多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
基調講演
GIS – Creating the World You Want to See
GISで創るわたしたちの未来
5 月 23 日(木) 14:10 ~ 15:00
Esri社 ArcGIS プロダクト開発最高技術責任者
ジム・マッキニー(James van McKinney)
今日、私たちが生きている世界は複雑です。相互依存の強い生態系が変化し、進化しています。そして、人間、つまりあなたや私のような人々が、その未来において大きな役割を果たします。私たちはテクノロジーと科学を発明し、活用してきました。農業と近代建築を創造し、都市を築き上げ、高度な交通システムや通信システムを構築してきました。また、教育や公衆衛生システムを構築し、さらに多くの進歩を遂げてきました。しかし同時に、私たちの進歩には挑戦も伴います。ある意味で、これらの進歩と挑戦は相互に関連しています。私たちは、地球の課題を克服するための解決策を想像し、設計し、創造するという集団的な責任を負わなければなりません。私たちは、より持続可能で責任ある選択をする必要があります。
あなたはどのような世界を見たいですか?自然とのバランスがとれた世界?より公平で、平和で、豊かで、健康的な世界?この問いに対する答えは人それぞれでしょう。しかし、私たちは皆、世界をより良く変えるために理解し、行動を起こすのに役立つテクノロジーを利用できます。GIS 技術は急速に進歩し、より持続可能な世界の創造に貢献しています。都市計画、自然保護、サプライチェーン、環境モニタリング、その他多くの分野で、あなたの仕事はポジティブなインパクトを生み出しています。ArcGIS の進化と、世界をより良くするための活用方法をご紹介します。
デジタル田園都市国家構想の実現に向けて
~「全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会」を目指し~
5 月 23 日(木) 15:00 ~ 15:50
内閣官房 内閣審議官
(デジタル田園都市国家構想実現会議 事務局次長)
小林 靖 氏
デジタル田園都市国家構想とは、「デジタル実装を通じて地方が抱える課題を解決し、誰一人取り残されず、すべての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしを実現する」という構想です。デジタルの力も活用して地方創生の取り組みを加速化・深化を目指しています。昨年末には「デジタル田園都市国家構想総合戦略」の改訂もあり、「全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会」の実現に向けさまざまな事業が展開されています。今回はその概要、最新の施策についてお話しします。
観測ネットワークの空間分解能・時間分解能と防災 DX
5 月 24 日(金) 13:30 ~ 14:20
国立研究開発法人防災科学技術研究所 理事長 工学博士
寶 馨 氏
我が国は、気象(AMeDAS、XRAIN)、地震・火山・津波(MOWLAS)、地形変動(GEONET)などに関する高密度な観測ネットワークを有します。それらによって観測されたデータは、空間分解能・時間分解能も高度化してきており、自然災害の予測・予防に役立てられています。本講演では、こうした観測ネットワークの現状を概観するとともに、それを活用した防災 DX について解説します。さらに、近年の大きな災害事例、2024 年 1 月の能登半島地震の特徴と防災科研の取り組みを紹介します。
建設業における GIS の活用によるデジタル変革
5 月 24 日(金) 14:20 ~ 15:10
株式会社竹中工務店 設計本部 アドバンストデザイン部 環境設計コンサルティンググループ長
伊勢田 元 氏
建設業は、様々な業種の中でもデジタル変革が遅いと評価されています。しかし、昨今の技術革新の潮流を受け、新技術や他業界・異分野ですでに活用されている技術を組み合わせることで業務の効率化や次世代に向けたデジタル変革を図っています。特に、建設業において “3D”と”データ”に関連する技術への期待度は高く、これらを包含する GIS はデジタル変革に対して最もポテンシャルの高い領域・技術の一つであると言えます。本講演では、竹中工務店で実施してきた GIS の活用について、複数の切り口と事例を紹介させて頂きます。
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GISコミュニティフォーラムとは
GISコミュニティフォーラムは、日本国内の GIS ユーザ並びに GIS にご興味をお持ちの方々の情報交換とGIS 利用促進を目的として開催しております。
GIS、リモートセンシングに携わる多くの方にご参加いただき、活用事例や最新テクノロジーの紹介を通してお互いのアイデアを共有する場としてご活用いただいております。