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高齢者の買い物難民を特定

 

わが国では少子高齢化による人口減少や、都心部への人口集中により、地方の商店街や小売店が閉鎖していることが地域課題となっています。
ArcGIS Desktop の解析機能を使用して、商店街や小売店が閉鎖することでスーパーなどに日用品を買いに行くことが困難になる買い物難民を特定することができます。徒歩やバスといった限られた移動手段でしかスーパーに行けない高齢者を対象に、買い物難民を特定します。

まず、高齢者の位置情報をポイントとして表示します。また、既存のスーパーとコンビニの位置もポイントとして表示します。そしてスーパーやコンビニからの徒歩圏(下記の例では 3 分、5 分、10 分で到達できる範囲)を作成します。またバス停からも同様に徒歩圏を作成します。
これら 2 つの徒歩圏と重ならない場所が買い物難民として特定することができます(ここでは赤い丸が買い物難民を示しています)。

また、買い物難民だけをヒートマップで表示すると地域全体の中でどこに集中しているのかが可視化できます。上記例の場合、市の中心部に多いことが分かります。

また、バス停まで 10 分以内の徒歩圏であっても、傾斜が急な道路を利用することは高齢者に負担になります。傾斜データと重ね合わせることで、急傾斜地に住んでいる高齢者を特定することもできます。

 

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掲載種別

  • 活用法

掲載日

  • 2017年11月14日