ArcGIS Solutions において新しいソリューション テンプレート「作付け調査テンプレート」をリリースしました。作付け調査テンプレートは、道央農業協同組合(JA道央)の協力のもとに開発した初めての農業分野向けソリューション テンプレートです。
作付け調査テンプレートは ArcGIS ポータル(ArcGIS Online)を利用するテンプレートです。本テンプレートは、農業協同組合等の団体による、農業事業者から申請された作付けが適正に行われているか判断するための現地確認調査の効率化を目的として構成されています。作付け調査テンプレートを使用すると、一連の現地確認調査のフローをサポートする Web アプリを作成することができます。
一般に現地確認調査では、農業事業者から受け付けた申請書を調査員が現地に持参し、農地ごとに作付けの現状確認や写真撮影などの記録を行い、事務所に戻り次第結果をシステムに入力するという運用が行われています。調査を実施する JA 等の団体においては、広範かつ大規模な農地の調査における現地確認調査の業務効率化が喫緊の課題です。作付け調査テンプレートは、この業務課題解決への貢献を目的として開発されました。
Collector for ArcGIS を使用して一筆ごとの確認結果を収集し、ArcGIS ポータル上に配置した GIS データに情報を蓄積できるように設計されています。また、多数の農地の現地確認調査を想定し Web AppBuilder for ArcGIS ベースで構築された属性一括編集用の Web アプリも提供します。
現地調査アプリを使用して収集したデータをリアルタイムに状態監視することができます。またダッシュボード上に配置されたグラフを通じて、作業班ごとの作付け調査の作業ステータスや全体の進捗状況等を確認することができます。
ArcGIS ポータル(ArcGIS Online)上に配置することですぐに業務を開始できる業種別のマップ、アプリ、ツールといった各種テンプレートを提供するサイトです。
ArcGIS Solutionsで提供するテンプレートは「ソリューション テンプレート」と呼ばれ、ArcGIS Online 組織向けのアカウントを保有しているユーザーは無償で利用することができます。