宇宙ビジネスの活発化により、様々な目的で宇宙の利活用に参入する事業者が現れつつありますが、その利用形態の一つに「宇宙を絡めたプロモーション」が考えられます。GIS は、こうしたプロモーションツールとしても活用することができます。
ArcGIS では、Web AppBuilder for ArcGIS やストーリーマップといった Web アプリを簡易に構築できるビルダーアプリを提供しています。宇宙にちなんだ自然現象や宇宙飛行士の活動などを伝えるために、上記のような Web アプリが活用されています。
宇宙飛行士の若田浩一さんが国際宇宙ステーション (ISS) で活動した際に撮影した日本各地の風景と地図が連動したアプリです。
NASA が行っている火星探査機の位置、写真、動画などをまとめたストーリーマップです。NASA の探査活動を地理的に学ぶためのツールとして有効です。
任意の地点における日食の時期を可視化する Web アプリです。2D 版では任意地点をクリックして日食の軌跡と時期を、3D 版では指定した期間の日食の軌跡を見ることができます。
※このアプリは Esri’s Applications Prototype Lab で公開されているデモアプリです。Web AppBuilder for ArcGIS や ストーリーマップを用いずに JavaScript ベースで開発されていますが、宇宙に関連したツールとして紹介します。
ArcGIS の衛星画像ベースマップのアーカイブの整備時期を指定して、対象地域の変遷を確認することができる Web アプリです。指定したレイヤーを自身の Web マップに追加することもできます。将来的に小型衛星コンステレーションでの観測網が普及すれば、このような時系列データの需要がさらに高まることでしょう。
2013 年からの火山噴火活動により島の陸域が拡大している西之島について、時系列の Landsat 8 衛星画像データで変化の過程を説明したストーリーマップです。人工衛星による観測は、人の立ち入りが極めて困難な離島の火山監視における強力な観測手段と言えます。
人工衛星の現在地と軌道を可視化する Web アプリです。国、衛星の種類、サイズ、打ち上げ時期などを指定して対話的に表示対象を絞り込むことができます。エフェメリス (衛星軌道情報) の源泉は Space-Track から取得しています。
※このアプリは Esri’s Applications Prototype Lab で公開されているデモアプリです。
太陽系惑星の写真や地図を解説付きで説明したストーリーマップです。一部の惑星の地図は Web マップで閲覧できるように構成されています。
リモートセンシング画像データのハンドリングを題材にした学習用コンテンツを集約した、Esri が提供する Web サイトです。宇宙利用の歴史および衛星画像から得られる情報の解説まで、一般論から ArcGIS での画像利用のヒントまでを体系的に学ぶことができます。