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事例

地理情報と運用データの連動で直観的な状況認識と迅速な意思決定を実現

Dong Energy社

 

PI Integrator for Esri ArcGISの導入で年間最大2,000万ユーロの運営費を削減

課題

導入効果

 

導入背景

Dong Energy社洋上風力発電
Dong Energy社の洋上風力発電

地理空間テクノロジーとオペレーション情報管理の分野でそれぞれ世界的リーダーであるEsriとOSIsoftは、地理データと時系列データを統合して分析・可視化することができるPI Integrator for Esri ArcGISを提供している。
 
PI Integrator for Esri ArcGISを早くから導入している企業の一つに、世界最大の新エネルギー開発会社であるDong Energy社(本社:デンマーク)がある。2020年までに1,800機以上の洋上風力タービンの運用を計画している同社では、PI Integrator の導入で状況認識の向上とリスク回避を実現。結果、年間最大約2,000万ユーロの運営費の削減が見込まれている。風力タービン、風力、風浪を遠隔で監視し把握することで、タービン停止時の影響を最小限にする「いつ」「誰が」「どこで」といったリソース配置の改善が大きな要因だ。

 

導入効果

「沖合での作業は陸上で行うより15倍費用がかかる」とDong Energy社のリードデータアーキテクトであるAndre Ropke氏は言う。「遠隔監視によるアセット インテグリティの向上は、高い安全標準を担保し、運営費の削減につながっている」
 
PI Inegrator for Esri ArcGISは、地理情報と運用データを連動させることで、シームレスでリアルタイムなストリーミング、直観的な位置情報の把握、迅速な意思決定を実現する。さらに運用計画、積極的な資産運用、資産管理、報告、法規制の順守の向上も期待できる。
 
「所有する設備が地理的に分散もしくは移動型である場合、地理データと時系列データを統合し可視化することは大きな利点となる。直観的なデータ解釈が可能になったことで、安全衛生、環境モニタリング、生産設備など時間的制約のある場合に迅速な意思決定が下せるようになった」とOSIsoft社のセールス、マーケティングの担当上席副社長であるMartin Otterson氏は言う。

 

まとめ

地理データと時系列データの統合は、状況認識の大幅な向上、運用状況の課題の見える化を実現している。風力タービンのパフォーマンスはリアルタイムに地理情報とともに表示され、ディスパッチ計画、モニタリング、予防保全など設備に関する運用の最適化を行うことができる。さらに、運用状況の見える化は安全な操業へとつながっている。
 
「人的リソース、マネジメントに加え、運用の見える化を取り入れることで、企業は短期間にその利益を享受することになる」とEsriセールスディレクターであるChris Cappelli氏は言う。「EsriとOSIsoftは、より効率的に賢く事業を進めたいという顧客向けに、両社の主要エンタープライズプラットフォームを連携させた製品を提供している」

 

OSIsoftについて

OSIsoftは、センサーデータ、オペレーション、人をつなぐことで迅速な意思決定を実現するオープン・エンタープライズ・インフラストラクチャ「PI System」を手掛けるオペレーション情報管理の世界的リーダーである。同社は、石油探索、抽出、生産、発電、プロセス産業や組立産業、流通業、サービス産業など幅広い業界に貢献している。

 

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掲載日

  • 2015年1月16日