今年の流行語大賞のベスト10にランクインした「OSO18/アーバンベア」。
クマの出没に関するニュースはよく耳にするものの、
出没する地域は秋田県などの東北地方や北海道が多いため、東京に暮らしているとアーバンベアと聞いてもなかなかピンとこないです。
北海道エゾジカクラブのHP(https://www.ezoshika-club.net)によると
アーバンベアとは、都市部や市街地に生息するクマのことを指し、
アーバンベアと人間との衝突は、都市部での安全性に関わる重要な問題である。とのこと。
アーバンベアが増加している理由として
今年は、エサであるドングリが全国的に不作なため、
餌を求めてクマの行動範囲が広がっていること、
また中期的には、過疎化や耕作放棄地の増加などで市街地近くまでクマが
身を隠して近づける草木が茂る場所が増えたことが原因とされています。
各自治体では、新潟県などの自治体では、クマの目撃情報などを地図にして 注意喚起を促しています。
秋田県 クマの目撃情報
https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/23295#%E7%9B%AE%E6%92%83%E6%83%85%E5%A0%B1
富山県が提供しているツキノワグマ出没情報を利用して
ArcGIS Proで時系列に出没場所を解析してみると…
2015年から2023年のデータを見てみると、確かに、冬眠する時期である
1月~4月にかけては、クマの目撃は少ない。
また、早朝と日没の時間帯に目撃されていることが多い(クマの活動している時間帯を特に気を付けるなどの対策ができる?)
クマの専門家ではないので、この結果がどのようなことを意味するのかは
専門の先生に話を伺ってみないとわからないが、可視化することで、
いつクマが人の生活ゾーンに現れるか(目撃されているか)
どこに発生するのか、その場所の特徴は何か
といったある程度の傾向を分析することができます。
クマに遭遇しないことが最も重要であるが、クマと共存するために
GISでは、クマの生息域や出没場所を表示しクマが出没しやすい場所として注意喚起をすることができます。
クマによる人的被害が少しでも減少し、クマとの共生を考えていくことが
私たちの課題だと考えています。
参考資料
流行語大賞2023
環境省:クマと共存するために
富山県 ツキノワグマ出没情報地図(クマっぷ)
5月に開催されたGISコミニティフォーラムで実施した
体験セミナーの動画が期間限定で公開されています。
演習データとテキストをダウンロードし動画を見ながら自習できますので
この機会に是非ご活用ください。
動画配信期間:2024年1月31日まで
※ArcGISアカデミックパックおよび学内の包括ライセンスを
利用されている方は、ArcGIS OnlineのユーザータイプはGIS Professionalとなります。
国勢調査のデータやオープンデータを利用する際に、
属性情報は数字に見えますが、実際に階級区分図を作成しようとすると
実際は数値ではないので階級区分で表示ができないことがあります。
この場合は、文字列を数値に変換すれば解消しますが、他にも以下のような方法はあります。
方法1:CSVデータをExcelにエクスポートし、Excelで数値に変換後、
方法2: ArcGIS Proのツールを使って実行
https://pro.arcgis.com/ja/pro-app/latest/tool-reference/data-management/alter-field-properties.htm
方法3:「schema.ini」ファイルの利用
https://support.esri.com/en-us/knowledge-base/how-to-edit-the-field-properties-of-a-csv-file-in-arcgi-000024378
方法4:テキストファイルのフィールドを定義する
(※10年以上前のArcGISブログの記事ですがやり方は変わりません。)
ArcGISブログ:テキストファイルのフィールドを定義する方法
https://blog.esrij.com/2010/06/18/schemaini-301f/
2024年5月23日(木)、24日(金)東京ミッドタウン六本木で
第21回GISコミニティフォーラムが開催されます。
皆様にフォーラムの詳細をお伝えするのは3月ごろになるかと思いますが
新しい手帳・カレンダーにイベント情報を記入ください!
ArcGISアカデミックパックに含まれるArcGIS Desktop Advanced (ArcMap)の提供は、
2024年2月末までに発注したアカデミックパックに限り提供されます。
2024年3月以降にご発注されたArcGISアカデミックパックについては、
ArcGIS Desktop Advanced(ArcMap)は含まれず、Desktopのライセンスは、
ArcGIS Proのみとなります。
お早めにArcGIS Proへの移行をお願いします。
授業等でArcMapを利用しており移行についてお困りの際は、
education@esrij.com までご連絡ください。
弊社教育担当が最適な移行ができるようサポートします。
2023年も間もなく終わろうとしています。
皆様にとってどのような年でしたでしょうか?
今年も教育GIS便りをご覧いただきありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします。
どうぞよいお年をお迎えください。