【教育GIS便り】GISを主語にしないGIS教育
■ GISを主語にしないGIS教育
生成AIが身近になり、調べることや答えを得ることは、以前よりずっと簡単になりました。
GISの操作方法から今晩の献立まで、これまでGoogle検索で調べていたことを、
生成AIに聞くことも増えています。数秒で答えが返ってくる便利さを感じる一方で、
「本当に?」と思う回答に出会うこともあります。
だからこそ教育では、「何を知っているか」「ツールを使えるか」だけではなく、
自分で問いを立て、情報を選び、組み合わせ、そこから考える力が、
これまで以上に大切になっているように感じます。
GISも、答えを教えるためではなく、問いを深め、考えるための手段として
活用できるのではないでしょうか。
一方でGISを学ぶというと、どうしても「データを地図に表示する」
「分析ツールの操作方法を覚える」といったところから始まりがちです。
もちろん操作を覚えることも必要です。
ただ、GISを使えるようになること自体をゴールにするのではなく、
問う → 重ねる → 話し合う → 考える
という一連のプロセスの中で、GISを使うことができないか。
最近、そんな「GISを主語にしないGIS教育」を考えています。
たとえば、地域の防災について考えるとします。
ハザードマップを見るだけでなく、洪水リスクの高い場所に人口や避難施設などのデータを重ねてみる。
すると、
「避難施設は十分に配置されているだろうか」
「高齢者が多い地域ではどうだろう」
「実際に避難するとしたら、どのような課題があるだろう」
と、新しい問いが生まれます。
地図だけで分からなければ、実際に現地へ行って調べたり、ほかの人と話し合ったりする。
ここでGISは「答えを出す道具」というより、考えるための材料を見つける道具になります。
GISは単に地図を作るためのソフトではなく、複数の情報を「場所」という
共通軸で重ね、そこから関係性を見つけて考えるための道具でもあります。
そんな「GISを主語にしないGIS教育」を実際の教材でも形にできないかと考えています。
そこで作成してみたのがこちらです。
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┃◆┃高校生向け GIS 教材を公開しました
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高校生向けのGIS教材
「Discover Your Community Through Maps」を公開しました。
https://discoveryourcommunity-ej-education.hub.arcgis.com
身近な地域を題材に、地図を見て終わるのではなく、
「問いを持つ」
「データを重ねてみる」
「実際に地域を調べる」
「結果を共有する」
「そこからもう一度考える」
という流れを体験できる教材です。
ArcGIS Survey123を使った現地調査なども取り入れています。
GISの操作を覚えることをゴールにするのではなく、
地域を知り、問いを持ち、自分なりに考えるためにGISを使ってみる。
授業や探究学習などで、ぜひ活用していただければと思います。
高校を卒業してだいぶ経つのに、8月下旬になるとなぜか少しそわそわします。
「夏休みが終わってしまう!」という感覚だけは、何年たっても抜けないようです。
まもなく新学期。
GISを覚えるだけでなく、GISで考えることから始めてみませんか?
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┃◆┃ArcGIS 初心者向けセミナー 9月4日(金)
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「GISに興味はあるけれど、何から始めればよいか分からない」
「ArcGISでどんなことができるのか、まずは知りたい」
そんな方を対象とした、初心者向けのオンラインセミナーを開催します。
GISの基本的な考え方から、ArcGISを使ってどのようにデータを地図に可視化し、
分析・共有できるのかまで、デモンストレーションを交えてご紹介します。
これから授業や研究でGISを使ってみたい方、学生にGISを紹介したい先生方にもおすすめです。
GIS初心者向けウェビナー「GIS(地理情報システム)を学ぶ2026
日時:9月4日(金)
時間:16:00~16:40
詳細・お申し込みはこちら
https://www.esrij.com/events/details/208157/
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┃◆┃GIS Day in 大阪 2026 9 月 16 日(水)
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9月16日(水)13:00~17:30 に大阪公立大学 中百舌鳥キャンパスにて
GIS Day in 大阪が開催されます。
GISを知るだけでなく、実際に触って体験できる機会です。
GIS初心者の方もぜひご参加ください。
日時:9月16日(水)
時間:Part1:講演会 13:00~15:30
Part2:GIS体験講習 16:00~17:30
場所:大阪公立大学 中百舌鳥キャンパス
主催:「GIS Day in 大阪 2026」実行委員会
(事務局:大阪公立大学大学院農学研究科・文学研究科)
共催:大阪公立大学都市科学・防災研究センター
どなたでもご参加いただけます。
詳細はこちら
https://www.esrij.com/events/details/207885/
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┃◆┃第2回ORセミナー:Pythonによる地理情報分析・数理最適化10月10日(土)
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GISと数理最適化を組み合わせたセミナーが10月10日(土)に
東京大学本郷キャンパスで開催されます。
オープンデータの取得、地理情報の可視化・空間演算から、
施設配置問題を題材としたPythonによる数理最適化まで、
一連の流れを演習形式で学びます。
■ 10 月 10 日(土)10:00~17:30
2026年度 第2回 ORセミナー
「Pythonによる地理情報分析・数理最適化
―オープンデータの取得から施設配置のモデル化・可視化まで―」
詳細・お申し込みはこちら
https://orsj.org/or-seminar
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┃◆┃Geo-People for Academy キャンペーンのお知らせ
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教育・研究向けの人流データ「Geo-People for Academy」の
キャンペーンを実施しています。
Geo People for Academyでは、人が「いつ・どこに・どのくらい」
いるのかを示す人流データをGIS上で可視化・分析できます。
たとえば、
- 都市や地域のにぎわいの分析
- 観光地への来訪状況
- イベント前後の人の動き
- 防災や避難に関する検討
- 商業施設や公共空間の利用状況
など、さまざまなテーマの授業・演習・研究に活用できます。
実際の人流データを研究や学生の分析に使ってみたい方、
この機会にぜひご検討ください。
詳細はこちら
https://www.esrij.com/cms/wp-content/uploads/2026/08/Geo-People-for-Academy-campaign.pdf
