「地図」x「IoT」で実現するリアルタイム GIS
リアルタイム GIS はセンサーやストリーム データをマップ上に可視化し、対話的で迅速な意思決定を促進します。
- 品質管理やシステム運営において現在の状況の把握を容易にします。
- 周囲の変化をいち早く捉え、次のアクションまでの時間を軽減します。
- 動的に変化する移動体、センサーなどのさまざまな資産を監視します。
「所有する資産が地理的に分散している、もしくは移動体である場合、地理データと時系列データを統合し可視化することは大きな利点となる。直観的なデータ解釈が可能になったことで、安全衛生、環境モニタリング、生産設備など時間的制約のある場合に迅速な意思決定が下せるようになった」
– OSIsoft社 セールス、マーケティング担当上席副社長 Martin Otterson氏

リアルタイム GIS を ArcGIS で
リアルタイム GIS を導入すると、ストリーミング データを既存 GIS システムに取り込むことが可能となります。最新状態のモニタリング、地図やデータの更新、またはメールを利用した通知など、これまでになかった GIS 機能が実現できます。
移動体と状態モニタリング
車や人の位置情報や気象センサーなどのリアルタイム データを ArcGIS Enterprise に取り込み、地図上で最新の状態を表現できます。状態変化を静的に監視することだけでなく、刻々と移動する監視物を動的に追跡することができます。


リアルタイム解析
取り込んだストリーミング データに対して、新たな属性の付与、フィールド間の演算、2点の座標情報から進行方向を計算するなどの処理を行うことができます。 また、空間条件または属性条件を使用して、条件に当てはまる特定の事象(イベント)や位置を検出し、関心のあるイベントだけにフィルタリングすることもできます。入力したさまざまなストリーミング データに対して、これらの処理機能やフィルタリングをリアルタイムに適用して、可視化等の出力が可能です。
蓄積データの処理
リアルタイムに受信する大容量データを高パフォーマンスで蓄積することができるビッグ データ ストアを利用することで、蓄積したデータをメッシュ等のエリアで集計を行うことができます。どのエリアでイベントが多く発生しているのか、どのエリアで車両の平均速度が遅いのかなどの把握に役立ちます。


さまざまなアクションとエンタープライズ システムとの連携
位置の変化や特定の条件を検知した場合、複数の意思決定者へのアラートの自動送信や、地図情報の更新、イベント データのアーカイブなどさまざまなアクションを設定することができます。また、他システムとのスムーズな連携により GIS 環境の価値を更に高めます。
リアルタイム GIS 導入事例
リアルタイム データを取り込むことで既存システムの業務効率を改善します

Dong Energy 社
風力タービン、風力、風浪を遠隔にかつリアルタイムに監視し把握することで、タービン停止時の影響を最小限にする「いつ」「誰が」「どこで」といったリソース配置の改善につながりました。

TomTom 社
企業が保有する車両管理システムと連携し、リアルタイム運行状況モニタリングを実現。空間判定による想定外ルート運行の防止機能などにより大幅なコスト削減が実現されました。

ロッテルダム港湾局
資産管理システムとの連携により統合型 ArcGIS を構築。港湾局における車両やその他の資産をリアルタイムに追跡、モニタリングすることで資産管理と業務効率化が図られています。