ArcGIS を基盤とした不動産ソリューションは、物件・用地管理にフォーカスした内容ですが、物件・用地管理に限らず、販売情報管理などの工程においてもご活用いただけます。
ソリューションが想定する利用シナリオは、① 物件情報の登録、② 物件ステータスの更新、③ 物件管理・意思決定、の 3 ステップを想定しています。それぞれのステップにて、利用するアプリケーションが用意されており、ユーザーの業務をサポートします。
地図を確認しながら、自社物件や他社物件の位置と情報を入力することができます。最寄り駅、敷地面積、坪数などの一部の情報は、自動で登録されるため、データ入力の負担が軽減されます。また、入力だけでなく、物件の属性情報を条件に指定した物件の検索が可能です。
① 物件情報の登録では、ブラウザアプリを利用します。このアプリは、ノーコード・ローコードでアプリが作成可能な ArcGIS Experience Builder にて構築されています。
現地で地図を確認しながら、自社物件の情報確認や進捗ステータスなどの情報更新を行うことができます。更新された情報は速やかに ArcGIS Online に共有され、① 物件情報の登録、③ 物件管理・意思決定のアプリにも自動で反映されます。また、スマートフォンから手軽に情報を確認、変更ができるため、社内に戻ってからデータ入力を行うといった作業が不要になります。
② 物件ステータスの管理では、スマホアプリを利用します。このアプリは、地図ベースの現地調査に適した ArcGIS Field Maps を利用しています。
地図でのデータ確認だけでなく、物件の一覧をリストで確認したり、進捗ステータスや担当者ごとの物件数をグラフで確認したりすることができます。また、グラフと地図上のデータは連動しているため、グラフ上で選択した担当者と進捗ステータスにて、地図上のデータを絞り込むことにより、その条件に合致する物件は何か、どこにあるかを素早く確認することができます。
③ 物件管理・意思決定では、ダッシュボードアプリを利用します。このアプリは、地図上のデータをリアルタイムに可視化、集計することに適した ArcGIS Dashboards にて構築されています。
ESRIジャパンが提供する不動産ソリューションは、すべて ArcGIS Online のノーコード・ローコードアプリで構築されています。このため、ソリューションとして提供されたアプリケーションは、プログラミングの知識がなくても、ユーザーにてカスタマイズすることも可能です。
この不動産ソリューションをきっかけに、不動産取引等の多くの場面で発生する情報の一元的な管理、物件情報の登録時の省力化やデータの見える化、そして、様々な場面での素早い意思決定を ArcGIS のプラットフォームで実現してみませんか。