TNFD情報開示に向けたGISソリューションのご紹介

TNFD は気候変動にとどまらず、自然環境に関連するリスク(生態系の損失、土地利用、水資源の枯渇など)を明らかにし、 それがビジネスに与える影響を評価する枠組みです。 ArcGIS による解析結果を基に、リスク回避やビジネスチャンスの探求など、戦略的な意思決定をサポートすることが可能です。

TNFDとは

TNFD(Task Force on Nature-related Financial Disclosures)は、 企業が自然資本とその保全に関連する財務リスクとビジネスにおける意思決定に対して どのように透明性を確保しているかに関するフレームワークとガイドラインを提供するための国際的なイニシアティブです。
気候関連財務情報開示に焦点を当てた TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)と並行して、 TNFD は生物多様性、土地利用、水資源など、より広範な自然環境問題が与える企業価値への影響を評価します。 詳しくは「TNFD について(英語原文)」をご覧ください。

 

ArcGIS を用いた TNFD 支援について

LEAPアプローチは企業や組織が自然環境との相互作用、依存関係、影響を評価し、それに基づいて戦略を整え、財務情報を開示する際のプロセスにおいて有用です。
ArcGIS では、自然関連データを用いたリスクの可視化、影響評価ができ、結果を TNFD 目標への計画策定などに活用することが可能です。
利用される想定フェーズは以下のようなステップに分けられます:

 

 

 

参考リンク

GISとは

GIS(Geographic Information System)は、地理的データを効果的に管理、分析、可視化するための情報システムです。地図作成や空間データ解析に広く用いられます。たとえば、都市計画、環境モニタリング、災害対策など多くの用途で活用されています。詳しくは「GIS (地理情報システム)とは」をご覧ください。

ArcGISとは

ArcGIS は、Esri(Environmental Systems Research Institute)によって開発されたGISソフトウェアです。ArcGIS は、デスクトップ、サーバー、モバイル、ウェブなど、多様なプラットフォームで動作します。データ収集から解析、可視化まで、GIS の全ての機能を高度に統合して提供します。詳しくは「ArcGIS とは」をご覧ください。

 

想定される利用データ例

以下は、ArcGISでTNFD関連の分析を行う上で利用されるリソース例を一覧にしています。

名称 データ種 データ作成(提供元)
The World Database on Protected Areas 生態系 UN Environment the International Union for Conservation of Nature (UICN)
Aqueduct World Resource Institute
Resource Watch 生態系・水・森林・海洋 World Resource Instituteおよびパートナー組織
WWF Water Risk Filter 生態系・水 World Wide Fund for Nature(WWF)
Global Biodiversity Model for Policy Support 生態系
IUCN of Road List for Ecosystems 絶滅リスト International Union for Conservation of Nature and Natural Resources(IUCN)
The Global Biodiversity Information Facility 生態系 GBIF Secretariat
Integrated Valuation of Ecosystem Services and Tradeoffs 生態系・水

※上記のリソース例については、一部商用利用等ができないものもありますので、ご確認の上ご利用ください。

ArcGIS を利用するメリット

多様な自然環境リスクの分析
ArcGIS を用いることで、生物多様性や土地利用の変更、環境破壊など、自然環境に関連する多様なリスクを網羅的に評価できます。
実績あるモデルの活用
ArcGIS には、多くの環境分析に役立つモデルが既に組み込まれているため、信頼性のあるリスク評価が可能です。
リアルタイムデータの統合
気象情報、地質情報、生態系サービスなど、リアルタイムで変動するデータを統合し、リスク分析に活かすことができます。
地域特有のリスク評価
地域やエリアごとの特性を考慮に入れ、より精緻なリスク評価が行えます。
多目的利用の拡張性
ArcGIS を使用すれば、自然環境リスクだけでなく、土地利用計画やマーケティング戦略にもデータを活用できます。
内部共有と外部開示
分析結果は、組織内で容易に共有可能であり、TNFD に基づく開示資料作成にもスムーズに利用できます。

 

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