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エボラ出血熱、現地での救援活動を支援

 

エボラ出血熱の抑止のための地図を公開 ~米国国家地球空間情報局(NGA)~

ArcGISブログ 2014年11月18日(火)記事の転載

リベリアやギニアなど西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱。ヨーロッパや米国などでも発症者が出るなど、もはやある特定の地域だけの問題ではなく、国際問題として早急に対応すべき問題となっています。各国でさまざまな対応が検討されている中、米国国家地球空間情報局(NGA:National Geospatial-Intelligence Agency)はエボラ出血熱の抑止活動を支援するために、地図を作成し公開しました。

National Geospatial-Intelligence Agency Mapping Platform(トップページ)

National Geospatial-Intelligence Agency Mapping Platform(トップページ)

 ※画像をクリックするとマップに飛びます

解説

これらの地図を作成した目的は、救援機関に対して、リベリアやギニアの地形や施設情報(救急センター、送電網、飛行場など)の詳細情報を提供し、現地での救援活動を支援することです。

今回 NGA は地図作成のプラットフォームとして、ArcGIS Online と Amazon Web Services を活用しました。下記サイトのトップ ページにいくと、4 つのアプリケーションへの入り口(リンク)があります。それぞれのアプリケーションは目的に応じて使い分けることができます。

 

NGA Ebola Map(Advanced View)

NGA Ebola Map(Advanced View)
おもにリベリアの救急施設(Liberia Ebola Treatment Unit)をはじめ、さまざまな施設情報を提供しています。救急施設は稼働中、建設中、建設検討中などをシンボル表示で確認でき、さらに地図上でクリックすると病床数を見ることができます。この地図は ArcGIS.com マップ ビューアで作成されています。

NGA Ebola Web App(Quick View)

NGA Ebola Web App(Quick View)
前述の NGA Ebola Map とほぼ同じです。右上の [Data Services] や [Imagery Services] をクリックすると、各レイヤの REST 形式の URL を参照することができ、アプリケーション開発者はこの URL を使用して各レイヤを独自のアプリケーションで参照することができます。このアプリは Web AppBuilder for ArcGIS(ベータ版)で作成されています。

NGA Public Map Layers

NGA Public Map Layers
前述の [NGA Ebola Map] あるいは [NGA Ebola Web App] で使われている個々のレイヤのカタログ サイトです。各アイテムをクリックするとそのレイヤの詳細情報を見ることができます。このカタログ サイトは ArcGIS Online のギャラリー アプリケーション テンプレートで作成されています。

NGA Public Products

NGA Public Products
地図帳のリンク集を集めたマップです。各シンボルをクリックして、そこから PDF 形式の地図帳を参照することができます。このマップはストーリー マップ(マップ ジャーナル)テンプレートで作成されています。

 

このようにさまざまな情報を Web マップとして提供することによって、日々変化する状況をリアルタイムに更新し、救援機関に情報提供できるようになりました。これらの地図やデータが有効に活用され 1 日でも早くエボラ出血熱の感染拡大が抑えられることを願ってやみません。

関連リンク

掲載種別

関連業種

  • 感染症


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掲載日

  • 2014年11月18日