探しやすく、見やすく、共有しやすい地図をRIAのフレームワークを利用して提供。
まちナビ柏崎は、平成20年7月に開始された市民公開型GISである。インターネットを通じて利用可能であり、Webブラウザから次のURLにアクセスすることで利用できる。
市民の生活に役立つ8種類の主題図が現在公開されている。本サイトは、「利用者である住民の視点」に立ち、利用者が迷わないで必要な情報やデータにアクセスできるように工夫されている。「目的別地図サービス」として、利用者の目的達成を主眼においた情報提供が特徴だ。
まちナビ柏崎は、平成22年4月にリニューアルされたサイトである。主に3つの課題を解決するためにシステム構成を再設計した。
1つ目の課題(ベースマップの維持コストを軽減)は、Google Mapsを背景地図として利用することとし、解決した。
2つ目の課題(システム全体のTCOの軽減)は、庁内GISや汎用GISでの利用環境整備の一環として導入したArcGISの自治体サイトライセンスを利用することで、追加コストの発生を抑えた。
3つ目の課題(システム保守作業を職員の手で行えない)は、データ更新作業を職員自ら実施できるようなシステム設計とし、管理者マニュアルと併せた環境整備を行った。
リニューアル前の課題を解決するため、以下のシステム構成とした。
特に、業務データのレイヤは、市のArcGISサーバから配信し、Google MapsとユーザのWebブラウザ上でマッシュアップする構成とした。
本画面では、柏崎都市計画用途地域図を閲覧している画面である。このように、業務用主題図とGoogle Mapsを重ねて表示するアプリケーションとなっている。背景のGoogle Mapsについては、地図、航空写真、地名付き航空写真を簡単に切り替えることができる。
Webブラウザ上での操作性と体感速度向上のために、Adobe Flash Playerを利用したRIA(リッチ インターネットアプリケーション)を採用した。操作性だけでなく、開発とテスト工数の削減効果もあった。
閲覧性や共有性を高めるための機能を提供している。
キーワードから対象を効率的に特定するためのキーワード検索機能も実装されている。キーワードを入力後、検索対象のテーマボタンをクリックすることで素早く検索することができ、対象を画面中心に地図表示できるようになっている。