GISについて
GIS をはじめよう
GIS に必要な要素
GIS を始めるには何が必要でしょうか?
ここでは、GIS を導入するにあたって必要な 5 つの要素を説明いたします。
作業フロー
はじめに、GIS の導入によって解決したい課題を明確にする必要があります。プロジェクトの目的を設定し、その目的にたどり着くための手順を整理して、「作業フロー」を計画します。作業フローの計画は GIS 導入プロジェクトを成功させるために必要不可欠な要素です。
人材
作業フローがデザインされると、それを実行する「人材」が必要になります。規模の大小にもよりますが、一般に成功する GIS には、組織の地理情報戦略の責 任者である GIS マネージャ、地理データの管理や地理分析を行う GIS プロフェッショナル、プロフェッショナルが生産した情報やノウハウを活用して様々な 業務を行う GIS ユーザの 3 種類の人材が必要となります。この「人材」が、5 つの要素の中で最も重要と言われています。
ソフトウェア
人材が作業フローを実行するためには、ツールとしての 「GIS ソフトウェア」が必要になります。目的に応じて、市販のソフトウェアをそのまま利用 したり、場合によってはカスタマイズして利用します。GIS ソフトウェアは、購入後すぐに使えるパッケージ製品、カスタマイズを行うための開発キットがあります。また、用途に応じてデスクトップ、サーバ、モバイル、など様々な形態が 用意されており、スタンドアロンから大規模システムまで柔軟に対応できるようになっています。
データ
GIS では一般に、基盤データと主題データの 2 種類の「データ」を使います。基盤データとは、背景地図や航空写真、人口統計やルート解析のための道路データなどの汎用的なデータで、その多くは市販されています。一方、主題データとは、企 業の 顧客データ、防災の被害データ、環境データや農地データなど、ユーザの目的に特化したデータで、その多くはユーザ自身が既に持っているか、新たに作成され ます。
ハードウェア
ソフトウェアが動作したり、データを格納したりするには、「ハードウェア」が必要となります。特に大規模なプロジェクトの場合は、ワークステーションやサーバ、ネットワークなどのシステム デザインには注意が必要です。通常は、ソフトウェア ベンダーから提供されるベンチマーク テストの結果から、負荷要件を満足するハードウェアサイズを見積もるキャパシティ プランニング ツールなどを利用してシステム デザインを実施します。