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【教育 GIS 便り】現地調査のあれこれ

 

◆ 現地調査

先月、高校の研究会に参加してきました。
「水辺の調査を実施する」とのことで、現地調査アプリである
ArcGIS Survey123を使って「水質」や「川に住む生き物」の調査をしてきました。

ArcGIS Survey123は、シンプルかつ直感的な調査票を作成することができ、
GISの知識が無い方でも簡単にGISデータを収集できる優れものです。

とくにWebアプリは、ドラッグ&ドロップで調査項目を作成することができ、
高校の探求学習にも現地調査やアンケートとして活用されています。
とても簡単に調査項目を作ることができます。

今回は、ArcGIS Survey123のWebデザイナーを使って水辺の調査を行ってきました。
が…実際にやってみると川に住む生き物を捕まえても「ザリガニ」「カニ」
などの大項目はわかるものの、特定な名称を上げることができません…

生き物の見本となる写真を調査アプリにつけたい場合は、
ArcGIS Survey123のExcel形式のConnectを使う必要があるなど、
実際に現地に行ってデータ収集してみると、
「〇〇を調査項目に入れたい」「△△するには?」と
色々と追記したい部分が出てきました。

実際に使った調査項目がこちら

調査結果はこちら

恥ずかしながら、調査項目を作成する際に、最終的なゴールのイメージができておらず、
集めたデータをWebマップもしくはArcGIS Dashboardsなどに
反映することを考えていませんでした。
そのため、集めたデータをWebマップに反映しようとしたところ、
もともとデータを分けて収集していたので、それぞれ別のレイヤーとなり
分類別にシンボル表示が出来るようなデータとして扱えなかったです。

せっかくデータ入力から分析まで…の流れができませんでした。

現地調査アプリは、ArcGIS Survey 123
(その中でもWebデザイナーとExcelベースのConnect)、
ArcGIS Field Maps、ArcGIS QuickCaptureがあり、どれを使うのがベストなのか…
実際に悩まれる方も多いかと思います。
今回の反省を基にそれぞれの特徴を考えてみました。

現地調査アプリ

ArcGIS Online Appsは、さまざまなアプリケーション群から成り、
常にユーザーが使いやすいように進化しています。
アプリが簡単に利用できる分、最終的なゴール設定をしないと
今回のように途中で迷子になる場合がありますが、
まず、第一に「使ってみる!」ということがベストアンサーになります。

不明点ありましたらESRIジャパンがサポートします!!

◆ GISお役立ち情報①Pythonの教材

先月開催された「第31回地理情報システム学会研究発表大会」での
ハンズオンセッションにあわせ、米国Esriの「ArcGIS Notebooksでの
Pythonの使用方法の理解」
のラーニングパスに掲載のノートブックの一部を翻訳し、
公開しています。

関連したブログ記事:
はじめてのArcGIS API for Python 2022 : ノートブック集の公開

ArcGIS OnlineとArcGIS API for PythonでどのようなUI操作が
APIで実現できるのかを把握するための教材に最適です。

もっと詳しく知りたい!という方は、以下のラーニングバスの
原文ノートブックやAPIのドキュメントやサンプルをご覧ください。

◆ GISお役立ち情報②3D都市モデルの活用

国交省が公開している3D都市モデルは、ArcGIS Living Atlas of the Worldにも
公開されています。背景図として、また日射量解析などにも利用できます。

PLATEAUのデータ以外にもArcGIS Living Atlas of the Worldには
無償で公開されているGISデータ群を検索し、利用することができます。
是非活用してみてください。

オープンデータのカタログサイトを目指して
ArcGIS Living Atlas of the Worldの活用

◆ GIS Day in 中国 & 東京

新たなGIS DayのイベントとしてGIS Day in中国の開催が決定しました。

■ GIS Day in中国 2022
【日時】2022年12月8日(木)13:00 ~ 17:05頃
【会場】広島大学 (第1部)ミライクリエ1階 多目的ホール
           (第2部)東図書館2階 端末室
【主催】GIS Day in 中国 実行委員会
【内容】第1部:講演会(事例発表)
    第2部:GIS体験実習(ArcGIS Pro実習)
【詳細および申込み】詳細および申込みはこちら

■ GIS Day in東京 2022
【日時】2022年11月26日(土)9:30 ~ 17:00 
【会場】東京都立大学 (南大沢キャンパス)
【主催】東京都立大学
【内容】初心者から中級者まで幅広いバックグラウド方向けGIS講習会
【詳細および申込み】詳細および申込みはこちら
※締切は、11月20日(日)までです。ご参加申し込みの方はお早めに!!

◆ My Esri のデザインが変わります

12 月 2 日(米国時間 12 月 1 日 17:00)、My Esriのデザインが大きく変更される予定です。
これまで通り「製品ダウンロード」・「ライセンスの管理」・「お問い合わせ」
などの様々なサポート サービスをご利用いただけます。
ユーザー様にて別途行う手続き等はございませんので、
すでに登録・接続されているアカウントで新しいデザインをお楽しみください。

また、従来のMy Esriも数カ月の間は移行期間としてご利用可能です。
[従来のMy Esriに戻ります] ボタンをクリックすると
以前のデザインのページにアクセスすることができます。
その他追加情報をArcGISブログで公開していきますので、
合わせてご覧ください。

掲載種別

掲載日

  • 2022年11月17日