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【教育 GIS 便り】「見える化」と「可視化」

 

◆ 同じ意味?違う意味?

GISを初心者向けに説明する際に、「さまざまなデータを重ね合わせて
可視化することができる」という話をします。

ArcGISブログでは同じテーマでCO2の排出量を「可視化」と「見える化」と
分けてタイトル明示していました。
普段は気にならないのですが、「可視化」と「見える化」は違うのか?同じなのか?
気になってしまい調べてみました。

Web辞書によると
「可視化」とは、目に見えないものを映像やグラフで表現し、とらえやすくすること
すなわちVisualization

一方で「見える化」は、企業活動の状態・進歩。実績などの情報を認識。
原点は、トヨタ生産方式にあるとの事。

GISで例えると
さまざまな情報を可視化…必要な情報を見えるようにしておく
さまざまな情報を見える化…いつでも見える状況にしておく

といった具合でしょうか?

市町村別のCO2排出量をArcGIS Living Atlas of the Worldで可視化したWebマップはこちら

NASAが測定した地域全体の二酸化炭素濃度を示すダッシュボードの見える化がこちら
右下にあるPlayをクリックすると月ごとの二酸化炭素濃度が表示されます。
見える化は、StoryMapsを活用し、より具体的な情報を提供できます。

脱炭素が話題になる今日、ふと、在宅vs出社する場合、
どちらがCO2排出量が多くなるのかを見える化すると…

ヴァル研究所によると「駅すぱあと」で乗換案内を検索すると
CO2の排出量も算出され表示されます。
在宅するのと出社するのとCO2排出量的にはどちらが良いのか?

在宅 vs 出社 どちらが二酸化炭素の排出量が多いのか?

CO2排出量と電力消費量のマップを見ると人の動きや産業に大きく関係してきますね。
人の動きと言えば、コロナ以降さまざまな人流データが販売されています。
その一例として、Agoop社【都市計画研究のための人流データ】があります。

O2排出量を算出してみましたが、在宅勤務は今後の働き方改革で大きく変わってくるかと
思います。次の目標(!?)は円高になれば、ハワイなどでワーケーションですかね。

【参考文献】
NEC:見える化とは?可視化との違いや事例をわかりやすく解説

駅すぱあと 経路検索

ヴァル研究所 CO2排出量順で経路選び、「駅すぱあと」に新検索条件

ArcGISブログ:脱炭素を目指して ~市区町村ごとのCO2排出量を可視化~

ArcGISブログ:【WhereNext】CO? 排出量の見える化ソリューション

経済産業省 資源エネルギー庁 都道府県別エネルギー

◆ GISデータキャンペーン情報

人流データはじめ、さまざまなデータの期間限定キャンペーンを実施中です。
この機会に是非ご検討ください。

詳細はこちら

◆ 日本学術会議公開シンポジウム
「数理・データサイエンス・AI時代における統計科学の教育及び研究について」

本格的なデータの時代を迎え、特に日本では関連の研究人材および高度専門職人材が不足している中、 コンピュータサイエンス・数理科学・統計科学を融合した数理・データサイエンス・AI教育の体系化が構築されつつあります。
本シンポジウムは、統計科学の観点から、教育および研究に関する現状と課題、
国際動向、展望を多様な角度から議論し、社会発信の場となります。
地理・GIS関連でもデータの可視化部分は共通する部分が多々あると思います。

日時:令和 5 年(2023 年)2 月 17 日(金):13:30~15:30
場所:日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)(ハイブリッド開催)
主催:日本学術会議数理科学委員会数理統計学分科会、数理科学委員会数学教育分科、
   会数理科学委員会数学分科会
共催:統計関連学会連合、特定非営利活動法人横断型基幹科学技術研究団体連合、
   一般財団法人統計質保証推進協会
参加費:無料

申込み及び詳細はこちら

◆ GIS Day in はこだて 2023

3月2日(木)・3 月 3 日(金)にGIS Day in はこだて2023が開催されます。
今年のテーマは、MaaSで、1日目:セミナー 2日目:GISハンズオン講習会 形式です。
セミナーは、会場とオンラインでのハイブリット開催となります。

【 日 時 】3 月 2 日(木) 13:30 ~ 16:30(1 日目:セミナー)
       3 月 3 日(金) 10:00 ~ 16:00(2 日目:GIS ハンズオン講習会)
【 会 場 】3 月 2 日(木)函館商工会議所 3 階 会議室 函館市若松町 7-15(定員 40 名)
       3 月 3 日(金)北海道大学函館キャンパス PC ルーム
               北海道大学函館キャンパス 水産学部 講義棟 2 階 情報処理室
【参 加 費】無料・事前登録制
【プログラム】基調講演
      「未来大AIマース(MaaS)の取組と道南地域の展開について
       公立はこだて未来大学 教授 鈴木恵二氏他

       GISハンズオン講習会
       オープンデータを活用した交通事故発生状況の現状把握・分析・共有を
       ArcGIS ProとArcGIS Onlineを使って実習します。

申込み及び詳細はこちら

◆ 第12回 Esri Young Scholars Award への学生エントリー募集

ArcGIS を使って優れた研究を行っている学生を表彰する
Esri Young Scholars Award の開催にあたり、候補となる学生を募集しています。
2023 年の Esri ユーザー会は米国カリフォルニア州サンディエゴで開催予定です。
皆様のご応募お待ちしております。

詳細はこちら

応募締切:3月31日(金)

掲載種別

掲載日

  • 2023年2月16日