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7月8日、米国サンディエゴ市で開催されたEsriユーザ会 プレナリーセッションで、世界16都市の様々なデータセットの閲覧、比較ができる「Urban Observatory」が公開された。
Urban Observatory 米国Esriユーザ会での様子
この「Urban Observatory」は、各都市のデータを閲覧できるだけのサイトではない。東京、ロンドン、ニューヨーク、ミラノ、シンガポール、ムンバイ、リオ・デジャネイロ、といった世界各国の大都市から提供された商業地や工業地、人口密度、緑地、画像といったデータをマップで表示し、最大3都市のマップを並べ、同じスケールで比較することができるのだ。
表示する3都市は東京とロンドン、ニューヨーク、または東京とパリ、ムンバイなどというように入替えが可能なほか、拡大・縮小機能を使ってマップのスケールを簡単に変えることができる。表示されているマップの1つを拡大すると、連動して他の2つのマップも同じスケールで表示される仕組みになっているので、データの比較がしやすくなっている。
「Urban Observatory」では、マップに盛り込まれているデータの内容やスケール、精度が異なることから比較が難しかった各都市のデータを、誰もが簡単な操作で対比できるようにしている。地図が「世界共通語」の役割を果たすことで、各都市の特徴を共有し、学び、新たなアイディアを生み出すきっかけになっていくだろう。
Urban Observatory:http://www.urbanobservatory.org/