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国際地理学連合が Esri 社ジャック・デンジャモンド社長に地球人道メダルを授与

 

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ジャック・デンジャモンド社長

Esri社(米国カリフォルニア州レッドランズ)は、国際地理学連合(IGU)がジャック・デンジャモンド社長に地球人道メダルを授与したことを発表しました。この賞は、平和、福祉、持続可能性に優れた貢献をした個人を表彰するものです。IGU は、国際的な研究と教育の促進と調整を通じて、地理学の振興と発展に取り組む、国際的な非政府の専門家組織です。

このメダルは4年に1度授与され、過去には、アル・ゴア氏、ネルソン・マンデラ氏、ミハイル・ゴルバチョフ氏など公共部門のリーダーや科学分野のリーダーに贈られていましたが、この度はじめて民間のテクノロジー企業の創始者に授与されました。

ジャック・デンジャモンド社長は、1969 年に米国カリフォルニア州レッドランズに Esri 社を設立し、現在では世界有数の地理情報システム(GIS)ソフトウェア企業となっています。デンジャモンド氏は、主要な環境プログラムに惜しみない支援を行い、学校や環境団体に 10 億ドル相当以上の Esri ソフトウェアを無償で寄付しています(寄付予定を含む)。

Esri 社の創業者であるデンジャモンド社長は、次のように述べています。「この賞は私にとって非常に名誉なことであり、同僚やユーザーの皆さんが行っている優れた活動を代表して受け取ります。私たちの仕事は、地理的思考を問題解決に役立てるための体系的なツールの構築と適用に焦点を当てています。Esri では、地理がより強靭で持続可能な未来の中心にあると信じており、地理空間の理解を可能にし、人々が最大の課題に取り組むのに役立つ技術を組織や個人に提供することに専念してきました。」

近年、Esri 社は、人間が多様で機能的な自然の生態系を維持するために必要な世界の一部を保全する目的で、E.O.ウィルソンのハーフ・アース・プロジェクトネイチャー・サーブ、ネイチャー・コンサーバンシー、ナショナル・ジオグラフィック、米国森林局などの組織と提携しています。例えば、Esri の技術は、世界の生物多様性をマッピングし、世界のどこに脆弱性があるかを特定するために使用されています。これらの地図は、絶滅危惧種の生息地をモデル化し、それらをより適切に特定して保護できるようにしています。

カリフォルニア工科大学ポモナ校、ミネソタ大学、ハーバード大学コンピュータグラフィックス・空間デザイン研究所で教育を受けたジャック・デンジャモンド社長は、ランドスケープ・アーキテクチャーの分野でキャリアをスタートさせた後、幅広い市場に向けた GIS 技術の開発で重要な役割を果たしました。彼は、空間分析手法の先駆者であるだけでなく、GIS において最も影響力のある人物の一人として認識されています。

積極的に Esri を経営し、プロジェクト、顧客、会社のビジョンに密接に関わっているデンジャモンド社長は、環境スチュワードシップと持続可能な地域社会に GIS の手法を適用することを個人的に取り組んでいます。

ジャック・デンジャモンド社長、IGU 地球人道メダル、および受賞者の一覧については、igu-online.org/announcement-of-igu-awards-2021/をご覧ください。

 

本稿は米国 Esri 社発表記事 Jack Dangermond Honored by IGU with Planet and Humanity Medal を元に作成しました。

 

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掲載日

  • 2021年5月27日