Esri 社は、ArcGIS プラットフォームにおいて強力なセキュリティを構築し、最新のセキュリティ プロトコルを 提供してお客様を支援することに努めています。データの完全性とネットワーク セキュリティを確保するためにトランスポート層セキュリティ (Transport Layer Security。以下、TLS。) など、業界最高レベルの標準を実装しようと努めています。
この方針の一環として、Esri 社のクラウドサービス「ArcGIS Online」は、より安全にサービスをご利用いただくためのセキュリティ強化対策として、2019 年 4 月 16 日 に業界最高水準の暗号化技術である「TLS 1.2」への完全移行を行います。
TLS 1.2 に完全移行することで、現在サポートしている「TLS 1.0」および「TLS 1.1」による暗号化通信が無効化されます。これにともない、ご利用の ArcGIS アプリケーション(ArcMap など)によっては、4 月 16 日以降 ArcGIS Online のサービスを利用できなくなり、パッチの適用や設定変更などの対策が必要となる場合がございます。
ArcGIS Online のサービスをご利用いただいているお客様につきましては、本ページまたは早わかり資料で各アプリケーションにおける影響についてご確認ください。
TLS(トランスポート層セキュリティ) は、広く利用されているネットワーク セキュリティ プロトコルで、ネットワークを介して通信するアプリケーション間でプライバシーとデータの整合性を提供します。ArcGIS Desktop、ArcGIS Enterprise、および、その他のアプリケーションから、ベースマップ (背景地図) やジオプロセシング サービス、Living Atlas などの ArcGIS Online サービスにアクセスする際に TLS を使用します。
ArcGIS プラットフォームは、Web サービスや Web API 接続を確立する際のセキュリティの主要 コンポーネントとして TLS プロトコルをセキュリティの主要コンポーネントとして使用します。これには、ArcGIS Desktop や ArcGIS Enterprise などの ArcGIS 製品から ArcGIS Online への接続も含まれます。現在 (2018 年 12 月時点)、ArcGIS Online は、TLS プロトコルのバージョン 1.0、 1.1、および 1.2 を使用した接続をサポートしています。2019 年 4 月以降、ArcGIS Online サービスは TLS 1.2 を使用した接続のみを可能とするようにサービスの更新が行われます。
ArcGIS Pro のような一部のソフトウェアは、すでに TLS 1.2 での接続が有効となっておりますが、ArcGIS Desktop などの他の ArcGIS 製品では、TLS 1.0 を使用しています。TLS 1.2 での接続が有効となっていない製品は、TLS 1.2 での接続をサポートするためにパッチの適用、または、システム構成の変更が必要です。Esriは、TLS 1.2 での接続をサポートするために既存のソフトウェアを更新するためのパッチと設定方法の情報を公開しています。
TLS は、低レベルのインターネット セキュリティ インフラストラクチャの一部であり、TLS と SSL の脆弱性が存在する古いバージョンを無効にするなど組織がより高いレベルのネットワーク セキュリティを強化するまで一般に透過的です。最新の IT ベストプラクティスでは、TLS 1.2 への移行を開始して、より優れたネットワーク転送セキュリティを実現することです。以下のような影響があります。
以下の資料は、ArcGIS 製品で TLS 1.2 をサポートするためにソフトウェアやオペレーティング システムの設定を更新するためのアクションを取る必要があるかどうかを判断するのに役立ちます。