ビジネスにおける地図の活用事例集
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プラットフォームCase Studies Vol.18情報システム部長 兼 調査部長 坪井 哲也 氏(左)情報システム部 マネジャー 奈須野 鉄也 氏(右)使用製品ArcGIS EnterpriseArcGIS OnlineArcGIS ProArcGIS DashboardsArcGIS Web AppBuilderArcGIS Business Analyst課題・位置情報を軸として可視化した情報活用・導入効果・GIS活用の裾野が広がり外出先でも閲覧PROFILE組織名:株式会社サイゼリヤ住所: 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-16-5問合せ先:情報システム部電話番号:03-5847-1080URL:https://www.saizeriya.co.jp/共有プラットフォームがなかった可能にシステム概要図株式会社サイゼリヤは、人々の日常の暮らしに寄り添う理念のもと、社名と同名のイタリア料理店「サイゼリヤ」の出店を進めており、国内に1,095店舗、アジア太平洋を中心とする海外に453店舗の総計1,548店舗 (2021年2月末時点) ものチェーンストアを展開している。同社は、食材の調達から提供までの一連のプロセスを自ら手掛けるバーティカル・マーチャンダイジングで全体最適を行っており、各フェーズのデータはBIや統計システムなどで活用されてきた。しかし、位置情報を軸とした分析は専門部署での活用に留まっており、この度ArcGISを情報活用プラットフォームとして導入することで、いつでも、部門問わず、社内外どこにいてもデータを参照できる環境が整った。こうした取り組みは、かねてより経営が推進してきた「各部署の担当者がデータを見ながら行動する」という社内文化醸成の一助になっているという。食材をイタリアなどから調達、加工、物流、店舗での提供までと、各フェーズで発生するデータは基幹システムで管理し、全社データレイク/データウェアハウスへ集約している。集められたデータはBIを使ってグラフや数表の形で全社的に参照可能であり、商品軸、時間軸、グループ単位などで分析を行っている。また、データ解析等を専門とする部署では2016年(平成28年)よりArcGIS Business Analystを利用して調査対象の分析を行ってきた。このようにデータの蓄積や活用を進めてきた同社だが、位置情報を軸としたデータの可視化や分析を全社的に共有する機能がなく、地理的な相関関係を見るためのデータ活用促進は難航していた。また、店舗を巡回する際に、出先でも店舗データを確認する必要があり、周辺店舗の位置、店舗属性、店舗担当者連絡先、店舗ごとの実験内容(メニュー開発等)など、その場で手ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長・ 経営情報を地理的に可視化し分析・共有できる情報活用プラットフォームを実現・ 将来の海外店舗への展開も見据えたグローバルスタンダードなGIS基盤を構築■概要■課題GIS基盤の情報活用プラットフォーム「サイゼリヤ経営情報ポータル」を構築株式会社サイゼリヤ

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