
ユーザー様からご応募いただいたマップとストーリーマップを公開しています。
今回もたくさんのマップが集まりました。皆様のお気に入りのマップは見つかりましたか?
投票期間: 5月27日(水) 9:30 ~ 5月28日(木) 15:00
たくさんのご応募ありがとうございました。


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株式会社ノーリツ
會田 安優奈 氏
兵庫県立大学 社会情報科学部
川向 肇 氏
ArcGIS Proの空間統計ツールボックス内のマルチスケール地理空間加重回帰分析(MGWR) (空間統計)を利用し、兵庫県が提供している交通事故の発生状況のデータと交通事故の発生に影響を与える土地利用要因として総務省統計局が提供している国勢調査、経済センサスデータを利用し、どの地域でどのような産業が交通事故の発生に大きく影響するかについて、土地利用の影響に関する空間的な影響を反映するよう分析を実施した卒業研究での成果です。
3都市域の比較結果からは、神戸市中心部のような都心の領域、加古川市のような郊外ベッドタウン領域、三木市のような農村部が多い地域によって、同一の産業中分類(飲食業)のデータを利用したとしても、地域ごとに優位性の水準や影響度がかなり異なることなどが明らかになりました。この結果からは、土地利用や産業構造等、地域特性を考慮した対策の検討の必要性があることが指摘できます。卒業研究の成果の一部をマップ化したものです。

大阪公立大学
杉本 賢二 氏
建物データと入居者データを用いて、2003年から2022年までの6時点における建物の地下部分に該当する建物地下階データを作成した。さらに、前後年の建物地下階データについて、建物形状と位置情報、属性情報をもとに同一性判定を行うことで、新築や滅失といった建物動態を考慮した経年建物地下階データを作成した。
東京23区において地下階を有する建物は、千代田区、港区、新宿区、中央区、渋谷区の5区で、23区全体の建物地下階面積の約6割を占めている偏在性が明らかになった。また、東京駅周辺では、面積が増加したメッシュと減少したメッシュとが点在していることから、再開発による変化が顕著であることが示された。

高砂市の将来人口に基づいた商業環境の将来推計と商業課題の分析
兵庫県立大学 社会情報科学部
福岡 絵梨花 氏
五十嵐 史織 氏
川向 肇 氏
兵庫県立大学 社会情報科学部3年次の専門演習Iで2025年4月から7月まで高砂市の商業課題の定量的研究として取り組んだ成果です。
高砂市内の商業課題を考えるために、スーパーマーケットの所在地の文字情報をもとにジオコーディング機能を利用し、所在地を作成し、空間結合機能を利用し250mメッシュデータの重心とこれらのスーパーの最寄り店舗までの最短距離を計算、また、ボロノイ分割機能など様々な空間分析機能を利用し、現在と将来のフードデザートが発生する可能性がある領域を特定するなど、多面的な分析を試みました。
高砂市では、出張販売型スーパーの導入にあたり、どの地域から導入すべきかという課題の検討を可能とするため、いくつかの大胆な仮定を置き、買い物支援の必要性が高い優先支援先を可視化しました。この可視化の結果は、高砂市の商業活性化の課題などが直感的に理解できると、高砂市役所の産業振興課の職員の方を対象とした報告会などでも高く評価を受けました。

木更津工業高等専門学校、国立環境研究所、東京大学、信州大学、日本航空株式会社、株式会社JAL航空みらいラボ
髙宮 青空 氏・佐久間 東陽 氏・小熊 宏之 氏・岡本 遼太郎 氏・小嶋 雅之 氏・川村 大吾 氏・山内 昌平 氏・原田 克人 氏・山野 博哉氏
近年、減少が進んでいるサンゴ礁の保全には定期的かつ広域的なモニタリングが求められています。現状使われている衛星やドローンなどのプラットフォームには、それぞれ分解能やコスト、観測頻度の面で欠点があるため、それらを補完する新たな観測手法として民間定期航空便の活用が期待されています。本作品では、実際の実装に向けて、民間定期航空便がどれほどの観測ポテンシャルを有しているのかを評価しました。実際の飛行機の軌跡から撮影可能範囲を算出し、サンゴ礁に対する観測可能性を検討した結果、対象地域の88。5%のサンゴ礁をカバーし、0。54 mの高空間分解能で観測できる可能性が示されました。さらに、繰り返し観測できる特徴から、南西諸島で問題となっている白化や赤土流出の把握にも活用できる可能性があり、今後のサンゴ礁モニタリングへの応用が期待されます。

株式会社アイ・シー・シー
メディアソリューション部
虫鹿 里佳 氏
本作品は、3年間にわたり蓄積した視聴者投稿の桜写真を、ArcGISを用いて分析・可視化した地域参加型マップです。Survey123で収集した写真、位置情報、撮影日、開花状況をArcGIS Onlineで一元化し、分布図やヒートマップによって市内の桜の広がりと投稿の集中を表現しました。また、2月からの積算最高気温と投稿数、満開日の関係を重ねて分析し、桜の見頃の傾向を読み解いています。地域から集まるデータを、ArcGISによって分かりやすい地図情報へと変換した点が見どころです。

高齢化社会における医療空白地域の推定ー道北地域の内科診療所 in 2040ー
北海道大学保健科学院
渡邊 海斗 氏
高齢化の進んでいる北海道において、人口減少による医療機関の減少により、将来の医療アクセスの低下が予想される。そのため地域の医療のニーズを把握することを目的として、将来推計人口とGISを用い、2040年における医療空白地域と到達時間の推定を行った。
メッシュの人口から内科診療所の立地確率を求め、2040年における診療所の予測を行った。予測した診療所から15kmのバッファを設定し医療提供範囲とすることで空白地域の推定を行った。また、ネットワーク解析を用いて到達時間の差を可視化した。
人口減少により診療所数は9施設減少すると予測され、それに伴い空白地域の増加は宗谷南部、上川中部の北部、留萌南部、天売島・焼尻島で確認された。これらの地域は居住人口の約60%が高齢者であった。また、留萌沿岸部の北部や上川中部の西部などでは診療所への到達時間が10 ~20分延長していた。このような地域において医療アクセス維持のための措置が必要であることが示唆された。

GISモデリングによる生態系エンジニア起因の草地の空間的異質性の可視化
酪農学園大学大学院
田口 洋翔 氏
放牧などの人間活動に利用される草地は、世界の陸域の約4分の1を占める重要な生態系である。モンゴル草原に広く生息するシベリアマーモットは、営巣に伴う掘削や糞尿の供給によって周囲の土壌栄養や植生構造を局所的に改変し、生態系の健全性を維持する「生態系エンジニア」として知られている。
しかし、気候変動や家畜の過放牧に伴う草原の退化が進行する中で、マーモットのような生物の活動を指標として草地管理に活用する取り組みは依然として限定的である。
本研究では、ドローン(UAV)による航空画像と現地調査で取得した巣穴位置データをGISモデリングにより統合し、マーモットの活動に伴う「フットプリント」を空間的に可視化した。これにより、生態系エンジニアが草地にもたらす影響 (空間的異質性) の把握を試みた。

筑波大学
安達 郁哉 氏
2026年1月、日本はたびたび寒波に襲われました。そうした寒い日の朝に、車に温度計とGNSS受信機を設置し、つくばの街中を走り回りました。その目的はヒートアイランド現象を観測することです。市街地と緑地が融合するつくば、特に筑波大学周辺では、ヒートアイランド現象を観測できることが期待できます。
観測には自動車による移動観測と、筑波大学構内および周辺に設置した小型簡易観測機による定点観測を組み合わせました。定点観測地点の位置情報および現地写真の管理にはSurvey123を活用しました。得られたデータは、ArcGIS Proで整理・可視化し、地形や土地利用・土地被覆と気温分布との関係を一目で理解できるよう表現を工夫しました。特に、集計単位として六角形グリッドを採用したことで、正方形グリッドと比較して空間パターンをより自然に表現しました。これにより、複数の面的要素を1枚の図に重ね合わせ、気温分布との関係をわかりやすく示すマップを作成しました。

重なる地名、記号化する地名 —都市銀行の支店網で描く、仮想の東京都—
放送大学
教養学部 教養学科 情報コース
水原 荘吾 氏
都市銀行の支店網でボロノイ分割を行い、架空の行政区を描画する試みです。
近年、様々な金融機関で「店舗内店舗」(ブランチ・イン・ブランチ、複数の支店を同一店舗内で営業する形態)の活用が進んでいます。支店名や口座番号を維持したまま店舗網を再編できる一方で、支店名に記されていた地名が本来の場所を離れ、別の土地に移動する「地名のねじれ」が発生しているのも現状です。
この作品で「何故あの支店はこの支店の中に『移転』したのか?」「県境を越えて集約された店舗がある地域にはどんな共通点があるのか?」など、店舗内店舗の是非ではなく「銀行システムに表れる地名」と「地図上に誌される地名」の不思議な関係を楽しむきっかけになれば幸いです。

小野市役所
大毛 佑太 氏
兵庫県立大学
ソーシャルデータサイエンス研究所 社会情報科学部
川向 肇 氏
ArcGISPro主題図作成機能を利用し、社会調査結果について空間的表現をしたものです。
兵庫県立大学社会情報科学部川向研究室が、高砂商工会議所から受託した2025年度高砂市商業実態調査研究で作成した、消費者調査の意識調査結果データを利用し、高砂市内の8地域別に地域集計した結果をマップ化しました。
意識調査データは、通常表形式やグラフのみで集計結果が示されることが多いですが、2025年度の調査結果のうち、地域集計した結果について、鉄道網や道路ネットワークのデータなどを付与したうえで、消費者調査で行った、通勤先、日常的な交通手段、生鮮食料品や日用品の購入先自治体、買回り品の購入先の自治体別にマップ化したことで、どの地域から、どの地域に買い物客が流出しているのか、ということが可視化され、高砂市の商業活性化の課題などが直感的に理解できると、市の商業関係者や職員の方を対象とした報告会などでも高く評価を受けました。高砂市・高砂商工会議所との連携協定に基づく卒業研究の成果の一部です。

地域の災害リスクの可視化~浸水による避難所要時間の変化に着目して~
九州大学大学院
瓜生 柊介 氏
近年、豪雨災害の激甚化・頻発化に伴い、地域の災害リスクを適切に把握することが重要となっている。災害リスクは浸水深などのハザードだけでなく、道路条件や土地利用に起因する脆弱性にも左右される。
そこで本研究では、避難所要時間に着目し、平常時と浸水時の差分から避難困難性の変化を評価した。ArcGIS Proを活用したネットワーク解析および浸水ラスタの統合を行い、通行不能区間を考慮した経路再探索により時系列の避難所要時間を算出した。その結果、浸水の進行に伴いリスクが増大する地域を空間的・時間的に可視化することができた。得られたリスク情報を自治体の避難指示の発令タイミングや対象区域の判断支援に活用することで、より実効性の高い避難計画の立案に寄与することが期待される。

垂直都市 東京―2009年以降の東京都心での超高層建築の増加
立命館大学
デザイン・アート学部
桐村 喬 氏
さまざまな都市機能が集中する東京都心には、超高層建築が数多く存在していますが、2002年の都市再生特別措置法施行以降、さらに増加しています。結果として、東京都心の都市空間は垂直方向に大きく拡張され、垂直都市とも呼べる状況にあります。そこで、このマップでは、2009年の都心の3Dモデルをフォトグラメトリによって作成し、PLATEAUの最新の3Dモデルから、100m以上の高さの建物のみを取り出して重ね、都市景観の変化を視覚的に表現しました。なお、マップに示されたQRコードからは、2009年の3Dモデルが表示されたLandscape Time Machineというアプリを見ることができます。

パノラマドローン画像を用いた水鳥(マガン)の空間分布の可視化 – 伊豆沼・内沼 –
酪農学園大学
農食環境学群 環境共生学類
清野 優羽 氏
私たちの研究室では2025年12月にドローン空撮画像を用いて宮城県にて水鳥のカウントを行いました。対象とした水鳥、マガン(真雁)は極東ロシアやアメリカ大陸の北極圏が繁殖地で、日本へ越冬にやってくる渡り鳥です。中でも宮城県の伊豆沼・内沼周辺は毎年秋から冬にかけて多くの渡り鳥が越冬地として利用しています。生態系・環境の変化、保全活動のため個体数を把握することは重要です。私たちはこれまでドローンからの直下撮影の画像を用いて自動カウントを行ってきました。しかし内沼は広く撮影中にマガンが移動してしまう課題があり、今回、短時間で沼全体を撮影するためパノラマの撮影方法を行いました。

奈良大学
文学部地理学科GIS勉強会
服部 樹 氏
今年の2月に奈良大学地理学科GIS勉強会が巡検を行った大阪府堺市について、“和菓子”というテーマをもとにポスターを作成しました。
国際的な貿易港だった堺港には、海外から多種多様な文化や物資がもたらされ、砂糖など和菓子に使う原材料が海外から持ち込まれました。そして、和菓子は茶の湯文化とともに、堺の和菓子は独自の発展をして行きます。現在、堺市の中心機能は堺東駅の方に移ってしまいましたが、古くは中心街であった堺駅周辺のエリア(環濠跡の内側)には約400年の歴史を持つ老舗の和菓子屋が密集しています。

株式会社東京地図研究社
ジオ・テクノロジー グループ
小島 佑季彦 氏
(株)ウェザーニューズが開発した花粉観測機「ポールンロボ」による花粉観測データを使用し、2025年の花粉飛散状況を2通りの図で可視化した。
【花粉飛散量の時系列変化】
花粉飛散量の地理的分布が、時とともにどのように変化していったのかを可視化した。
1日の花粉観測数により5段階で着色した図を旬ごとに作成し、それらを並べて表示することで時系列変化を認識できるようにした。
【花粉の飛散開始時期】
地域による花粉飛散開始時期の違いを、地図への着色により可視化した。
寒い時期を寒色系で、暖かい時期を暖色系で表現することで、飛散開始時期を直感的に認識できるようにした。

独立行政法人国立文化財機構
奈良文化財研究所
企画調整部 文化財情報研究室
武内 樹治 氏
立命館大学
小井 みこの 氏
中村 一菜 氏
柳本 知宏 氏
戸塚 史織 氏
本作品は、様々な目的で作成された地図、さらには様々な形態の文化資源などを組み合わせてコラージュとして地図を再構築している。一般図や主題図という垣根を超えて、本作品は他視点的な地図を構成している。また、取り上げた地図をはじめとする文化資源の主題や目的・作成方法は多様であるがそれらが巧みに地図上で交差することによって新たな表現が生まれる効果を狙っている。
過去の地図はアーカイブやデジタル公開が増えているが、情報量の海に埋もれてしまっているものも多い。そのような作品へ地図的な要素からフォーカスすることで新しい光を差し込もうとするものである。デジタルアーカイブは多様な利活用を促すことによって未来において新しいものを作り上げる基盤となることができる。
地理的位置に関する資源を活用してマッピングして新しい作品を作り出す「空間的デジタルコラージュ」の場としても地理情報システムは活躍することができる。

風倒木災害リスクの伝播モデリングと反実仮想予測AIの開発に向けた地理空間データ基盤の整備
木更津工業高等専門学校
環境都市工学科
島﨑 彦人 氏
近年は台風の強大化により、森林の風倒木が交通遮断や停電などを引き起こし、被害が広域に拡大する傾向があります。とくに房総半島では令和元年台風15号により深刻な影響が生じました。本研究では、地理空間データや様々な観測データに基づき、風倒木の発生から社会インフラ障害へ至る因果の連鎖構造を整理し、将来の被害と対策の効果を同時に予測する手法の構築を目指しています。本マップはその第一段階として、樹木の耐風性や風速・風向などの条件をもとに、機械学習により風倒木の発生リスクを予測し、その結果をわかりやすく示したものです。

信濃おおまち みずのわプロジェクト「みずの音ナビ 市内全域版」 ~長野県大町市「水が生まれる信濃おおまち」の「水」の情報共有~
いであ株式会社
国土環境研究所 環境計画部
垂 秀明 氏
「信濃おおまち みずのわプロジェクト」では、令和6年に公開した「みずの音(ね)ナビ (市街地版)」のグレードアップ版として、市内全域版の「みずの音ナビ 市内全域版」を令和8年3月にリリースしました。
高瀬川右岸土地改良区、大町市土地改良区、大町山岳博物館などの協力を得て、市内全域の堰(せぎ)の多くの情報をArcGISProで整理し完成しました。
水管理の特徴のある地点では、ドローンや360度カメラで現地調査を実施し、点群データの作成やAutoDesk Civil3DやInfraWorksと連携した3次元モデル作成を行い、水管理の様子をわかりやすく紹介する動画などのコンテンツを地点のデータに紐づけました。
大町市では北アルプスから流れ出る清冽で豊富な雪解け水を活用した稲作が盛んで、この清冽な水と気候によって夏の暑さに負けることなく、品質の良いお米が収穫できるコメ処になっています。
扇状地いっぱいに張り巡らされた堰の図は圧巻です。先人の英知の結集をぜひご覧ください。

愛媛大学
社会共創学部環境デザイン学科
渡邉 敬逸 氏
本マップは非過疎地域でありながら過疎地域相当の人口減少を示す「昭和の大合併以前」の旧市町村を「忘れられた過疎地域」と定義し、その全国的分布を可視化したものです。1970年における過疎法の立法以来、その指定単位は一貫して「昭和の大合併以後」の新市町村とされています。そのため新市町村が非過疎と判定される場合、これを構成する旧市町村域で局所的な過疎化が進行しても、その問題が等閑視されうるという制度的課題が立法当初から指摘されていました。過疎法の立法から半世紀以上が経った現在、こうした「忘れられた過疎地域」の存在が人口減少対策の中で注目されつつありますが、その全国的分布はいまだ詳らかではありません。過疎問題に関わる有識者の指摘に「旧市町村単位での人口把握は技術的に困難」とありましたが、ArcGIS Proの基本的機能で意外に簡単に把握できました。あなたがお住まいの地域も実は過疎かもしれませんよ!?ぜひご覧ください。

専修大学
ネットワーク情報学部
ネットワーク情報学科
田村 優哉 氏
本作品は、駅から目的地まで4つのルートを設定した上で、どのルートが最も早く辿り着けるかを分析したものです。分析する上で重点を置いた要素として信号と坂道がある。ルートにおける信号の待ち時間と坂道がある箇所を実際に調査し、その調査内容を分析に反映させた。時間を求めるために、主にQGISで歩行空間ネットワークを作成し、ネットワーク解析により信号を考慮しない単純な時間を算出した。その際には、坂道は歩行速度を少し小さくすることを考慮して算出を行った。求めた時間に信号の最大待ち時間を加味することで最大で掛かる時間を計算した。可視化する際には、ルートごとに色分けをしたり、ルートが重なる部分を見やすくするために少し線をずらすといった工夫を施した。分析においては、一目で結果がわかるように時間を大きく表示して、GISに全く触れたことのない初心者でも理解できるような内容にすることを心がけた。

海風特性の異なる街区における熱環境緩和型開発の効果の違いに関する研究 -広島デルタ市街地を対象として-
広島大学大学院
先進理工系科学研究科
建築学プログラム 都市・
建築計画学研究室
荻野 克樹 氏
本研究は、広島デルタ市街地を対象に、場所の特性による海風の冷却効果を最大限に活用した街区開発のあり方を検討したものである。夏季実測調査と数値計算(MSSG)により、海風の到達範囲や顕熱移流量を解析し、海風の冷却特性に基づいたゾーニングを行った。また、その結果をもとに海風特性の異なる2地点において、熱環境改善に効果的な街区開発を検討した。結果、沿岸地域では中層以上の建物により若干気温が低下し、街路樹の導入により最も気温が低下した。海風自体が温まる内陸では、建物の高層化による「吹きおろし」の効果が、緑化よりも高い気温低減効果を示すことが明らかとなった。本研究は、海風特性に応じた適切な都市暑熱対策の検討に資する知見を提示するものである。

特定非営利活動法人
EnVision環境保全事務所
小林 恒平 氏 牧野 楓 氏
工藤 知美 氏 吉田 剛司 氏
札幌市内の保護区( 環境省によりOECMとして指定されているもの)と生物調査情報を収集し、「生物多様性上重要なエリアがカバーされているか」「既に保護区保護区に指定されている生物情報が充分か」を可視化しました。
北海道札幌市は、森林や草地、河川など多様な自然環境を有しており、保護区面積は現在32.8%(+OECM 1%)に達して います 。森林地帯には、国立公園をはじめ大規模な保護区が複数設定されています。一方、 人口約200万人の大都市の中心部である市街地には、小規模な保全緑地などが設定されています。
今回は、特に市街地の自然環境や生物情報に着目し、北方系セミ類、草原性鳥類、樹洞利用種、訪花性昆虫の4つの指標で評価しました。
その結果、市街地の中の都市公園が生物にとって重要な拠点となっていることが明らかになりました 。今後は、森林と連続した生息地の確保や、未調査エリアのデータ蓄積を通じて、優先的に保護すべきエリアを検討していく必要があります 。

専修大学
山田 樹里亜 氏
自宅と最寄り2駅を含む範囲を対象に街灯の位置をマッピングし、①街灯が集中している場所と不足している場所の可視化、②自宅ー駅間の通学ルートにおける明るさスコアの比較、という二つの目的で分析を行いました。街灯配置にはバッファ分析を用いて暗がりエリアや設置候補地点を検討し、ルート分析では照射範囲をもとに街灯スコアを算出しました。街灯分布の偏りと通学ルートの安全性を結びつけ、明るさを独自指標で定量化し比較した点を特徴としています。

ArcGIS Proを活用した画像の自動分類による竹林の拡大についての定量研究 -2004及び2021年の淡路市域を例として-
コープこうべ
辻 栞奈 氏
兵庫県立大学 社会情報科学部
ソーシャルデータサイエンス研究所
川向 肇 氏
ArcGISProのImageAnalystの画像分類ウィザードのうち、教師付きの画像分類機能を利用しています。
利用したデータは、国土地理院の2004年と2021年の空中写真画像300DPIのダウンロードし、国土基盤地図情報をGeoDatabaseファイルに格納し、その地物情報を利用しながら、各空中写真画像1枚について、ジオリファレンスを行い、画像診断用の画像データベースを作りました。2025年のEsriユーザーカンファレンスで提供いただいた情報を参考に分析を行いました。
ジオリファレンスが終わった各空中写真を確認しながら、教師画像領域を特定した上で竹林領域を特定しました。とはいえ、誤判別領域が相当存在したこともあり、現地調査や画像を視認しながら、誤判別しているポリゴンデータを除いていき、最終的に2時点についての竹林域を特定しました。さらに、4次メッシュ領域データとインターセクトを行い、4次メッシュ領域毎の竹林の面積・増分等を算出し、標高や属性別データなどの影響分析を行った卒業研究の成果の一部のマップです。

株式会社 神戸製鋼所
山根 美咲 氏
兵庫県立大学 社会情報科学部・
ソーシャルデータサイエンス研究所
川向 肇 氏
ArcGISProを利用し、もともと総務省のサイトで、市町村別に提供されていた地域おこし協力隊の隊員数のデータをもとに、各年次別の地域おこし協力隊の隊員数のデータテーブルを、合併情報などの処理を行いながらExcelで作成し、2009年から2024年(研究時の最新年)の5年間隔で、日本地図上で表現してみました。
これでも、どのように地域おこし協力隊の制度が日本の自治体に導入されていたかはある程度分かるのですが、全体の動きを直感的に理解できるように、ArcGISのポリゴンの重心を求める機能を利用し、市町村の代表点と地域おこし協力隊の隊員数のGeoDatabaseファイルを構築し、隊員数を重みとして利用し、各年次の地域おこし協力隊の隊員の重心がどのように移動しているのか、さらに重心を求める機能を利用して作成しました。結果として、年時間に違いがあり、当初東日本の自治体の隊員数が多かったものが、次第に九州中国地方など西日本の隊員数が増加するにつれ、2017年までは南西方向に重心が次第に移動していましたが、2018年以降は、北海道、東北地方での隊員数が増加したため、今度は北東方向に移動していることがわかりました。
日本の人口重心と比べてみると、かなり北側に位置しており、日本の人口重心とはかなり乖離があることがわかりました。兵庫県立大学社会情報科学部の卒業研究の成果の一部です。

ジオカタログ株式会社
金行 方也 氏
グリーンランドを軸とした北極圏の地図は米露の直接対峙に加え、中国の台頭が絡む新たな地政学的緊張を鮮明に描き出しています。
冷戦期から米本土防衛の要衝であるグリーンランドには、米軍の基地(ピツフィク宇宙軍基地)が存在し、戦略的盾として機能しています。
一方、対岸ではロシアが北極沿岸の軍事基地を次々と再編・新設し、海洋進出の拠点を強化しています。
ここに拍車をかけるのが、中国が掲げる北極海版「氷上のシルクロード」です。
中国は中露連携のもとで新航路の開拓やグリーンランドの「氷床の急速な融解」によるこれまで凍結していた重要鉱物への巨額投資を進めており、利権確保を狙っています。
この中露による急速な北極圏進出に対し、米国や欧州のNATO諸国は安全保障上の重大な脅威として警戒を強めており、まさに現代の「新冷戦」の最前線がこの地であることを視覚的に伝えています。

岐阜大学 システム経営学環
寺田 美音 氏 三松 安尋 氏
奥岡 桂次郎 准教授
本研究では、岐阜県内の酒蔵を対象に、水系・土地条件・神社分布との関係をGISを用いて分析した。酒蔵は木曽川や長良川本流よりも支流沿いに多く立地し、水資源へアクセスしながら洪水リスクを回避する傾向が確認された。また、酒蔵周辺には複数の神社が存在する地点が多く、酒蔵立地が水環境だけでなく、地域信仰や集落形成とも関係している可能性が示唆された。

プロスポーツチームの発展は、スポーツ少年人口を増加させたか?
岐阜大学 システム経営学環
田立 一葉 氏 安田 伊吹 氏
奥岡 桂次郎 准教授
本作品では、北海道日本ハムファイターズの移転(2004年)と東北楽天ゴールデンイーグルスの創設(2004年)が、少年野球人口に与えた影響を分析したものである。JSPOの競技別団員数データとe-statの人口データを用い、GISで都道府県別の増加率を地図上に可視化した。結果、2005〜2010年にかけて北海道・東北地方では他県と比較して野球人口が増加する傾向が確認された。野球人口の変動はサッカー人口の変動とは対照的であった。またWBCやW杯など国際大会での好成績も、全国的な競技人口増加と関連している様子が随所に見られた。以上から、プロスポーツチームの発展は少年スポーツ人口の増加に影響を与えると結論づけている。

岐阜大学
野口 峻矢 氏
奥岡 桂次郎 准教授
地図構築には、地理情報システム(QGIS)による空間データの調製と、Pythonによる幾何学的な可視化処理を組み合わせて用いた。
本ポスターの見どころは、2枚の等時線マップの比較によって浮かび上がる、欧州路線の異常な空間的歪みである。10年間でアジアや北米方面の位置関係がほぼ安定しているのに対し、ロンドンやモスクワをはじめとする欧州圏の都市のみが、外側へとゴムのように著しく伸長している。
可視化のポイントは、地理的な絶対位置を「起点からの所要時間」へと歪ませてプロットし、情勢変化による「世界の歪み」を二次元平面に投影した点にある。さらにその差分を変化ベクトル(矢印)化することで、ロシア領空迂回などに伴う移動の方向と量を定量的に表現した。

北海学園大学
坂下 珠璃 氏
北海道は富士山の可視地域ではないにもかかわらず、道内には富士の名前が付された山「ふるさと富士」が、15座以上存在しています。このストーリーマップでは、「デジタル図鑑」の形で、道内各地のふるさと富士をご紹介します。
この図鑑では、道内のふるさと富士を「高山編」・「低山編」に分け、それぞれの山の自然的特徴のデータを記しています。また、山と地域の関係性も紹介しています。それにより、山と人々がどのように関わってきたかを知っていただくことが、このデジタル図鑑の趣旨です。
さらに、山のアイヌ語名についても記載しています。北海道にはアイヌと呼ばれる先住民族が住んでおり、和人が「○○富士」と呼んだ山にも、アイヌ語での呼び名があります。円錐型の山を見て富士山を連想するのは和人の見方ですが、同じ山を見てアイヌの人々はどのような名前を付けたのでしょうか?この違いを捉えることも、道内のふるさと富士を調べる意義の1つと考えます。道内のふるさと富士を通じて、山と地域の関係性や、アイヌ文化に少しでも興味を持っていただければ幸いです。

環境省 千鳥ケ淵戦没者墓苑管理事務所
半田 和弘 氏
環境省では組織内のGIS利用環境の統合基盤がArcGIS Enterpriseで整備されています。今回、樹木管理業務でのユースケースとして、①発見現場から樹木の危険をリポートする現地調査アプリ(Survey123)、②三次元点群データを用いて正確な樹木位置にポイントを置いた樹木マップ、③剪定や伐採等の進捗、日常の点検や樹木医の診断結果を樹木ごとに記録して一元化する樹木管理アプリ(Experience Builder)の作成を試行しました。
公園等の施設管理者にとって、樹木の老朽化による落枝や倒木は、人の命にも関わる事故を生じかねない深刻な課題です。利用者の安全確保に向けて、千鳥ケ淵戦没者墓苑では、アプリに蓄積した樹木データを活用した予防保全型のリスク管理と老朽化対策を進めて参ります。

加子母地域の災害の記憶を 聞いて・図にして・伝える - 地域の幸せのために、私たちにできること
岐阜県中津川市立加子母小学校
令和7年度加子母小学校6年生
令和7年度加子母小学校6年生の「加子母学」(総合的な学習の時間)のテーマは、【加子母の幸せのために、自分たちにできることをやろう】。四方を山に囲まれた山間にあり、活断層である阿寺断層が縦断する私たちのふるさと“加子母”地域は、昔から多くの災害と向き合ってきた。「過去に学び、未来に生かす」ため、加子母地域の過去の災害について地域の方への聞き取り調査や文献調査を実施した。それをもとに、学んだことを「水害」「雪害」「地震災害」に分類してArcGIS StoryMaps 上に記録した。過去に実際に災害を経験した方々の貴重な証言を、当時の写真資料や現在の様子との比較写真などと一緒に記載している。本マップの公開によって、過去に起きた災害が記録として残り、地域の防災活動や防災意識の向上に寄与することを期待する。
なお、可視化するにあたっては、ESRIジャパンから提供されている「小中高GIS利用支援プログラム」を利用し、ArcGIS Onlineの使用ライセンスの発行を受け、授業において児童が活用した。

甲南女子大学 文学部
メディア表現学科ワークショップ研究ゼミ
山下 香 氏
観光マップには載っていないけれど「わざわざ行く価値」がある、市民だけが知っている、“とっておきの場所”。本プロジェクトでは、高砂市立図書館でのゼミ活動を通して収集された、市民たちの熱い思いが詰まった「一次情報」に光を当てました。
今回の制作に当たっては、ArcGIS Online および ArcGIS StoryMapsを使用しました。一次情報の裏側にある「人の体温」を大切にし、学生たちが実際にゼミに参加して市民と交流した活動内容も詳しく記録しています。女子大生ならではの感性を活かしたかわいくて親しみやすいデザインを追求し、ストーリーマップを舞台に3Dスキャンやメタバース空間も活用しました。これにより、市民と学生が一緒に作り上げた高砂市のまちあるきツアーを、リアルに感じられる没入感のある体験として表現しています。
最新技術、市民の高砂市への愛、そして市民と学生との活動の軌跡を掛け合わせることで、一次情報の重要性を伝えるとともに、市民と学生が一緒に取り組む生涯学習の新しい形をワクワクする体験として提案しました。

「山の福(めぐみ)ずかん」~もっと好きになる、もっと伝えたくなる、私たちの物語~ 磐梯・吾妻・安達太良・猪苗代インタープリテーション全体計画
株式会社地域環境計画
磐梯朝日国立公園「磐梯吾妻・猪苗代地域」は、火山活動が作り上げた雄大な自然と、その恩恵の中で育まれた豊かな歴史・文化が共存する、世界に誇るべき地域です。四季折々の景観や独自の地形、そして自然とともに営まれてきた人々の暮らし。これらすべてが、私たちが守り、次世代へとつないでいきたい「地域の宝物」です。
このストーリーマップは、インタープリテーション全体計画(以下IP計画)をもとにして、私たちの足元にあるここにしかない価値を再発見し、魅力を伝えていくための道標として作成しました。作成にあたっては、観光事業者やガイド、行政、住民など、多様な立場の皆様とワークショップを重ね、「訪れる人々に本当に体験してほしい、ここならではの感動とは何か」を徹底的に語り合いました。
そうして紡ぎ出された、この地が持つ奥深い物語を、ここでは大きなテーマごとに整理して、2つのテーマを視覚的にとらえられるようストーリーマップに展開しました(本邦初?)。ストーリーマップにすることで、この地域にならではの大地の営みとのつながりを深く知ってもらえると期待しています。

ファインマップ株式会社
咲都葵 真優美 氏
日本は、豊かな文化遺産と多様な自然環境を反映した、数多くのユネスコ世界遺産を有している。登録件数は合計26件であり、その内訳は文化遺産21件、自然遺産5件である。
その中でも姫路城は、日本において最も著名であり、かつ保存状態の良好な歴史的城郭の一つとして際立っている。姫路城は、迷路状の通路、複数の門、そして侵入者を攪乱し進行を遅らせるように設計された戦略的配置など、高度に発達した防御システムを備えている。
1993年には、その美しさ、高度な建築技術、そして極めて良好な保存状態を有する日本の伝統的城郭建築の優れた事例としての顕著な価値が認められ、ユネスコ世界遺産に登録された。

松嶋建設株式会社 代表取締役専務
松嶋 幸治 氏
山本 亜紀子 氏
建設業、特に維持管理や砂防の世界は何事もない「当たり前の毎日」を守る仕事です。私たちが深夜に除雪し、山の奥地で土砂を食い止めていることは誰にも気づかれません。しかし、その「気づかれない努力」こそが地域の暮らしを支えています。
本作品は公式SNSで発信してきた現場の「今」を実際の座標に基づいて地図上に再構成したデジタルアーカイブです。SNSのリアルタイムな反応を「点」とし、それらをArcGIS上で統合することで、地域全体を網羅する「守りの面」を可視化しました。
1976年に創業者が立山の険しい道を歩んだ記録から、最新の衛星画像解析まで。標高2、000mの聖域から街中の何気ない通勤路までをつなぎ、専門技術と暮らしの境界線を無くすことで、インフラメンテナンスを「自分事」として体感してもらうことを目指し、ランキング形式にしました。

奈良大学 文学部地理学科
三好 月渚 氏
奈良県十津川村周辺は、山地に囲まれた地形であるため、降雨時には水が一気に河川へと流れ込み、洪水や土砂災害が発生しやすい地域となっています。明治22年の大水害では、山崩れや河川の氾濫によって甚大な被害が生じ、熊野本宮大社が流出するなど大きな影響がありました。
このストーリーマップは、実際に訪れた地点を地図上に示すことで、地域の空間的な把握が一目でできるよう工夫しました。さらに、災害が発生、あるいは発生が予想される地域については、地理院地図や地形図にデータを重ね透視表示やポイント表示を用いて可視化しています。これにより、この地域に馴染みのない方でも理解しやすい内容となっています。

モノクロ写真に記憶で彩りを(ArcGIS StoryMaps デジタル図録)
小樽市総合博物館 北海学園大学 立命館大学 佛教大学
蟬塚 咲衣 氏 石川 直章 氏 谷端 郷 氏 手塚 薫 氏 塚本 章宏 氏 村中 亮夫 氏 花岡 和聖 氏
小樽市総合博物館で開催した運河館エントランス展「モノクロ写真に記憶で彩りを」(2026年1月12日~3月31日) は、約50年前に撮影された昭和の写真と、令和に撮影した同一構図写真を見比べながら、写真にまつわる想い出を集める「参加型の展示」です。展示会場に付箋を貼る方法と、ArcGIS Survey123のフォームで送信する方法で集めた想い出を、ArcGIS StoryMapsに随時追加し、展示が終わってからも内容が日々更新されていく『生きたストーリーマップ』です。文字として残りにくい個人的な想い出も、記録し共有することで、まちの歴史や文化を伝える大切な資料になります。撮影地点が地図上に表示されるため、小樽を知らない方でも、まち歩きをしながら新旧の景観を楽しめます。また、撮影地点が不明な写真に関する情報も募集しています。このストーリーマップをご覧になっている皆様も、ぜひ小樽の想い出や感想をお寄せください。

一つの石から読み解く江戸・東京の形成史 ―真鶴・江戸・六本木・駒場をつなぐ継承の記録―
東京都立駒場高等学校
刻印石探究チーム
東京都立駒場高等学校の校内に残る巨石(刻印石)を手がかりに、その来歴をたどった作品である。文献調査から、この石は前身校である東京府立第三高等女学校の時代から受け継がれてきた可能性が高く、刻印の形から江戸城石垣普請に関わる福岡藩黒田家の石材とつながることが見えてきた。さらに、携行XRFによる化学分析と真鶴半島での現地調査により、真鶴半島の円山丁場周辺が産地の最有力候補として浮かび上がった。一つの石を起点に、江戸・六本木・駒場をつなぐ都市の履歴と学校の継承を読み解いた。

自然教育園における夏季の温熱環境解析と快適さマップの作成 園内のどこが涼しいのか? ~温熱環境から読み解く快適な歩き方~
NPO法人地域自然情報ネットワーク
梶並 純一郎 氏
国立科学博物館附属自然教育園
下田 彰子 氏
防衛大学
菅原 広史 氏
明治大学
矢崎 友嗣 氏 倉本 宣 氏
国立科学博物館附属自然教育園
遠藤 拓洋 氏
国立科学博物館附属自然教育園を対象に、夏季の園内における温熱環境の特徴を把握し、「夏に快適に歩ける場所」を可視化することを目的として実施した調査・解析結果をまとめたStoryMapです。定点での温熱観測や園路沿いの移動観測、全天球画像を用いた開空度解析、航空レーザ測量データや樹木データを活用した日射量解析、さらに来園者アンケートを組み合わせることで、園内の温熱環境を点・線・面の視点から総合的に整理しました。また、GISによる日射量解析結果は実測による温熱環境の傾向と概ね一致しており、園内の快適性を面的に把握するための有効な指標となる可能性が示されました。都市内に残された樹林地がもつ暑熱緩和機能や木陰による快適性の違いを、地図や図表を通じて直感的に理解できる構成とし、自然教育園が有する環境的価値や都市の自然の役割を、来園者が新たな魅力として再発見できる内容を目指しました。

City of Kobe, the scenic cityー観光都市Kobe都心部の人流分析ー
兵庫県立大学大学院
情報科学研究科
神棒 美波 氏
本作品では、神戸市観光局が公開している神戸市中心部の人流オープンデータを用い、年代・性別・祝休日・平日別の空間分布の違いを分析した。250mメッシュ単位の人流データの祝休日と平日の差分に対してホットスポット分析を実施することで、属性ごとの人流変化パターンを可視化した。その結果、性別や年代といった属性による違いが顕著であることが明らかとなり、都市における人流構造の特徴を空間的に把握するとともに観光需要の分布傾向の把握にもつながった。

読売新聞東京本社 写真部
戦後80年を迎えるにあたり、国内外各地に残る戦跡や遺構などを、ドローンなどで撮影した複数の写真をもとに最新のデジタル技術で3D化。年月とともに朽ちていく戦跡も多い中、後世に残す立体的な記録としてアーカイブを作成した。

雄大な自然美を縫う奥多摩周遊道路の地形 オルソ画像、赤色立体図、陰陽図を用いて奥多摩周遊道路の地形を各視点場で表現する
伸栄開発株式会社
西村 公志 氏
奥多摩周遊道路は、秩父多摩甲斐国立公園内の急峻な山岳地帯を縫うように走り、最高地点の風張峠(標高1、146m)は東京都の道路の最高地点としても知られています。
今回のテーマは、奥多摩周遊道路のうち檜原ゲートから月夜第一駐車場での区間を、①檜原ゲート~都民の森、②都民の森~浅間尾根駐車場、③浅間尾根駐車場~周遊道路最高地点、④周遊道路最高地点~月夜見第二駐車場、⑤月夜見第二駐車場~月夜見第一駐車場に分けた5つの視点場を設定し、3D地形表現を行うことです。
具体的には、TOKYO OPEN DATAより取得したオルソ画像、赤色立体図、陰陽図を基に、ArcGISPro 3Dシーンを活用して起伏に富んだ微地形を立体的に表現しました。
ストーリーは、「微地形表現図とは?」では、オルソ画像、赤色立体図、陰陽図との違いを、スワイプを用いて視覚的に違いを表現しています。
また、「奥多摩周遊道路の地形を3D表現で見る!」では、上記①~⑤視点場について起伏に富んだ奥多摩周遊道路の山岳道路地形を3Dシーンで立体的に表現し、マップツアーガイドで紹介しています。