ブルガリアの水道サービスが GIS 革命で進化
ブルガリア ソフィスカ・ヴォーダ社
ArcGIS Utility Network 導入による
組織の効率向上と高品質なサービス提供
課題
- 既存ソフトウェアのサポート終了
- レガシーブラウザーでの業務ワークフローの見直し
導入効果
- 最新の GIS アプリケーションの導入とネットワーク管理機能の向上
- 効率的なインフラネットワークの構築
- 業務ワークフローの迅速化

概要
世界 66 カ国で水事業を展開するヴェオリア・ウォーターグループ(本社:フランス)傘下のソフィスカ・ヴォーダ社は、ブルガリアの首都ソフィアで上下水道サービスを 150 万人以上の市民に提供している。同社は約 10 年前から包括的な GIS を導入し、給水管や排水管のネットワークの計画・設計からメンテナンス、コールセンター対応など、組織内の幅広い業務に活用してきた。社内の GIS チームは顧客に最良のサービスを提供するため、サポートが終了予定となった既存の上下水道管理システムを最新のソリューションへ移行することを決定した。さらに、同社は ArcGIS Utility Network を活用し、組織内のさまざまな事業の近代化を推し進めた。
課題
同社が運用していた上下水道管理システムを支援するソフトウェアのサポートが終了予定となり、既存のレガシーブラウザーと Web アプリのプラグインサポートが組織のニーズを十分に満たしていなかった。同社は ArcMap 内で実行されるジオメトリックネットワークを使用しており、このワークフローはこれまではうまく機能していたが、組織の要件が進化するにつれて、より近代的なソリューションが必要であることに気づいた。また、次世代の機能を確保しながら、既存のネットワーク管理機能の向上も実現できるソリューションを必要としていた。
課題解決手法
同社は公益事業向けのネットワーク管理機能を持つ ArcGIS Utility Network のパイロットプロジェクトを実施し、その結果から同社のニーズを満たす最適なソリューションとして本格的な導入を決めた。
ArcGIS Utility Network と既存のシステムとの統合は、2 段階のプロセスで行われた。
ステップ1
最初のステップでは、同社の既存の GIS システムをアップグレードするところから着手した。
- ArcMap から ArcGIS Pro への移行
- ArcGIS Utility Network の導入とサーバーソフトウェアの再構成
- Microsoft Silverlight ベースの Web GIS ソリューションから JavaScript ベースの Web GIS アプリケーションへの移行
- エンドユーザーへのトレーニングの実施
- 新しい IT 環境および GIS 環境での ArcGIS Workflow Manager の設定
ステップ2
次のステップでは、システムの拡張、既存 GIS の新機能導入によるアップグレード、モバイル GIS アプリの完全実装、および他の IT システム(顧客ケアおよび請求システム(SAP)、エンタープライズ リソース プランニングシステム、メンテナンス管理システム、資産管理システム等)との統合が行われた。また、データ収集には ArcGIS Field Maps を、タスクの割り当てには ArcGIS Workforce を導入する計画をたてた。

効果
このプロジェクトにより、既存のデータモデルとプロセスが ArcGIS Utility Network にアップグレードされたことで同社には多くのメリットがあった。
- 設備・機器の種類を分ける定義の設定とそれらのコーディング、および大規模組織用に設計された非常に効率的でスケーラブルなインフラネットワークモデルの構築
- インフラネットワークの構成要素(上下水道、電気)の接続性のモデリング
- 地図の縮尺に応じて、複雑なオブジェクトや多数のオブジェクトを含むエリアを地図上にわかりやすく表現
- インフラネットワークの仕様に応じて、複数の検証・確認ルールを設定し、データの一貫性の向上とデータ入力エラーの削減
- 動的ネットワークモデルを含む高度な分析機能
- 動的に生成されるネットワーク図を含む、インフラネットワークの包括的な表現
今後の展望
今回導入した ArcGIS のソリューションは、同社の作業を迅速かつスマートにし、住民に高品質なサービスを提供することに役立っている。今後も同社はジオデータベースの管理と GIS の仕様に関する深い専門知識を築き上げ、ブルガリアの上下水道会社の中でリーダーシップを発揮していく。

プロフィール

2024年1月29日
