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航空業務の安全性、効率性の更なる強化と拡大

ルーマニア民間航空公団

 

ルーマニア民間航空公団がESRI製品で高品質なデータ作成の取り組みを開始!

GISを使って安全性・効率性に注力することで、データ作成の業務を改革

ルーマニア民間航空公団(RCAA)は、ESRIのGISソフトウェアをアップグレードすることにより、航空業務の安全性、効率性の更なる強化と拡大といった重要目的を達成していくこととなりました。この新しいシステムの実装は、RCAAの高品質の地図製品を作成することを支援することになります。

ArcGIS上での航空図例
ルーマニア民間航空公団はチャート図作成のために ESRI製品を使って航空データの管理を行っています。

「ESRI社のGISソフトウェアは、RCAAの地図製品を効率的に作成、編集することを可能としてくれることで当公団の航空業務をサポートしてくれるだろう。」と、航空情報システム部統括のMihai Necula氏は語っています。

今までもRCAAはデータ管理や、地図作成、または空間データの閲覧に業界標準であるESRI社のArcGIS製品を使ってきていました。Necula氏曰く、「ArcGIS製品を導入した時から、我々が持つ航空データを一元管理してくれるGISの利便性を実感してきた。今回のシステムのアップグレードは、AIS(航空情報業務)の統合を推進させて、更なる空間データと閲覧・確認や解析が可能となる。空域を管理する際の3次元形状表現もその1つだ。」

RCAAは今回のシステム更新で、以下の製品を導入します。PLTS for ArcGIS -Aeronautical Solutionと呼ばれる航空分野に特化したパッケージ製品と、様々なデータ変換が可能となるArcGIS Data Interoperability, また3次元表現を目的としたArcGIS 3D Analystを導入しました。ArcGIS Data Interoperability はArcGISデスクトップのエクステンション製品であり、最新技術を用いたデータ変換とインポート・エキスポート機能を有します。更に、RCAAはこのData Interoperabilityのカスタマイズを可能とする、Safe Software社のFME(Feature Manipulation Engine)も併せて導入しています。

一旦データがインポートされれば、RCAAはPLTS for ArcGIS -Aeronautical Solutionを使って効率的に航空情報を管理して、また高品質なチャート図の作成を行うことが可能となります。「PLTS for ArcGIS -Aeronautical Solutionは我々に堅牢な編集機能を、視覚的に行える環境内で提供してくれる。具体的には、図形情報を数値パラメータで正確にコントロールする機能や、ワンタッチで行えるデータ管理の機能、更にはデータの更新をデータベースに対して一度行えば、関連する全てのチャート図上で自動的に反映させる機能が揃っており、チャート図作成業務が今までより早く、そして高品質になるだろう。」と航空検査官のIuliana Radu氏は強調します。

ArcGIS 3D Analystにより、地表データを様々な視点から3次元的に閲覧が可能となり、またどの地点から何が見える/見えない等といった可視解析も可能となります。これは航空情報を扱う際に非常に重要となります。

ESRIルーマニアS.R.LのプロジェクトマネージャーであるBogdan Cheveresan氏は今回のプロジェクトについて以下のようにコメントしています。「我々ESRI社は引き続きRCAAの航空業務に協力できることを非常に光栄に思う。またRCAAは常に先を見据えており、他国の航空当局にとっても素晴らしい参考となるだろう。」

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掲載日

  • 2009年3月6日