ビジネスにおける地図の活用事例集
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プラットフォームPROFILEAssociates, Inc.本稿は、2021年3月の米国Esri社発表事例「3D GIS Supports Decision-Making for Smart Urban Planning and Design」をもとに作成したタル化効果的な提案を実現Case Studies Vol.18組織名: M. Arthur Gensler Jr. & URL:https://www.gensler.com/使用製品ArcGIS OnlineArcGIS ProArcGIS CityEngineArcGIS StoryMaps課題・顧客に都市デザインを提示する手法のデジ導入効果・3Dシーンを顧客に共有し、都市デザインのGISの技術は、都市計画や設計のプロセスにおいて一般的なツールであり、多くの場合、用地の選定や分析に使用される。これにより、プランナーやデザイナーは、その地域の地形、水文学、人口統計、政府規制などを理解し、プロジェクトの設計に反映させることができる。世界最大の建築・デザイン・プランニング会社であるゲンスラー社は、人々が住み、働き、遊ぶために魅力的な場所となる、ユニークで大規模な複合施設の都市コミュニティをデザインする。これらのコミュニティは、住民に相乗効果を生み出し、住み続けたいと感じてもらうための経済活動を提供するように設計されている。同社シティ&アーバンデザインチームは、計画の作成やシナリオの可視化、コラボレーションと意思決定の支援のために、GIS技術の機能を探求している。建築事務所がデザインを可視化して顧客に提示する方法としては、パワーポイントによるプレゼンテーションや印刷された図面が長年使われてきた。しかし、これらの方法では残念ながら静的なイラストしか見ることができない。より魅力的で没入感のある体験を顧客に対して提供できるツールを備えた、ワークフローをデジタル化する新しい方法を模索していた。「都市計画とデザインは複雑なプロセスであり、意思決定を支援するためのデータ収集、分析、ビジュアライゼーションには多大な労力が必要です」と、同社ワシントンDCオフィスのシニアアーバンプランナー兼デザイナーのレ・アン氏は語る。同社はマスタープラン・コミュニティ(レクリエーション施設や商業施設が数多く設置された大規模な住宅地)に必要な設計と建設のプロセスを簡素化するために、3D GISを採用した。「私たちは開発フレームワークの構築とテストのために、投機的な用地調査と実際の都市設計プロジェクトの両方を活用しています。これにより、実世界のGISデータを統合し、複数のシナリオに対応したプランやモデルを迅速に作成し、指標を評価して、潜在的な影響の空間分析を行うことができます」とアン氏は述べる。「ArcGIS CityEngine、Webシーン、そしてArcGIS StoryMapsなどのArcGIS Onlineアプリを使用することにより、対話的な3D Webアプリを通じて、顧客や利害関係者にアイデアやデザインをより効果的に伝えることができます」。デザインプロセスの初期段階では、敷地とその周辺環境を深く理解する必要がある。「ArcGIS Proを使ってデータを収集海外事例ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長・ ArcGIS Onlineで3Dシーンを顧客に共有し、都市デザインの効果的な提案を実現・ 顧客は提案されたデザインのすべての要素をWebアプリで閲覧可能■概要■課題■課題解決手法スマートな都市計画・設計のための意思決定を支援する3D GISゲンスラー社

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