【教育GIS便り:探究学習にGISを①】地域の防災を地図から考えてみよう-MapMaker Plusから始めるGISを活用した探究学習-
このたびの豪雨により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
探究学習に地図やGISを活用したい。でも、「何から始めればよいのか分からない」
「GISは難しそう」といった声も聞かれます
MapMaker Plusは、米国EsriがNational Geographicと協力して
作成したMapMakerをもとに、日本の探究学習で活用しやすいように作成した教材です。
今回から4回にわたり、MapMaker Plusを使いながら、
GISで「問い、考え、学びを深める」ポイントを紹介します。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 第1回 地域の防災を地図から考えてみよう
┃ ― MapMaker Plusから始めるGISを活用した探究学習 ―
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
近年、全国各地で豪雨による災害が発生しています。
こうした災害について考えるとき、
「なぜ、その場所で被害が起きたのだろう?」
「自分たちの地域には、どのような特徴や災害リスクがあるのだろう?」
と考えてみることが大切です。
探究学習では、答えを見つけることだけでなく、さまざまな情報を見比べながら、
「なぜだろう?」「ほかに関係する要因はないだろうか?」と問いを深めていくことも大切です。
GISでは、地図上にさまざまなデータを重ねることで、新しい気づきや問いを見つけることができます。
今回は、MapMaker Plusを使いながら、地域の防災をテーマに、GISを活用した探究について考えてみましょう。
■ Step 1 MapMaker Plusで「見る・重ねる・気づく」
MapMaker Plusでは、河川、地形、人口、道路など、
さまざまなデータを地図上に重ねて見ることができます。
地図を重ねて比べてみると、
「なぜ、この場所ではこうなっているのだろう?」
「ほかに関係する要因はないだろうか?」
と、新しい問いが生まれることがあります。
大切なのは、用意されたレイヤーを見るだけではなく、
「この問いを考えるには、ほかにどんなデータが必要だろう?」と考えることです。
地図を重ねて比べることで、
「このデータだけでは分からない」
「別の情報も必要かもしれない」という新しい気づきが生まれます。
◇ MapMaker Plus
MapMaker Plusは、NPO法人RISEと共同で作成しています。
◇ Living Atlas
https://livingatlas.arcgis.com/en/browse/#d=2
MapMaker Plusで地図を見て、重ねて、気づく。
そして、自分の問いに必要なデータをLiving Atlasで探してみる。
GISを使った探究では、地図を見ること自体が目的ではありません。
さまざまなデータを見比べながら、新たな問いに気づき、
さらに必要な情報を考えていくことが、探究を深めることにつながります。
では、必要なデータが見つからなかったら、どうするのでしょうか。
そもそも、見つけたデータを使って、どのように探究を進めればよいのでしょうか。
次回は、「問う・集める・分析する・まとめる」という
探究のプロセスの中で、GISをどのように活用できるのかを紹介します。
②へ続く
参考:MapMakerを使って地域の課題を調べる一例
https://mapmakerwajima-ej-education.hub.arcgis.com
皆さまの声をお聞かせください。
今後の「教育GIS便り」で取り上げていきたいと思います。
ESRIジャパンは、NPO法人RISEと連携し、MapMaker Plusを活用した
GISによる探究学習の普及・実践に取り組んでいます。
NPO法人RISE
https://rise-kyoto.org
