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中心市街地活用性化向上の施策

新潟商工会議所

 

あきないくん!にいがたParkEye!
GISを活用した空店舗と駐車場情報の公開

「まちの顔」である中心市街地の活性化に向け、GISサービスがその一助となるべく稼働中。

中心市街地活性化

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新潟商工会議所

中心市街地とは、一言で言うと都市の中心を指し、鉄道・駅や商店街などによって形成される地域である。新潟市に限らず、全国のどの都市でも、中心市街地は長い歴史の中で文化・伝統を育み、各種の機能を培う「まちの顔」となってきた。しかしながら、近年モータリゼーションの進展、消費者のライフスタイルの変化等を背景として、中心部の居住人口の減少、中心市街地における空店舗の増加をはじめとする商業環境の変化等、中心市街地の空洞化が深刻になってきている。このような状況に対応するために、1998年(平成10年)7月に当時の通商産業省、建設省、自治省が中心となって、「中心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性化の一体的推進に関する法律(中心市街地活性化法)」が制定された。本法は、地域の創意工夫を活かしつつ、「市街地の整備改善」「商業等の活性化」を柱とする総合的・一体的な施策を国・自治体・民間事業者が連携して推進することにより、全国各地において空洞化が進行している中心市街地の活性化を図ることを目的としている。本法を受けて新潟市でも、中心市街地の商業等の活性化のための事業構想化を目的として「にいがたTMO構想(中小小売商業高度化事業構想)」を作成し、多くの事業を推進してきた。なお、TMOとは、Town Management Organizationの略称で、一般的にまちづくり機関と訳される。新潟商工会議所は、「にいがたTMO」として新潟市中心市街地活性化対策において、中心的な役割を担っている。

あきないくん

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中心市街地の空洞化に呼応するように、商店街の空店舗は増加していく。中心市街地活性化において空店舗を減少させ、商店街に活気を与えることは、早期に着手しなければならない事業であった。平成14年度に新潟商工会議所は、空店舗情報をホームページで公開できるように、空店舗情報検索サイト「あきないくん」を構築、公開した。本サイトでは、株式会社アットイーズと株式会社中央グループの共同提案によりGIS機能が組み込まれ、地図についてはBreath ASPサービス(WebGIS配信サービス)が採用された。加えて本サイトでは、不動産業者及び商店街から収集した空店舗の位置情報を地図で表示するだけでなく、交通量や周辺施設情報など独自の情報も加えてデータベース化している。

  

「本サイトを公開するまでは、空店舗をきちんと把握している機関はありませんでした。また、他の商工会議所を含めてもこのようなサイトを公開しているところはないと思います。本サイトの公開にあたり宅建協会の了解のもと、不動産業者に空店舗の情報提供をお願いし、空店舗情報を収集しました。それらの情報に加え、我々独自の調査もしています。本サイト公開後、ここから150件程度の成約がありました。この数字が多いのか、少ないのか、はっきりとは分かりませんが、本サイトが空店舗減少の一助になっているのは確実だと思っています。何もしなければ空店舗は増加の途を辿るだけですからね。」と語るのは小嶋次長。

  

にいがたParkEye

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中心市街地の活性化に欠かせないものとして空店舗減少の他に、マイカー族の呼び込みが挙げられる。中心市街地に車で出掛けたいと思っても、環境が整っていなければ、マイカー族も敬遠してしまうからだ。そのため、サイト構築の第二段として「にいがたParkEye」の開発・公開を行った。

本サイトは、車による市街地へのアクセス利便性を高めるために、駐車場所在地と満空情報を地図情報と併せて、PC、携帯電話向けに公開している。満空情報の提供については、新潟駐車協会との連携で実現した。地図サービスは、「あきないくん」と同様、Breath ASPサービス(WebGIS配信サービス)を活用している。

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「本サイトは、平成17年度に駐車場情報案内システムの高度化実証実験地区(国土交通省道路局地方道・環境課)での採択を受け、リニューアルしました。新潟国道工事事務所などと連携して、車による市街地へのアクセス・利便性を更に高めることを目的にしています。駐車場情報を今までの所在情報だけではなく、GPS活用による周辺検索、レンタサイクル基地案内との連動や動画による駐車場案内などを、PC、携帯どちらのサイトでも利用できるように機能を拡張しました。目的地が決まっている人は、最初にPCで検索してくれば良いのでしょうが、実際には車で移動しながら駐車場を探す人がほとんどだと思います。そういった意昧では携帯でも利用できるのはメリットが大きいと思います。現在は、80件程度の駐車場情報を公開しておりますが、目標は100件です。本サイトで住民の方が、中心市街地に車で出掛けることに抵抗がなくなるきっかけになればと思っています。」と小嶋次長。

  

今後の展開

「現在の中心市街地活性化区域の面積は約510haあります。これは全国的に見てもかなり広い面積です。次回の見直しでは、この面積を半分程度に狭める計画です。面積を狭めることで活性化を集中的に進めていければと考えています。また、今回お話したサイトの他にも、ふるまちどっとプレスといったサイトもあります。色々なサイトの立ち上げやその他活動を行っていますが、最終的に望んでいることは、まちの顔である中心市街地が再び活性化していくことです。我々の活動がその一助になっていけるように、これからも活動を続けていきたいと思います。」と小嶋次長は今後の抱負を語った。

プロフィール


(左) 小鳩 一則 次長 (右) 羽賀 康明 課長代理



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資料

掲載日

  • 2008年1月1日