投票所や橋・道路閉鎖など最新情報に簡単にアクセス
ニュージャージー州サセックス郡
ArcGIS Online で簡単にリアルタイムのデータとマップを共有
ニュージャージ州の北西に位置するサセックス郡は、多くの湖と小川、古い校舎が特徴的な 地方都市だ。特色はユニークだが、米国内の他の地域と同様、 郡組織内、市町村、また市民とのコミュニケーション向上が課題となっている。
通常、郡の技術部門が道路や橋の閉鎖を市民に知らせる場合、GIS部門にマップ作成を依頼する 必要がある。そして大抵鮮度の落ちたPDFマップをウェブサイトに掲載することになる。 これが多くの自治体の一般的なやり方である。
GISマネージャーのデビット・クンツ氏は、 ArcGIS Online を利用すると、 最新の動的なマップとして橋の閉鎖情報を掲載できることを知り、ワークフロー改善のために このテクノロジーの活用を始めた。
「 ArcGIS Online は、私たちのデータを市民に向け配信する簡単な方法です」とクンツ氏は言う。 投票所や橋・道路閉鎖などのアプリケーションの閲覧を通して、 市民はいつでも簡単に最新情報にアクセスすることができるのだ。
「 ArcGIS Online は、私たちのデータを市民に向け配信する簡単な方法です」とクンツ氏は言う。 投票所や橋・道路閉鎖などのアプリケーションの閲覧を通して、 市民はいつでも簡単に最新情報にアクセスすることができるのだ。

右:2008年に導入が計画されていたエリア
左:2012年1月時での既存と計画されているSSA
橋や道路閉鎖のアプリケーション作成用に、GIS部門では技術スタッフが橋の識別子や状況 (開通または閉鎖、閉鎖の理由)を入力できるシンプルなデータベースを用意した。 情報が変わるたび、 ArcGIS Onlineに掲載されるマップサービスは自動的にアップデートされる。 選挙管理委員会では、ベースマップにこのサービスを追加することで、 市民と共有可能なマップも用意した。
「スタッフが単独で業務を進められるツールを開発し、各自GISデータを管理できるようにしたかった」 とクンツ氏は述べている。「今では自動で作成できるようになり、GIS部門がマップを作るのを待つ 必要がなくなった」
地理情報をオンラインに掲載するスピードが改善したのに加え、 郡内の部局では ArcGIS Online を利用したコミュニケーションが活発になってきている。 データやマップを送受信するのではなく、グループ管理機能でプライベートグループを作成し、 メンバー同士でリアルタイムにデータやコメントを ArcGIS Online 上で共有できるようになったからだ。
「ArcGISテクノロジーの利用により、選挙権の新規交付や継続といった業務を迅速かつ効率的に 進められるようになった」と郡の管理者であるジョン・エスキルソン氏は言う。 「ハリケーンイレーネ接近時、緊急閉鎖した道路や橋のマップは、 市民との情報伝達にテクノロジーをどう活用すべきかを示した完璧な例だ。」 同じく重要な2つ目の利点は、アクセスが容易で、郡内の部局や部署間におけるデータの共有が 可能であること、さらに時間の節約と情報保持も行えることから、部局間の壁を越えた取組みに 利用されていることだ。」

ArcGIS Onilne:マップの力
ArcGIS Online は、マップ、アプリケーション、データ、およびその他の地理情報を利用するための、 クラウドベースの共同コンテンツ管理システムである。サセックス郡はGISサーバも利用しているが、 クンツ氏によるとEsriがクラウド上にホストするマップやアプリケーションの利用は郡にとって プラスだという。
「ハードウェアも独自のクラウドも持っているが、Esriのクラウドにはコンテンツをどこに ホストするかを選択できる柔軟性がある」
郡では、Esriのクラウド内に公共施設マップをホストしている。 「サセックス郡911通報のための公共施設と出動区域マップ」では、公共安全担当者が知名度の高い 商業施設の正確な住所や名前をロケーションデータとして追加することができる。
郡保安官事務所と警察関係者は、Excelシートにこれらの情報を記載し、 EメールでGIS部門にジオコーディングを依頼していた。 しかし、この業務フローではマップに特定の場所が掲載されるまで時間がかかっていた。 名称変更も同様、公共安全担当者による削除や変更の依頼が必要で、 迅速なマップへの反映はなされていなかった。 今では直ちに ArcGIS Online マップに名称の更新や新規追加を行えるようになり、 地方自治体にとって大きな利点となっている。
「 ArcGIS Online の編集テンプレートを使い、容量が小さく簡単に利用できる 編集アプリケーションを構築したので、今ではレコードの作成や編集をデータベースで 行えるようになった」とクンツ氏は言う。「公共安全担当者はデータに詳しいので、 データの掲載、変更は正確に行われている。」
「 ArcGIS Online の利点は、手間がかからないことだ。アップデートのために データを渡す必要はないし、データ構造について考える必要もない」とクンツ氏は言う。 「サービスを部署や市町村の ArcGIS Online に置き、現状のデータがほしい時にアクセスする。 これはコピーではないし、ZIPファイルでもない、生きた最新のデータであり、 私たちが送信するのを待たずして市民は利用することができる。」
自治体業務が変わる
サセックス郡は、GIS要員を持たない市町村のGISニーズを長期に渡りサポートしてきた。 サポートするにしても、支援には限界がある。現在は、市町村への支援拡大にむけた方策の 向上を進めている。
例えば、バイラム・タウンシップ向けに、郡はマッピングアプリケーションを作成し、 飼い犬に関する、登録や報告されている問題点などの情報を表示している。 今後郡の保健部と公共安全担当は、犬に咬まれたといった事柄の把握に利用することも できるであろう。
また、企画課が下水道サービスエリアをアップデートする場合、市町村から重要データが郡に提供される。 この時、既存のインフラや将来の潜在的インフラ設置場所に関する情報を効率的に共有していくことが、 プロジェクトの鍵となる。
「 ArcGIS Online は、郡と市町村間の壁を取り除くべく、両者間での優れた対話を促進している」 とクンツ氏は述べる。「過去には、レビューとコメントを求めるために紙地図を すべての市町村に配布して使っていた。今年は、一つのマップが一か所にあり、 担当者がそれを自分のペースでレビューすることができる。紙地図とは異なり、 ズーム機能で境界線がどこであるか明確に確認することが可能だ。」
クンツ氏は先を見据え、州レベルまでデータ共有の向上が可能であると考えている。
「多くの州データは郡から提供されるので、郡のGISプログラムが地方自治体を支え、 また私たちが得た地方自治体からの情報を州政府に提供するという ユニークなポジションにある」とクンツ氏は言う。 ArcGIS Online の導入で、全ての行政レベルのニーズに応えていくことができるのだ。
関連リンク
2012年8月21日
