GIS(地理情報システム)ソフトウェア国内最大手のESRIジャパン株式会社(※1)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:正木千陽)は、7 月 13 日(月)~ 7 月 16 日(木)にオンラインで開催中の「第 40 回 Esri ユーザー会」(※2)の席上、国立研究開発法人防災科学技術研究所(以下「防災科研」という)が「SAG 賞(Special Achievement in GIS Award)」を受賞したことを発表しました。
今年の「Esri ユーザー会」は、新型コロナウイルス感染症の影響によりオンラインで 40 回目を迎え、世界各国から約 80,000 人が参加しました。「SAG 賞」は、米 Esri 社が世界 30 万以上の企業や政府機関、自治体、教育・研究機関の中から先進的かつ革新的な GIS の導入および活用によってコミュニティや社会の変革に貢献したと認める団体を表彰するものです。
災害時には様々な災害対応組織が同時並行で活動していますが、そこでの情報共有は、従来、文書や口頭で行われることが多く、情報が正確に伝わらない、行動に活かされないという課題がありました。防災科研の総合防災情報センターでは、災害対応組織がそれぞれ有している情報システムを連携し、保有する情報を相互に共有するためのパイプラインシステムとして、基盤的防災情報流通ネットワーク(SIP4D:Shared Information Platform for Disaster Management)を開発しています。また、共有される情報を一般に公開する Web サイトとして、ArcGIS Online をベースとした防災科研クライシスレスポンスサイト(以下「NIED-CRS」という)を構築し、豪雨災害については常時、地震災害については発生後数十分で情報を公開しています。
今回の「SAG 賞」受賞は、様々な情報を時空間的に可視化、共有することで、災害対応の意思決定ならびに災害時に被る経済的な損失をどれだけ減らし、回復をどれだけ早めるかという社会全体のレジリエンス向上にも寄与していることが高く評価されたものです。
※1 矢野経済研究所調べ
※2 「第 40 回 Esri ユーザー会」=「2020 Esri User Conference」:世界各国から約 80,000 人が参加。2020 年は 7 月 13 日(月)~ 7 月 16 日(木)に、新型コロナウイルス感染症の影響により、はじめてオンラインで開催
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