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【教育 GIS 便り】GIS のチカラ

 

◆ 災害対応と GIS

令和 6 年能登半島地震の災害に際し、被害に遭われた方へ心よりお見舞い申し上げます。

 

技術の進歩によって、予測可能になった台風とは異なり、
地震は事前の予測が難しい自然災害です。
特にプレート境界が交差する日本では、
いつどこで地震が発生するかを予測することは難しいのが現状です。

 

今回の能登半島地震も、新年を家族や友人と楽しく過ごしている最中に突然発生しました。

 

能登地域は、低い山と丘陵地が多く、三方を海に囲まれていることが特徴です。
遠浅の砂浜海岸や岩礁海岸、リアス式海岸を含む内湾性の海域があり、
また道路も限られているため、
救助活動やボランティアの受け入れに時間がかかりました。

 

災害時には、GIS(地理情報システム)が現状把握や情報共有に役立ちます。
地形や航空写真など多様なデータを集約し、地図上に可視化して発信することができます。
現地へ行くことが難しい場合でも、収集されたデータを解析し、
共有し、活用することが可能です。

 

ESRIジャパンやその他の関連団体では、災害対応支援に役立つ地図アプリや
コンテンツを提供しています。それらの情報を以下のサイトにまとめています。

 

令和6年能登半島地震における災害対応支援情報について
https://www.esrij.com/news/details/171416/

 

また、2024 年 1 月 17 日の日経新聞によると、全国の避難場所 5000 ヶ所のうち 700 ヶ所が
大規模な津波で浸水するリスクがあると報じられました。
このような報道を受け、地域の避難場所と災害リスクに関する情報を整理し、
改めて災害に備える知識を深めることが重要です。
自治体が公開している避難所のデータと ArcGIS Online の災害レイヤーを
重ね合わせると避難所の場所やその場所が浸水する場所なのかを瞬時に把握することができます。

 

 

日本経済新聞:2024 年 1 月 17 日 朝刊
「避難場所 5000 ヵ所に津波リスク 5 m 以上浸水 700 ヵ所
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE041ZT0U4A100C2000000/

 

Living Atlas を活用すると、「災害」のキーワードで検索し、災害関連のレイヤーを見つけ、
ArcGIS Pro や ArcGIS Online で利用することができます。
https://livingatlas.arcgis.com/ja/browse/?q=%E7%81%BD%E5%AE%B3#d=2&q=%E7%81%BD%E5%AE%B3

 

重ねた情報を地図に可視化し、家族や地域の人にあらかじめ共有しておくこと、
災害が起こった際にどのような行動をするかあらかじめ話し合っておくことが
自分や家族、地域の方への安全と安心を確保するのにも有用であると信じています。

 

1 日でも早い復興を願い、自分たちにできることを少しずつ行っていきたいと思います。

 

 

◆ 日本地理教育学会 2 月例会

日時:2024 年 2 月 10 日(土)13:00 ~ 17:00
会場:日本女子大学新泉山館 201・202 および(ハイブリット形式)
テーマ:国際ワークショップ ジオ・テクノロジーを活用した空間的思考
主催:日本地理教育学会集会委員会
共催:日本女子大学特重点化資金、ESRIジャパン株式会社
内容:発表 1:田部 氏(日本女子大学):
GIS・地図プログラミングの活用事例-小中学校における実践を踏まえて-
   発表 2:伊藤 氏(静岡県立富士東高等学校):日本の地理教育における GIS 利用の現状と課題-高校新必修科目「地理 総合」における成果を踏まえて-
講演:J.Kerski(Esri, Inc):ジオ・テクノロジーを活用した空間的思考
参加費:無料:(非会員の方でも社会科教育,地理教育に関心のある方 ならどなたでもご参加できます。)

 

詳細はこちら:https://www.esrij.com/cgi-bin/wp/wp-content/uploads/2024/01/edu_mail_202401.pdf

 

申込み:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScx4YX3OMmKBD8r0IoTzBboAxd2BBAVq4Edk6h1lrNk_0W6uw/viewform

 

 

◆ GIS Day in はこだて2024

水産業をテーマに GIS Day in はこだて 2024 が開催されます。

 

①【講演会】
日時:2024 年 2 月 29 日(木)13 時~16 時 40 分
会場:函館商工会議所 3 階会議室/ Zoom ウェビナー
主催:特定非営利活動法人 Digital 北海道研究会
共催:北海道大学大学院水産科学研究院、一般社団法人北海道産学官研究フォーラム
テーマ:『持続可能なスマート水産業の構築に向けて』 採る漁業から作り育てる漁業へ
講演:和田 氏(公立はこだて未来大学)「GX(Green Transformation)時代の水産業」 他

 

②【GIS 講習会】
日時:2024 年 3 月 1 日(金)10 時~ 16 時
会場:北海道大学函館キャンパス PC ルーム
内容:GIS 未経験者を対象に基本的な操作方法を
ArcGIS Pro と ArcGIS Online を使って実習します。
データの可視化から分析・共有まで一連の流れを体験していただけます。
初心者向け講習会です。GIS 未経験の方でも気軽にご参加ください。

 

① と ② ともに参加費無料で事前登録制となります。
① のみもしくは、② のみのご参加も可能。

 

詳細および申込はこちら
https://www.esrij.com/events/details/172446/

 

 

◆ お知らせ

ArcGIS アカデミックパックに含まれる ArcGIS Desktop Advanced (ArcMap) の提供は、
2024 年 2 月末までに発注したアカデミックパックに限り提供されます。

 

2024 年 3 月以降にご発注された ArcGIS アカデミックパックについては、
ArcGIS Desktop Advanced(ArcMap)は含まれず、Desktop のライセンスは、 ArcGIS Pro のみとなります。

 

お早めに ArcGIS Pro への移行をお願いします。 授業等で ArcMap を利用しており移行についてお困りの際は、education@esrij.com までご連絡ください。 弊社教育担当が最適な移行ができるようサポートします。

 

 

掲載種別

掲載日

  • 2024年1月31日