【教育GIS便り】ヒポクラテスとEBPMからのGIS
■ 地域を診る ~ヒポクラテスとGIS~
先日、何気なくネットサーフィンをしていたところ、
「ヒポクラテス」という名前が目に留まりました。
ヒポクラテスは、病気を迷信や呪術から切り離し、
観察と経験に基づく科学的な「医学」を確立した
古代ギリシャの医師として知られています。
患者の症状だけではなく、住んでいる場所や水、
季節なども観察しながら病気の原因を考えたそうです。
思い込みではなく、まずは観察すること。そして原因を考えること。
この姿勢は、現在のEBPM(Evidence-Based Policy Making:証拠に基づく政策立案)
にも通じるのかなと思いました。
GISも同様に、人口や地形、河川、災害履歴などのデータを
地図上で重ね合わせることで、地域の特徴や課題を理解することができます。
■ 洪水リスクをGISで考える
6月に入り、梅雨シーズンとなりました。
最近は線状降水帯やゲリラ豪雨などにより、
洪水は日本全国どこでも起こり得る身近な災害となっています。
たとえば、「なぜこの地域は浸水するのか?」という問いに対して、
GISでは洪水浸水想定区域、標高、河川、人口分布などのデータを
重ね合わせて確認することができます。
すると、単なる危険箇所ではなく、「なぜ危険なのか」が見えてきます。
防災教育の観点から考えると、
- 地図を読む
- データを見る
- 根拠を考える
というGISの学びは非常に相性が良いように感じます。
近年、小中高等学校でも探究学習や地域学習の機会が増えていますが、
「なぜ自分たちの地域で洪水が発生するのか」をGISで調べてみることは、
データ活用や地域理解を学ぶ良い題材になるのではないでしょうか。
また、防災は誰にとっても身近なテーマですので、GISを活用した探究学習の
テーマとしても取り組みやすいのかなと思います。
■ 防災教育で活用できる教材
河川財団では、流域や洪水について学ぶ教材やデジタルマップを公開しています。
洪水浸水想定区域や土地の高低差などを重ねながら学習できるため、
探究学習や防災教育で活用してみるのもいいかもしれません。
第23回GISコミュニティフォーラムでは、
「学習用流域デジタルマップの開発と学校現場での活用」が発表されました。
実際の授業での活用事例が紹介されていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
【学習用流域デジタルマップの開発と学校現場での活用】
https://www.esrij.com/cms/wp-content/uploads/materials/giscom2026_29_r7_1500.pdf
最後に、ヒポクラテスが患者を診たように、私たちもGISを使って地域を診る。
GISは地図を作るためだけではなく、地域の課題を理解し、
その根拠を考えるための道具でもあると改めて感じました。
■ 参考資料
第23回GISコミュニティフォーラム 発表資料
(6月30日までの期間限定公開)
https://www.esrij.com/events/docs/gcf/tokyo2026/
学習用流域デジタルマップ(河川財団)
https://www.kasen.or.jp/23327
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┃◆┃第23回GISコミュニティフォーラム:MapGallery
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先日開催されたGISコミュニティフォーラムのマップギャラリーが公開されています。
マップ部門&ストーリーマップ部門ともに力作ぞろいで、見ているだけでも
楽しめる内容となっています。
地図の色合いやレイアウト、ストーリーの伝え方など、授業資料や
研究発表、探究学習の成果発表を行う際の参考になるかと思います。ご覧ください。
■ マップギャラリー
https://www.esrij.com/events/gcf/gcf2026/map-gallery/
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┃◆┃第46回米国Esriユーザー会2026 (Esri UC 2026)
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7月13日(月)~17日(金)に米国カリフォルニア州サンディエゴ市で
開催される世界最大のGISイベントです。
アカデミックパックおよびアカデミックパックプレミアムを
ご利用中の方は、Digital Accessへご登録いただくことで
無償でオンライン参加いただけます。
ご登録時にESRIIDが必要になりますが、人数制限はございません。
Technical Sessionは、100以上のセッションが録画配信
される予定のため、開催期間中に視聴できなくても後日閲覧可能です。
研究・教育・防災・データサイエンス・GeoAIなど、
国内ではなかなか触れることのできない最新事例を学べる貴重な機会ですので、
ぜひご活用ください。
【Digital Accessで視聴可能なコンテンツ】
- Plenary Session
- Technical Session
- Expo(展示会)
- Map Gallery(Virtual Map Gallery)
UC登録はこちら
https://www.esri.com/en-us/about/events/uc/registration
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┃◆┃アカデミックパック ライセンス構成変更のお知らせ
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2026年7月以降にご注文いただくアカデミックパック(新規・更新)より、
ライセンス構成が変更となります。
今回の変更により、従来のArcGIS ProおよびArcGIS Onlineに加え、
3D コンテンツ作成や屋内空間活用を支援する製品が新たに
利用可能となります。
ドローンを活用した3D モデル作成、キャンパスマッピングなど、
これまで以上に幅広い教育・研究活動へご活用いただけます。
■ 2026年7月以降に追加される主な製品
・ArcGIS Reality for ArcGIS Pro
ドローンや航空写真を活用した3Dデータ作成・解析
・ArcGIS Reality for ArcGIS Pro
大規模な3Dコンテンツ作成
・ArcGIS Indoors
屋内空間のマッピングおよび管理
■ ArcGIS Online サービスクレジット
【2026年6月までのご注文】
Small:2,500
Medium:25,000
Large:50,000
【2026年7月までのご注文】
Small:1,250
Medium:12,500
Large:25,000
※2026年6月までにご注文いただいた契約については、従来のライセンス構成が適用されます。
※既存契約が自動的に変更されるものではありません。
ご不明点やご相談がございましたら、
教育窓口(education@esrij.com)までお気軽にお問い合わせください。
