森林・林業界での“あるある”な悩み事をテーマに、ArcGIS(※1)での解決方法を 3 回に分けて紹介します。第 1 回目は、とある森林組合から聞こえてきたこんなお悩みです。
◆今回のお悩み
「現地調査の記録と管理にこれ以上手間と時間を掛けたくない。」
(○△□ 森林組合)
○具体的な課題/現状行っている対策と不満
- 他の作業員が書いた文字が読めない!
- 調査から帰ってきてから記載漏れがあったことに気づいた!
- どの調査地で撮影した写真なのか分からなくなってしまった!
- どこで標準地を取ったのか分からない!
- 野帳の枚数が多くて集計に時間が掛かった上、後からミスに気付いた!
- 苦労して集計した結果を森林所有者に見せても、よく分かってくれない!

○ArcGIS 製品の活用による解決策
スマートフォン等で利用するアンケート調査を手軽に利用できるアプリ「Survey123 for ArcGIS」を利用すると、現地調査の記録と管理の課題を以下の方法で解決できます。
- 他の作業員が書いた文字が読めない!
→ 入力する項目をあらかじめ準備しておき、タップするだけで入力を完了できます。
- 調査から帰ってきてから記載漏れがあったことに気づいた!
→ 必須入力の指定をすることで、漏れがあると調査が完了できないようにできます。
- どの調査地で撮影した写真なのか分からなくなってしまった!
→ 各調査に写真(内蔵カメラもしくはファイル)を添付することで、自動的に写真を整理する
ことができます。
- どこで標準地を取ったのか分からない!
→ 現在地や地図から位置情報を取得し、調査に記録できます。
- 野帳の枚数が多くて集計に時間が掛かった上、後からミスに気付いた!
→ 調査結果は自動的に集計されるので、手入力や手計算によるミスは発生しません。
- 苦労して集計した結果を森林所有者に見せても、よく分かってくれない!
→ 集計結果は、様々なグラフで表示できるため、森林所有者に応じてその場で工夫して見せら
れます。

○ArcGIS 製品であることの強み
Survey123 for ArcGIS は、ArcGIS Online のアプリケーションのため、調査結果は ArcGIS Online 上に WebGIS データとして保存・共有できます。ArcGIS Online 上では、情報の集約化だけでなく、プログラミングなしで業務用アプリまで自作できます。
◆今回紹介した製品
Survey123 for ArcGIS(※2)
◆次回のお悩み相談
次回は、ドローン画像の活用方法に関するお悩みについて紹介する予定です。
※1 ArcGIS は、組織の課題解決における業務の一連のワークフロー(情報の取得、分析、共有、利用)に地理的な視点(マップ)を付加して活用できる「プラットフォーム」です。
※2 ArcGIS Onlineトライアル版(無償)で Survey123 for ArcGISをお試しいただけます!
「ArcGISトライアルお申し込み」からご利用いただけます。
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