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活用法

衛星オペレーションの効率化における GIS の活用

 

衛星オペレーション

スマートフォンによる地図アプリ(GPS)の普及、人工衛星による観測に基づく気象予報、世界中のカバーを目指すインターネット網の構築など、我々の生活において宇宙から取得する情報は重要な社会インフラとして必要不可欠になりつつあります。宇宙利用の根幹を担う人工衛星がそのミッションを継続するために、衛星地上システムによって衛星の制御や観測データの受信及び処理が一元的に行われています。衛星運用事業者などによる「衛星オペレーション」において ArcGIS プラットフォームは、衛星リソースを効率的かつ最適に運用するための主要な機能として期待できます。

衛星の状況監視

人工衛星は、運用機関が策定する観測計画に基づいて観測を行っています。衛星オペレーションにおいて、ArcGIS プラットフォームを活用し衛星軌道や衛星の現在地を可視化することで、地域別の衛星の通過時間帯や観測可能範囲の表示、地上システムから衛星へのコマンドアップリンクが可能な可視範囲の表示、緊急時における関心域の観測可否のシミュレーションなど、様々な衛星リソースの把握に貢献します。
※コマンドアップリンクとは、地上から衛星の制御命令などを送信する処理のことです。

だいち (ALOS-2) の軌道と通過状況の可視化例
だいち (ALOS-2) の軌道と通過状況の可視化例

近年、多数の衛星群 (コンステレーション) を保有する事業者が誕生しつつあり、複数の衛星を統合的に管理し運用するための研究開発も進められています。運用対象である衛星だけでなく、ArcGIS プラットフォームを通じて提供される様々な地上データ(例:気象オンラインサービスLiving Atlas)を重ね合わせることで、地上の現況と複数の衛星の運用状況を同時に把握することができます。

衛星と地上データの統合
衛星と地上データの統合

衛星観測データの管理

取得された観測データは、衛星地上システムにてカタログとして管理され、要請に応じてデータ再生処理などを経てユーザーに提供されます。衛星観測には飛行方向・観測方向・観測モード (主に入射角の違い) といった様々な観測条件があり、ユーザーは、データの利用目的に対応する最適な観測条件のデータを必要とします。ダッシュボード アプリケーション (Operations Dashboard for ArcGIS) を用いて、衛星地上システムでカタログ管理される観測データの取得状況を常時モニタリングできる環境を整備しておくことで、ユーザー自身が必要とする観測データの取得状況をリアルタイムに把握することができます。

ダッシュボードによる観測データの取得状況把握
ダッシュボードによる観測データの取得状況把握

※本稿で紹介した活用例は、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise を利用することで速やかに実現することができます。

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掲載種別

  • 活用法

掲載日

  • 2018年8月30日

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