この事例は、2017 年 8 月 8 日に米国 Esri 社からのリリースを翻訳したものです。
原文「Esri and Smart Dubai Sign Enterprise Agreement」
GIS のリーディングカンパニーである Esri社は、ドバイのスマートシティ改革を促進する Smart Dubai が、Esri社とエンタープライズ契約を締結したことを発表しました。このエンタープライズ契約によって、ドバイの 44 の政府機関に ArcGIS テクノロジーが提供され、ドバイのスマートシティのプラットフォームである Dubai Pulse(ドバイ・パルス)において、データ統合や地図への可視化を通して、スマートシティの最適な意思決定のために活用されます。
データの蓄積や処理を最先端技術へとシフトすることは、ビックデータ時代における重要な礎になります。Dubai Pulse では、Esri社が提供するの多彩な空間解析機能に加え、ダッシュボード、モバイルアプリといったツールやサービスを用いて、これまで蓄積されたデータを最大限に活用します。
Dubai Pulse は、必要な人が必要な時に適切な情報を利用できるよう、政府データを一元的に管理されており、様々な活用が予定されています。例えば、交通事故が発生しやすいホットスポットを特定したり、都市計画を 3D モデルで表現することで市民参加を促したり、太陽光発電など持続可能な新たな取り組みを支援することができます。
Dubai Pulse はドバイがデジタルトランスフォーメーションの世界的リーダーとして飛躍する上で、重要なプラットフォームとなっています。
「Dubai Pulse はドバイの全てのデータを収集する役割を果たし、日常のビジネス計画や都市全体を管理するのために役立つ情報を、多様なステークフォルダーが簡単にアクセスすることができます。」と Smart Dubai Office の Dr. Aisha Bin Bishr 事務局長はコメントしています。
「このオープンなプラットフォームは、行政機関や民間事業者含むドバイ全体において、データ分析を強化し、迅速な意思決定を可能とし、イノベーションの創出に貢献していくことでしょう。」
スマートドバイは、2017 年 7 月 10 日にサンディエゴのコンベンションセンターで開催された Esriユーザー会で紹介されました。
スマートドバイは、ドバイ首長国のムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥム首長が掲げる、ドバイを世界一幸せな都市にするための構想です。
スマートドバイは、民間企業や政府協力機関と連携した政府組織で、市民や海外からの訪問者に効率的でシームレスかつ安全で影響力のある都市体験を提供するためのスマートな変革と促進を任されています。
スマートドバイは、都市全体の思考力を高め、サービスを計画・実行するため、市民や民間企業及び学界との戦略的パートナーシップを強化し、「ドバイを技術革新によって最も幸せな都市にする」というミッションの下、ドバイのスマートシティ改革に協力的かつ迅速に取り組んでいます。