温泉水の起源を環境同位体で追跡
—プレートの沈み込みを通じた超深層水循環—

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米国EsriがArcGIS で優れた研究を行っている学生を表彰する第 14 回 Esri Young Scholars Award を、筑波大学 安達 氏が受賞されました! 受賞作品を紹介します。

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作成者
筑波大学 生命地球科学研究群 地球科学学位プログラム
安達 郁哉 氏
作品紹介
人々に愛される温泉。その温泉水の多くは天水が地下に浸透し、流動する過程で熱や成分を獲得したものとされる。一方で、一部の温泉では天水とは異なる成分(非天水成分;化石海水、プレート脱水流体など)が混合している可能性が指摘されてきた。天水と非天水は、水の水素・酸素同位体比の関係を分析することにより区別される。これまでに、中部地方周辺の温泉を対象とした現地調査・室内分析とともに、非天水成分の同位体比形成を記述する数値計算モデルを開発し、GIS を活用した検証を実施した。温泉水に混合している非天水成分の起源を推定すると、プレートから脱水した流体が存在することが示された。本マップは、近年にオープン化が進む地球科学的な GIS データを活用し、降水およびプレートの同位体マップを作成するとともに、温泉と地殻現象との関係を可視化したものである。温泉水を利用した研究は、地殻現象の理解に貢献することが期待される。