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【教育GIS便り】3D GIS

これまで GIS の授業では、2D での利用が中心となることが多く、
3D での表示や解析は、ややハードルが高いものとして扱われがちでした。
しかし近年では、ArcGIS Online ですぐに 3D 表示ができるようになるなど、
教育現場でも 3D を活用しやすい環境が整いつつあります。

そもそも、主題図を作成する際、地図を 3D で表現すべきかどうかは、
その課題が「高さ・奥行き・視点」を扱う必要があるかどうかで決まります。

結論から言うと、判断・説明・合意形成の質を高めたい場面では、
3D は非常に有効です。

2D 地図では、「等高線」「色分け」「数値」などの情報をもとに、
頭の中で立体構造を想像する必要がありますが、
一方、3D 表示では、空間の構造を一目で直感的に理解することができます。

例えば、次のようなテーマでは 3D の効果が特に顕著です。
・崖・斜面・高低差の大きい地形
・建物の高さ、容積、圧迫感
・谷・尾根・浸水の広がり方

3D にすることで専門知識がなくても理解できる構造に変えることができます。
また、3D 表示は、人が実際に見ている視点に近いことも大きな特徴です。

・現地に行かなくても状況を共有できる
・「行って見たら違った」を減らせる
・専門家と非専門家の認識の差を小さくできる

さらには 3D は変化や影響の可視化にも強みがあります。
PLATEAUの 3D 都市モデルデータを活用することで
・洪水・津波・土砂災害の浸水範囲
・建物による日陰・眺望阻害
・ドローン飛行・電波・騒音の影響

といった事象を数値だけではなく、「見てわかる形」で表現することが可能になります。

3D 表現を用いることで、
・誤解を減らす
・説明にかかる時間を短縮する

といった効果も期待でき、まちづくりや防災分野における合意形成の
シミュレーションにも活用されています。

一方で、「なんでも 3D にすれば良い」というわけではありません。
常に3D表示が最適解とは限らず、目的に応じた使い分けが重要です。

・店舗や施設検索などの単純な位置確認
・面積・距離・件数の集計
・高さが関係しない分析

といった場面では、分析は 2D、 説明・共有は 3D という使い分けが現実的です。

ArcGIS Stat Suite は、建物形状や高さ情報を含むデータが用意されており、
これらを活用することで特別な準備をしなくても 3D 表示や分析を試すことができます。

「なぜこの場所でこうなるのか」「2D と 3D で何が違って見えるのか」など
空間的な思考を促す題材としても、3D は有効です。まずは、「見せてみる」ところから
はじめるだけでも学生の理解や気づきは大きく変わります。

また、1 月 30 日(金)~ 2 月 1 日(日)に横浜・みなとみらいで開催される
YOXO Festival では、3D GIS を活用し会場内の混雑状況をリアルタイムに
可視化する展示を行います。
お近くの方はぜひ会場へお立ち寄りください。

YOXO Festival
https://yoxo-o.jp/yoxofestival/

イベントでの体験をきっかけに、授業・演習テーマの中で
3D GIS をどう使えそうか、ぜひ一度考えてみていただければと思います。
教育・研究・まちづくりにおける 3D GIS や PLATEAU データ、
各種 GIS データ活用についても参考情報としてお役立てください。

最後に昨年 3 月に Esri より発表されたフォトリアリスティックな 3D 都市表現のように、
3D GIS の表現手法も多様化しています。

ArcGIS 上で高品質なフォトリアリスティック 3D タイルの利用

今回の教育 GIS だよりが、授業や研究のテーマにおいて、
3D が必要かどうかを考える一つの材料になれば幸いです。

授業・演習・研究に活用しやすい GIS データを幅広く提供しています。
地形・建物の 3D データ、統計データ、人流・交通データなど、
初学者向けの導入から専門的な分析・可視化まで対応可能です。
データ選定や活用方法のご相談も承っています。

人流データは、「人が多い」という結果だけではなく、
時間・属性・移動の流れを捉えることで、
マーケティングや防災分野の分析・検討に活用できます。

◇ ジオテクノロジーズ株式会社
Geo People for Academy 高密度 GPS 人流データ

Japan Wi-Fi Funalytics インバウンド分析

◇ 株式会社ドコモ・インサイトマーケティング
モバイル空間統計アカデミック版 (時間別・属性別の人口動態分析)

◇ トヨタ自動車 × ESRIジャパン
履歴交通量付き道路網/道路交通履歴統計 (プローブデータを活用した交通量分析・災害時の道路状況把握)
※プロ―プデータ(プロ―プ情報)とは、歩行中の自動車から通信ネットワークを
通じて収集される、位置・速度。急ブレーキといった位置情報や走行奇跡データの総称。

その他データ製品
https://www.gisdata-store.biz/

教育・研究での活用をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

1 月 28 日(水)~ 1 月 30 日(金)の 3 日間、東京ビッグサイト東ホールにて
開催される G 空間 Expo に出展します。

地理・情報・防災分野における
地図 × データ活用を体験できるデモブースをご用意しています。

3D 表示、位置情報分析、デジタルツインなどを通じて、
大学での授業・演習・研究への活用例を
実際の操作画面とともにご紹介します。

ぜひ会場でお立ち寄り頂き、実際に操作をお試しください。

G 空間 Expo
https://www.g-expo.jp/

デジタルアースや空間情報を活用した研究成果が共有される報告会です。
教育・研究における最新の取り組みにご関心のある方は、
ぜひご参加ください。対面、Zoom のハイブリット形式です。

開催日時:2 月 9 日(月) 9:00 ~ 18:00
2 月 10 日(火) 9:00 ~ 13:00
会場:中部大学リサーチセンター2階 大会会議室/Zoom配信

詳細およびお申し込みはこちら
https://www.chubu.ac.jp/news/53622/

7 月に米国カリフォルニア州サンディエゴで開催される
Esri International User Confarence(Esri UC) に学生の皆さんを招待するプログラムです。

研究成果を国際舞台で配信し、世界中の GIS ユーザーと
交流できる貴重な機会となります。

詳細およびお申し込みはこちら
https://www.esrij.com/news/details/189782/

皆様からの多数のご応募お待ちしております。

掲載日

2026年1月28日