トレーニング・イベント

イベント

プログラム

基調講演

5月31日(木)13:30~15:50  東京ミッドタウン・ホールB(地下1階)
13:30~ ご挨拶
ESRIジャパン株式会社 代表取締役社長
正木 千陽
13:50~ ESRIジャパンユーザ会 会長よりご挨拶
中部大学 教授・中部高等学術研究所 副所長 国際GISセンター長
福井 弘道
14:10~

Understanding Our World
米国Esri社 国際ビジネス開発担当 Linda Peters

本講演では、我々の世界を理解するためにGISがいかに役立っているかについて焦点を当てます。ArcGIS Onlineの変革と新バージョンArcGIS 10.1により、組織内におけるGISの利用は増大することでしょう。ArcGISの最新の技術革新でありクラウドGISの新形態でもあるインテリジェントマップについて概説するとともに、ArcGIS Onlineの最新情報を紹介いたします。

15:00~

震災以降の日本
慶應義塾大学 法学部 教授 前総務大臣・元鳥取県知事
片山 善博 氏

東日本大震災の発生によってわが国の様々な弱点が露呈した。 それは例えば国の危機管理体制の弛緩、国家の意思決定プロセスのあり方、非常時においても平時の対応しかできないメカニズムなどである。 しかし、その一方で、国の既往の組織をフルに活用し、政治がリーダーシップを発揮し、その元で官僚たちがきびきびと的確に仕事をこなした分野がないわけで はなかった。講演ではこれらの教訓や展望を踏まえ、今後のわが国のあり方を考えてみたい。

6月1日(金) 東京ミッドタウン・ホールB(地下1階)
13:00~

東日本大震災と歴史に学ぶ今後の地震対策
名古屋大学 減災連携研究センター長・ 大学院環境学研究科 教授
福和 伸夫 氏

東日本大震災では、数多くの映像が記録された。ここでは、様々な映像を通して、災害イマジネーション力を高めるとともに、我が国社会の災害脆弱度について 認識を深める。さらに、過去からの災害教訓について、様々な災害伝承、被害地震と歴史の変遷との関係、我が国三大都市の形成などについて、解説をする。そ の上で、現代都市社会の現状を点検し、今後の地震対策のあり方について一緒に考えてみる。

13:40~

海洋空間情報の活用-新時代の水産業の 復興へ
北海道大学大学院 水産科学研究院 教授 NPO法人Digital北海道研究会 理事長
齊藤 誠一 氏

現在、海洋空間情報の管理、解析、可視化などへのGIS利用が海洋環境計測・予測、海洋資源管理、船舶運航管理などの分野で進んでいます。海洋空間情報 は、海洋の動きが時々刻々変化してダイナミックスなことから、よりリアルタイム性を要求され、Web-GISやonboard-GISの利用も不可欠で す。ここでは水産業への応用例として、函館マリンバイオクラスタープログラム(文部科学省)で開発中の予測情報も提供する水産海洋GISシステムとこのシ ステムを東北沿岸域水産業の復興支援に生かすことを目指した東北沿岸域GISシステムを紹介します。

14:20~

スマートフォンにより加速するリアルとネットの 融合
株式会社 野村総合研究所 コンサルティング事業本部 ICT・メディア産業コンサルティング部 上級コンサルタント
石綿 昌平 氏

スマートフォンは2010年頃から爆発的に普及がはじまっており、すぐに、パソコンを超えてインターネット接続の標準的なデバイスとなる。人々は場所を限 定されずに自由にネットを利用することが可能となり、別々に存在していたリアルとネットの世界の融合が進んでいく。これにより、O2O(オンライン2オフ ライン)やサービス業のEC化といった、新しいビジネスモデルが登場し、日本だけでも、数十兆円に及ぶ経済的なインパクトを与えることになるだろう。さら に、スマートフォンの普及は先進国にとどまるものではない。すでに新興国ではモバイルがネット接続の標準デバイスである。スマートフォンによる革命はまさ に世界同時的なものである。