今回より新たに【教育GIS便り】として皆様に授業または教育現場で役立つGISの情報を配信していければと思います。これまでは「キャンパスマップを作ろう!」および「主題図作成プロセス」をご案内してきました。
今年は、戦後70年という節目の年でもあります。戦争体験者が高齢化するなか、悲惨な戦争経験を未来へ残そうといった動きがメディア等で見られます。
今回は、地理院タイルの空中写真(1945年~1950年)を利用し過去の地図と現代の地図を重ね合わせ、65年から70年前の日本はどのようなものだったのか見てみましょう。
東京では、高層ビルが立ち並び、地図データも日々変わっており昔の面影もなくなってきているかと思います。戦後間もない時期の新宿は今と変わりがあるのでしょうか?
現代と昔の地図を重ね合わせて街歩きをすると新たな発見ができるかもしれません。
ArcGIS Onlineでは、国土交通省 国土地理院が発行している地理院タイルを読み込むことが可能です。今回は、Onlineと地理院地図を重ね合わせ、過去と現代の違いを確認してみましょう。
地理院タイルは、最近ですと、西之島付近噴火活動 正射画像や昨年の広島県の大雨の情報なども取り込むことが可能です。
地理院タイル一覧ページにアクセスします。
追加したいタイルのURLをコピーします。
ArcGIS Onlineにサインインします。
[マップ]→[追加]→[web]から[レイヤを追加]にて、「どのような種類のデータを参照しますか?」と聞かれますので、[タイル レイヤー]を選択します。
URLにて表示したい地理院地図のURLを入力します。URLには、レベルおよび列と行のプレースホルダを入力する必要があります。地理院地図の場合、標準地図のURLが、URL:http://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/std/{z}/{x}/{y}.png ですので、{z}/{x}/{y}に{level}/{col}/{row}と入力します。
例えば、空中写真(1945~1950年)の場合ですと、以下のURLになります。
http://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/ort_USA10/{level}/{col}/{row}.png
ArcGIS Online上で地理院タイルをGISデータの背景として利用する場合は、地理院への利用申請は不要です。作成したマップを複製するなどの用途によっては、申請が必要になる場合があります。
詳しくは、国土地理院ホームページの「承認申請Q&A」をご覧ください。
ArcGIS Online Webアプリケーションを利用するとスワイプ機能付きのWebアプリケーションを作成することが可能です。これにより、比較がしやすくなります。
上記で作成したマップを名前を付けて保存します。 「共有」から「すべての人に公開(パブリック)」を選択すると 「Webアプリケーションの作成」ボタンが有効になりますのでこれをクリックします。
いくつかのテンプレートが表示されますので、この中から「スワイプ」テンプレートの「公開」をクリック→「公開」を選択します。タイルやサマリ、タグを入力して保存します。
ウィザードに沿って設定を行い、サイドに「アプリケーションを開く」ボタンをクリックします。
Webアプリケーションが起動し、「アプリケーション構成」の下の「設定」から各種設定をやり直したり、「共有」から短縮URLを取得することができます。最後に「保存」ボタンをクリックしてスワイプの完成です。
▼パワーポイントによる手順はこちら
保守有効なDesktop製品をお持ちの方は、ArcGIS Onlineが無償で利用できます。
ご不明な点がございましたら下記までご連絡ください。
お手数ですが件名に「ArcGIS Onlineでタイムスリップ」とご記載ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
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