始めた。当初は月間1億~2億件取得していたが、現在では月間18億件取得している。このデータを解析することにより池袋、新宿、東京などの大都市圏の他、軽井沢や箱根などの観光地でもパケット接続率を改善することができた」と述べられました。

 「この、流動人口データをパケ詰まり解消に使うにとどまらず、マーケティングに活用すべく外販を計画している。新たなランドマークや大規模住宅、交通網ができると人の流れが変わる。このデータは基地局設営計画に用いられるだけでなく、新たなマーケットに対する対応に用いることができる」と述べられました。「商業施設の同心円に商圏があるわけではなく、商業施設から利用者が帰宅する場所が商圏になる。沿線で来客が無いエリアに折り込み広告を配布するなどの方策を打つことができるのである。交通の利便性と流動人口には相関関係があり、北陸新幹線開通により石川県に大きなマーケットが作られることは自明だろう」と述べられました。

 また、洪水や津波の際の避難誘導計画や、帰宅困難者の推定など、防災にも役立てる事ができると述べられました。

 最後に、基盤データの重要性を説かれました。「時系列で建物などの500億に及ぶレコードを管理している。この500億のレコードをクレンジングし精度を保ち、ビッグデータをマッシュアップし分析をかけ、正確な答えを出せるようにしている」と述べられました。「企業が保有するスタティックなデータとダイナミックなビッグデータをマッシュアップし、新たな価値を創造することができる」と結ばれました。

『なぜ、データや分析力を活用できないか? ~15年間の苦労から学んだ知恵~』
大阪ガス株式会社 情報通信部 ビジネスアナリシスセンター 所長
河本 薫 氏

河本薫氏 「大阪ガスビジネスアナリシスセンターでは、15年前にデータ分析を開始し、現在は8名のスタッフで年間約30件のデータ分析プロジェクトをこなし、大阪ガス全組織と関係会社にソリューションを提供する独立採算制の組織となっている。スタッフの各メンバーは、分析力の他に、どうやってデータ分析結果を使うのか提案するコンサルティング力を持っている」と述べられました。しかし、ここまで来るには多くの苦労があり、そこから掴んだヒントをお伝えしたいと続けられました。

 ガス給湯器の修理を行う際に携行すべき部品を予測する「携行部品予測システム」の立ち上げから実運用までを例に挙げ、「いかに優秀なツールを作っても現場で運用されなければ意味が無い。ビジネス課題に着眼し、解析し、使わせるところまでやって初めて一人前の仕事をしたことになる」と述べられました。「プロジェクトを開始してから5ヶ月で過去10年分、400万件の修理履歴を解析しツールを完成させたが、実運用が始まるまでには開始から2年半を要した。要因の多くは、現場で培われたKKD(勘、経験、度胸)を侮り、ワークフローを無理に変更しようとしたところにあった」と述べられました。「現場力がある日本の企業で、データ分析は使ってもらえなくても当たり前であり、現場とのコミュニケーションで心理的な壁を取り払い、IT力で自動化し新しいツールを使う面倒臭さを解消することが重要だ」と述べられました。

 最後に、「企業は、ビジネス課題を見つける、解く、使わせる力を合わせ持った、現場に攻め込む「フォワード型分析者」を育てることが重要であり、その上で、データの壁、分析の壁、KKDの壁、費用対効果の壁を乗り越えられれば、単に分析を行う便利屋ではなく、ビジネスパートナーとして会社に認められるような仕事ができる。また、現場が分析力を駆使する事で現場力をさらに高めるような経営スタイルを目指すべきではないか」と結ばれました。

各種発表

事例発表

事例発表今年も、様々な分野から、ArcGIS 製品を利用した事例の発表が行われました。 地方自治体、官公庁、教育機関、研究機関、そして民間企業まで、幅広く GIS の技術が応用されており、情報量が増える状況下で、可視化する技術の必要性を感じました。また、分野をまたがり事例発表を聞くお客様も多く、GIS 技術の応用性に対する、関心の高まりを感じました。

テクニカルセッション、プレフォーラム・セミナー

Esri社製品の製品情報や技術情報をお伝えするテクニカルセッションは、28日開催のプレフォーラム・セミナーを含めて3日間で計45セッションが開催されました。GIS をまったくご存知でない方から熟練ユーザ様までを対象とした幅広く、バラエティに富んだセッション構成となっていましたが、今年は特に GIS のクラウドサービスである「ArcGIS Online」のセッションが大幅に増え、ご来場の皆様の大きな関心を呼んでいました。

ArcGIS Online と Esri クラウドソリューションのすべてがわかる特別セッション

本セッションは、29日と30日の二日にわたり、それぞれ「ArcGIS Online 概要編」と「ビジネス活用編」というサブタイトルで開催いたしました。

「ArcGIS Online 概要編」では、Esri のクラウド GIS サービスである ArcGIS Online について、弊社より「GIS の何がクラウド化されているのか」を説明し、ArcGIS 製品ファミリーにおける GIS プラットフォームとしての位置づけをご紹介しました。また、外部講演として岐阜県森林組合連合会の中島 義雄様をお招きし、「岐阜県森連の森林GISクラウド」というタイトルで森林・林業界の実務の現場における安定生産・安定供給を可能とするための各種情報の見える化や配送業務の効率化、関係者間での情報共有に ArcGIS Online を活用されている事例を、臨場感たっぷりにご紹介いただきました。

「ビジネス活用編」では、企業が持つ「位置情報付きビジネスデータ」を活用するためのツールである「ロケーション・アナリティクス製品」や、O2O(オンライン To オフライン)型マーケティングに利用できる「Esri Geotrigger Service」という新サービスについてご紹介しました。

外部講演としてアマゾン データ サービス ジャパン株式会社の榎並 利晃様をお招きし、「Amazon Web Services クラウド最前線」というタイトルで、数年前には考えられなかったような、企業の基幹情報システムの運用基盤が同社のクラウドサービス上に次々と移行している現状と、それを可能にする同社の技術についてお話いただきました。

防災 GIS セッション
~災害対策基本法改正に対応した”京大式”被災者台帳を活用した被災者生活再建支援システムの実際~

防災GISセッション本セッションは、災害対策基本法の改正により自治体の義務となった罹災証明の交付や被災者台帳の構築をシステマティックに実現できるソリューションの紹介という事で多くの GIS ユーザの注目を集め、満席での開演となりました。セッションは、新潟大学の田村圭子教授の総合司会により、研究の最前線、システム開発の最前線、行政活用の最前線の3部構成にて進められました。研究チームからは、京都大学の林春男教授から被災者生活再建支援の全体像が紹介され、インターリスク総研の堀江啓氏からは建物被害認定調査の実際の被災地への適用が紹介されました。開発チームからは、NTT東日本の伴野淳志氏とESRIジャパンの濱本両太氏によるクラウド版システム、クライアントサーバ版システムのデモが行われました。行政活用部門からは、昨年の台風18号災害において本システムを活用した京都市の式部圭氏、および台風26号災害において本システムを活用した大島町の菅原利子氏より現場からの活用ノウハウや課題が共有されました。災害に負けない国づくりのためのイノベーションが産官学連携により進んでいるユニークな成功事例として、多くの聴講者の関心を集め、講演後も各講演者に質問が集まっていました。

第4回森林 GIS セッション

森林GISセッション今年で4回目となる森林 GIS セッションでは、「新たな地域森林管理の取り組み」と題して、現場の最前線で森林行政に GIS を活用しているユーザ様からのご発表をいただきました。内容は、初めて GIS を導入した際の課題から都市山での GIS 利用、森林クラウド GIS までバラエティに富んだ情報共有ができました。後半のパネルディスカッションは森林総合研究所の鹿又様のコーディネートにより積極的な意見交換、情報交換を行うことができました。

オープンデータセッション

室蘭市オープンデータの「公開」から「活用」までの一連の流れについて、3部構成でご紹介しました。
第1部では、オープンデータ推進に積極的に取り組む室蘭市役所の丸田之人氏が、同市のオープンデータの目指す方向、オープンデータ推進活動にて見出した課題に触れ、さらに、今後の予定として大学と連携したハッカソン、国内のオープンデータ推進を進める他の自治体との連携、北海道地域のオープンデータの協議会立ち上げなどについて発表しました。

米国のオープンデータ第2部では、ESRIジャパンより、米国連邦政府のポータルサイト “data.gov”、地理情報分野のデータを扱う “geoplatform.gov” の歴史を振り返りつつ、米国のオープンデータの最新トレンドを、州政府レベルの地理空間情報公開に関する取り組みにも触れつつご紹介しました。

 

ESRIジャパン第3部では、ESRIジャパンより、オープンデータの流通サイクルを円滑に回すことの重要性に触れた後、「利用者」の観点として、人口減少問題への対応、施設のアクセシビリティ評価、観光促進、医療・介護サービスの需要把握の各テーマでのデータ活用シーンを、多様なマップを交えて紹介しました。一方、「公開者」の観点として、データ公開の負荷を下げ、公開後のメンテナンスを容易にするデータカタログ構築キット「ArcGIS Open Data」(2014年秋 リリース予定)をデモを交えて紹介し、ArcGIS 製品と オープンソース・ソフトウェアとの連携可能性についても触れました。今後の取り組みは、Facebookページで情報発信いたしますので、ぜひアクセスください

教育 GIS セッション

教育GISセッションGIS をすぐに授業で使えるよう、実際に GIS の授業を担当している先生方に参加していただき「授業で役立つ!主題図作成のプロセス」と題して参加型教育教材を作成し、各章を担当した先生方にご発表頂きました。作成した教材は、教育機関はもちろん、自治体や民間企業の人材育成にも役立つ構成になりました。

資料は、こちらよりダウンロード可能です。

ビッグデータセッション

ビッグデータセッションビッグデータ活用セッションは、「Hadoop」にフォーカスして、製品サービス、ソフト、活用事例のそれぞれの立場からご講演を頂きました。会場は盛況で、あらためて「ビッグデータ」に対する関心の高さが伺えました。

NTTドコモ様は、「社会・産業の発展に寄与する『モバイル空間統計』」と題して携帯電話の位置情報を活用した新しい人口統計の取り組みについて発表されました。

Cloudera 様は、「将来のデータマネージメント: エンタープライズ・データハブ」と題してビッグデータ基盤としての地位を確立した Hadoop の紹介とその運用方法に関して発表されました。

北海道地図様は、「 Hadoop による空間ビッグデータ処理の試み」と題して GIS Tools for Hadoop を利用したビッグデータの空間解析の検証及び解析結果を ArcGIS へ表示する事例を発表されました。

最後に ESRIジャパンより、Esri 製品のビッグデータに対する取り組みと GIS Tools for Hadoop についてご紹介しました。参加された皆様の多くがメモを取られ、セッション後のビッグデータ展示ブースも大盛況でした。

第11回防衛プレナリーセッション

防衛プレナリーセッション今年の防衛プレナリーは、昨年同様、米国 Esri 社 防衛・インテリジェンス部門 ディレクター John Day(ジョン デイ)氏、テクニカルアドバイザー Craig Pitman(クレッグ ピットマン)氏に加えアジアパシフィック担当 Brett Dixon(ブレット ディクソン) 氏を招き、「A National Security Geospatial Capability」と題して、防衛組織間におけるデータ管理、分析、状況把握、データ共有について、デモンストレーションを交えて紹介しました。

※発表内容は、Defense Showcase ページにて公開しています(事前に防衛ページにてユーザ登録が必要です)。

建設コンサルタント向けセッション

本セッションの前半では西日本高速道路株式会社九州支社の山田氏より 『 GIS によって変わる新たな高速道路維持管理データの活用方法について』と題しまして、 異なるシステムの異なるデータの一元管理から可視化・共有までの取組について発表いただききました。

セッションの後半ではセントラル科学株式会社の木内氏より『モバイル GIS を活用した効率的な 水質測定業務について』と題しまして、水質測定器とモバイル GIS(ArcPad)を連携使用した 効率的な水質測定業務の取り組みについて発表いただきました。

ArcGIS を活用したデータ管理、現地調査業務を想定されている参加者にとっては 有意義なセッションとなり、多くの参加者が真剣な眼差しで聴講されていました。

生物多様性・コンサベーション GIS セッション

今年は米国に本社を置く Pacific Spatial Solutions, LLC の代表である今木氏をお招きし、米国におけるオープンデータやオープンデータによる自然環境保全の情報をご紹介していただきました。また、国内からは国・県・財団法人・民間企業から10名の講演者をお招きし、それぞれが活用されている生物多様性データベースや市民参加型モニタリングの現状、オープンデータの活用についてご紹介いただきました。さまざまな分野の方からの発表に熱心にメモを取るお客様も多く、自然環境保全に対する GIS の活用や関連データへの関心の高さがうかがえました。

第4回農業 GIS セッション

第4回農業 GIS セッションでは、企画段階から東京工業大学齊藤元也教授の御尽力を得て「持続可能な農業を目指して」という副題で産官学のご発表者と多数のお客様にご参加いただきました。広島大学川村様には空間情報を用いた牧草地と家畜の診断・監視・管理を通した畜産の最適化と温室効果ガスの削減について、農研機構中央農業総合研究センター百瀬様には深刻化している鳥獣害の実状とその分布/被害発生予測から地域の被害対策支援ツールとしての GIS の活用事例と今後への期待・課題を、(株)ビジョンテック原様には GIS とリモートセンシングを利用した水稲生産管理システムの確立とそのビジネス展開についてご発表をいただきました。各発表への質問や総合討論でも活発な意見交換が行われ、セッション終了後にも議論は続き、来年の第5回に向けて励みとなる建設的なご意見をいただくことができました。

各種展示、懇親会、体験セミナー

スポンサー展示

スポンサー展示全28社による様々な GIS ソリューション、GIS コンテンツ及び周辺機器の紹介が行われました。参加者はそれぞれ興味のあるブースでの情報収集を行っておられました。 

 

 

ESRIジャパン 製品展示

ESRIジャパン製品展示ESRIジャパン製品展示ブースでは、デスクトップ、サーバ、クラウド、モバイルと幅広いラインナップを持つ ArcGIS 製品をご紹介しました。製品の最新情報や今後の動向にご興味のあるお客様や、製品の具体的な使用方法をお尋ねになるお客様など、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。今年は、ArcGIS for Desktop の保守有効ユーザ様が無償でご利用になれる ArcGIS Online(ArcGIS for Desktop ユーザ向け)の申込み受付ブースを併設し、その場で多くのお客様にお申し込みいただきました。

ESRIジャパン ソリューション展示

ESRIジャパンソリューション展示農業、自治体、教育、防衛、データ、エリアマーケティング、ロケーションアナリティクス、ビッグデータの各分野・業種に特化したソリューションと最新テクノロジを紹介する展示が行われました。各ブースとも参加者が熱心に説明を聞いたり、活発な質疑応答が終日行われました。また、参考出展として、3D プリンターによる出力のデモンストレーションも行われました。

学校・研究機関・NPO 展示

学校・研究機関・NPO展示全10団体による、ESRIジャパン製品を利用した研究成果や活動内容の紹介が行われ、各ブースで終日、参加者との活発な意見交換が行われました。 

 

 

マップギャラリー

マップギャラリー会場を、昨年までの展示会場内から人通りの多い通路に移し、ユーザ様作成のマップ 24 作品を展示しました。今回は、地域の代表的な苗字で日本列島を形作った作品(マップギャラリー第 1 位)や、2 作品が入賞したマテリアルフロー・ストック分析、ビッグデータの情報を可視化した作品をはじめ、環境、自然災害、社会問題など、様々な題材を取り上げた興味深い作品が集まりました。GIS の多彩な表現方法を楽しめる、見応えのある展示になりました。マップギャラリー受賞結果は、第10回 GIS コミュニティフォーラムトップページをご覧ください。

懇親会

懇親会酪農学園大学 金子正美先生からご挨拶と乾杯を頂戴し、賑やかに懇親会が始まりました。参加者は 200 人を超え、GIS 利活用の在り方など白熱した議論もあちらこちらで交わされ、GIS コミュニティの着実な広がりを感じる場となりました。例年に比べ、懇親会会場と展示コーナーが近いことも手伝い、各展示コーナーでも人の輪が広がりました。恒例のマップギャラリーでは上位 5 位までの発表と表彰式も行われ、大きな拍手とともに受賞者の喜びの声もお聞きすることができました。

体験セミナー(ArcGIS Online)

今回の体験セミナーは、「いつでも・どこからでも使えるクラウドサービスを利用してみよう! 」というテーマで実施しました。 体験内容は、主に ArcGIS for Desktop ユーザの方を対象とし、「ホームセンター運営会社の管理部門が、ArcMap で作成した店舗別売上状況マップを、各店舗でも利用できるようにするにはどうしたらよいか?」という想定シナリオがベースになっています。セミナー参加者の皆様には ArcGIS Online によるジオコーディング、オンライン マップ サービスの作成、到達圏の作成といった操作を体験していただき、セミナー終了後にはほとんどの方から「ArcGIS Online をぜひ使ってみたい」というコメントをいただきました。

体験セミナー(建設コンサルタント向け)

taiken今回の体験セミナーは、『 GIS を活用して調査業務ワークフローを改善しよう』というテーマで実施しました。まず ArcMap 上で調査地点の選定を行いポイントレイヤを作成します。次に ArcGIS Online で WebMap を作成し、サービスとして公開します。公開した WebMap を iPhone にインストールした Collector for ArcGIS にて属性情報の入力や写真の添付を行います。リアルタイムでデータ入力・更新を行い、Web ブラウザで更新情報の確認を行うという ArcGIS を活用した一連の作業を対話的に行いました。参加者からは、『スマホで使用できるフリーのアプリとして Collecor for ArcGIS をインストールしてみたけど使用方法がいまいち分からなかった。しかし、体験セミナーを通して現地調査のための運用方法のイメージが湧きました。』とのご意見もいただきました。現地調査を行っているお客様に対して ArcGIS for Desktop、ArcGIS Online、Collector for ArcGIS を連携させた運用方法の一例を体験できるセミナーとなりました。 

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